3月 1 1998
Tの英語の実力(その2) | 俺様について
ツアーではないので飛び込みで宿泊予約。
最近はちょっといいホテルだと日本語スタッフを置いているところも珍しくなく、どうやらこのホテルも日本語が使えるフロントの人がいた。
フロントの人は、
「何日宿泊ですか?」
と聞いてきた。
日本語なので俺様でもわかるが、一応今回はTの担当ということになっていたので、黙ってTが答えるのを待っていると、う~んと悩んでいる。 悩むまでもなく2日とあらかじめ決めていたのでどうしたのだろうか?
「なんにちですか?」
再びたずねられる。 また、う~むと悩み出すT。
「2日だろ」
と小声でTに言うと、「そうだけど」と俺様に答え、フロントの人に向かって
T :「ワンスモア スピーク スローリー」
フロント:「なーんーにーちーでーすーかー?」
T :「う~む、わからん。」
ここまで来て、Tが相手が英語を喋っていると思い込み、日本語が理解できていない事に気づく。
フロントの人も困ってしまっているので、
「おい、日本語で何日泊まるか聞いているぞ」
と俺様が教えてやると、「ん?おうそうだったのか」と言い、
「ツーデイズ!」
と答えるT。 そこはもう日本語でいいだろ。
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3月 1 1998
M
MとYと3人でスキーに行った。
2人乗りリフトを待っていると、後ろの女の子がとてもかわいいとMが言い出した。
「俺あの子とリフト乗ってお近づきになってくる。 2人で先に乗ってくれ」
と言ったので、Yと俺で2人で先にリフトに乗った。
しばらくして何かにつけて後ろを振り向き、Mと女の子の様子を見てみたがなんか気まずそうにしている。
結構長いリフトだったけど、結局何も話をしていないようだ。
「相手が実はブスだったりして」
とYが言ったので、リフトを降りてから次の2人が降りてくるのを待った。
リフトを降りるなり、女の子はサーッと滑って行ってしまった。
見たところ、やはり問題なくかわいい子だった。
「おいM、どうしたんだよ」
と俺が聞くと、
「リフト乗るなり、屁こいちゃった」
とMは答えた。 俺とYは気の毒で口が利けなかった。
「音がしたときあの子”ピクッ”としたから、絶対聞こえた」
とMは言った。
俺たちはそれでも無言だった。
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