10月 2 2004
2004年10月2日(土) イスタンブール→モスクワ→成田
朝目覚めて朝食を食う。
本日でトルコともおさらばである。 今日は旅行会社から、車付きで空港まで送ってくれる人が派遣されてくる予定であるので、トラブルもあるまい。
とりあえず、その約束の時間までしばらくあるので、チョット外を散歩することにする。 Nは荷物の片づけが有るので、部屋に残るそうな。
せっかくなので、カバーブでも喰おうと思ったのだが、店がほとんどやってない。 やっているのはカフェぐらいである。
まぁ、カバーブは昼以降に向けて焼き上がる物のようだから、朝から喰うものではないんだろうな。 とりあえず手頃なカフェで、チャイを飲む。
あまり遅いと、またNが暴れ出すので早々に引き上げて部屋で時間を潰し、約束の時間にフロントに降りる。
どこかで見たことある人だと思ったら、今日の送別の担当もムスタファさんであった。 車の運転手も一緒である。 なんか、昨日お別れをしたのに変な感じである。
空港ではNは旅行中に買った絨毯の税金免除の手続きなどをしてもらって、ムスタファさんと別れた。
Nは本気でエネルギー残量無いらしく、もう俺と口をきいてくれなくなってしまった。 なんか機嫌が悪いのかと思うぐらい無口である。 もしかしたら、旅行中に俺が下痢をしなかったのが不満で怒っているのだろうか。
帰りもモスクワ経由と成るわけだが、飛行機ではNは妙齢の女性と隣り合わせになった。 俺はNと通路を挟んで逆サイドであり、その隣は変な男である。 この変な男は行きの飛行機でも見かけて、Tシャツ姿で行動が変で目につくので、Tシャツマンと名付けていたのですぐわかった。 しかし、話をするのは今回が初めてである。 案の定、話も行動も妙な男であって、相手をするのが疲れるので寝たふりをする事にした。
しかし、Nは妙齢の女性と話が盛り上がっており、この旅行中で見たこともないほど元気であった。
モスクワに着くと、また時間を潰してから成田行きの飛行機に乗ることになる。
モスクワ空港では行きの時に見かけた、ターミナル内に布団を持ち込んでいる浮浪者の様な男がまだいた。 この男は空港に住み着いているのだろうか? 映画のターミナルみたいだ。 しかし、こいつはヤケに通る日本人に向かって、「ジャパニーズ!ジャパニーズ!」と叫ぶので鬱陶しいことこの上ない。 格好も汚らしいし映画のモデルにはなれそうにない。
他にも見回すと、行きにここで見かけた日本人が沢山いた。 スケジュール的に同じように成るのかもしれない。 ただ、行きにNが拾ってきた日本人はいなかった。 もしかしたら、どうか成ってしまったのかもしれないな。
そんなこんなで時間が来たので飛行機に乗り込もうと思ったが、なんか解らないが飛行機がもの凄く遅れていてまいった。 数時間の遅れてやっと出発である。 やれやれ。
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10月 3 2004
2004年10月3日(日) 帰国
朝方成田空港に到着。
こうして、トルコ旅行は幕を閉じた。
感想としてはここ数年でトルコは急激に近代化していると言う事である。 旅行者レベルのトルコの1面しか解ってないとは思うが。
この旅行前に、トルコ旅行関係の本を読みあさったのだが、4~5年前に書かれた本の内容だと、かなりの食い違いが見られた。 10年以上前のだと、「いつの時代だよ」って感じである。
まず、トルコ本に記述の多い、「トルコ人は日本人を特に好き」というのは、先に書いたように、いまではさして珍しくも何ともない(と言うかアジア人はみな同じ)って感じである。
イスラム教については、トルコはかなり熱心な国だと聞いていたが、最近は(特に若者)はたいして信仰していない様だ。
イスラム教では1日に5回のお祈りが義務づけられており、その時間には街にコーラン(と言うお経)が流れるのだが、その時でも街中でお祈りしている人は一人も見かけなかった。 多分熱心な信者は、モスクの中でお祈りしているのだと思うけど、これだとエジプトの方が熱心な感じである。
物売りでも基本的にボッタグリに会う事もなかった。 それどころか物の値段は、結構統一されていた。
勿論これに関しては、一般的な売店の話である。 最初からボル気満々の売人もいると思う。
特に物売りがしつこく追って来る事もない。 勿論バザールを歩いていると、それなりの呼び込みには会うが、こちらがブチギレするようなしつこさは無かった。
トルコ人は陽気というのは、本当な気がする。 中には、「酔っぱらってんじゃないの?」と思える人までいる。
あと、例の単位のやたら大きいTLの単位も、2005年には新TLが発行されるので、昔の話になってしまうのだろう。
尚、100万TL=1新TLである。 これにともない1新トルコリラ=100新クルシュとなり、小額通貨単位が復活する。 両通貨は当面併用され、価格表示も両通貨の併記が求められることになっている。
よって、今までの単位の大きさに加え、新、旧、TL、クルシュが混ざる為、更に金額がややこしくなると言う楽しみが生まれるかもしんない。 EUに加盟したら、ユーロまで出てくるのだろう。
こうして考えると、これまでのトルコのイメージを味わいたいのなら、今が最後なんじゃないだろうか。 俺とかは、こういった味のある時代の方が好きなので、ギリギリ間にあったという感じである。
しかし、おしゃれな外国旅行を好む人は、今後に期待ですな。
今回の旅行は、最初から最後までガイド付きのツアーなので全くトラブルゼロで快適な旅行であった。 俺の海外旅行歴の中では、最も問題ない旅行である。
これならNも満足だろうと思い、感想を聞いてみると、
「快適すぎて物足りなかった。 物売りも俺をチヤホヤしてくれないし。」
等とヌかしていた。
だいたい、快適な旅行をしたいからと言って、俺の個人旅行案をけってツアーにしたと言うのに、快適で何が不満なんだか。 それに、エジプトでは「うるさい物売りのいない国に行きたい」とか言っていたのだが。 めんどくさい奴である。
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By 俺様 • 2004年 トルコ旅行日記 • 0