2007年12月09日(日)

 

早朝、オーストラリアのシドニー空港に到着。

20071209-1 これで、海外は何ヶ国目だろうか?
中国、アメリカ、インド、シンガポール、エジプト、トルコ、タイ、ベトナム、韓国、カンボジア、ラオス。ミャンマーとオランダには、数時間だがいた。あと、ロシアのモスクワ空港から出なかったが、トランジットのため数時間いたな。
無理矢理カウントすれば、一応15ヶ国目だな。でも南半球初体験だ。

時差は通常-1時間。今は夏時間のため-2時間であって、日本と殆ど変わらないので、時差ボケにはなるまい。-2時間って事は、日本より早いのか。日本より、日出づる国ではないか。オーストラリアは。

オーストラリアではVISAの申請はe-VISAと言って、基本的にネットで申請する事になっている。申請が降りた場合も、メールが一通ペロンと届くだけであり、パスポートに印など押されない。
俺も申請して、事故って、キャンセルだ、期間変更だと奮闘して、ようやっとゲットした、れっきとした学生ビザ保持者なのだが、パスポートに印など無いので、イミグレに立ち向かうにあたり非常に心もとない。イミグレーションでは申請認証された時のメールに記載されている、番号を伝えればよいらしいのだが。
あらかじめメールを印刷しておいて、パスポートと一緒に出したのだが、係員はそのメールの紙を読んだりしてなかった。多分基本的にパスポート番号からオンラインで確認できるのだろうな。

次は税関である。
オーストラリアは島国であり、貴重な固有種が沢山存在していることもあり、外来種の持ち込みに非常に神経質である。そのため、税関でのチェックが激しいと聞く。
知人は、お土産に持ってきた「ひよこ饅頭」の包みを、1つ1つ剥かれたらしいし。そんな話を聞いていたので緊張したのだが、なんかあっさり通されて張り合いが無い。俺も持ってきた、酢昆布を1枚1枚剥かれるとか、なんか人に話せるようなチェックを受けたかったぜ。
しかし、今まで色々海外に行ったが、入国で赤外線でバックの中身をチェックされたのは初めてであり、やはりこの国は、荷物の持込に神経を使っていると見える。

税関を通る前にCOMMONWEALTH BANK銀行があったので、トラベラーズチェックを換金しておいたのだが、手数料が無料だった。
しかし、少なかったと思い、税関を出たところに同銀行があったので同じく換金しようと思ったところ、今度は手数料がかかると言われた。
値段を確認すると、50AUD×6だと、内訳はわからないが8$かかるらしい。。税関の前後で手数料が変わるのを不思議に思いながら、この手数料はちっと高すぎるので、やめておく。
俺のT/Cは、アメリカンエキスプレスのものであり、アメックスの窓口なら手数料無料で換金できるはずなので、シドニー市内の窓口チェック済みであり、明日になれば換金できるであろうし。

オー ストラリアのお金は植物性繊維紙でなく、世界でも珍しい薄いプラスチック(ポリマー)シートに印刷されたポリマー紙幣であり、日本銀行券でいう透かしに相 当する部分には透明のフィルムが使われている。手で破る事はできない丈夫なもので、製造コストはかかるが、耐用年数は植物性繊維紙の3~5倍といわれてい る。

 

ポリマー紙幣。超頑丈で汚れにも強くインドとかエジプトにもお勧めしたい。

ポリマー紙幣。超頑丈で汚れにも強く
インドとかエジプトにもお勧めしたい。

コイン。エリザベス女王の肖像。

コイン。エリザベス女王の肖像。

試しに角を少しちぎってみようと試みるが、俺の剛力を持ってしても破ることは敵わなかった。やるじゃない。もうチョット本気を出せば、なんとか成りそうな気もするが辞めておこう。なんか、破れるというより、ビニールが伸びたように、変な風に歪んでしまいそうだ。

あと、コインに関してだが、オーストラリアドルのコインにはエリザベス女王の肖像がある。しかし、同じ値段のコインでも、この肖像が異なっており、これはそのコインの発行時に、その時のエリザベス女王の肖像を描き直しているからである。豆知識。


さっそく、ホストファミリーの家に向かおうと、電車を探す。

お出迎えオプションを申し込んでないので、自分でたどり着かなくてはならぬ。ファミリーの最寄り駅は、DulwichHillと言う駅のようだ。
空港の地下に、CityRailの駅があった。路線図を見てなんかよくわからないが、シドニーの中心にあるCentral Stationまで行って乗り換える必要があるようで、CityRailに乗り込み、Central Stationに向かう。
なんか、海外の電車に乗るとワクワクする。ここの列車は二階建てが普通のようだ。今は乗っている人も少ない。

大体この国には、アジア人やら留学生やらも多く、全く珍しくも無いのだろうが、空港についてから、

「ヘイ、ミスター タクシー」
「ミルダケ タダ」
「バクシーシ」
「ゼンブ イチドル」
「ワタシニホンゴシャベレマス」
「オシン」

とか、そう言った呼びかけとも無縁で、静かである。

暇なので、”Due to”とか、”Stand Clear”とか、目に入る物を片っ端から辞書を引き、「へー、そういう書き方するんだなぁ。」、なんて思いながら、CentralStationに到着。

CENTRAL駅

CENTRAL駅

この駅はCentralというだけ有って、まさにセントラル。全ラインが必ずここを通ると言うセントラルっぷりであり、乗り換えホームが多くて、初心者にはお勧め出来ないが、ここに来ないと始まらない。
俺の場合、迷っている訳ではないのだが、興味もあって色々眺めながらウロチョロしてたら駅員に目をつけられ、

 「おまえは何処に行くんだ?ん?Dulwich Hillならこっちだ。」

とホームを示される。「わかった」と答え、さらにウロチョロ眺めたら、「こっちだって」とまた言われたので、しぶしぶそのホームに行って列車を待つ。
待っていると、横に座っていた、おばあさんに話しかけられ、偶然行き先も同じだったので、目的駅まで一緒に向かう。

Dulwich Hillは半分無人駅に近い田舎駅であった。
目的の家までは結構な距離があるのだが、まだバスもよくわからず、駅からの地図を見ながら歩き回り、最後の最後で道を間違えて、違う家の呼び鈴を押したりと、苦労しながらようやっと到着した。

ホストマザーは、年の頃は40半ばと言った感じの女性。一人息子と暮らししており、息子も既に巨大であり、基本的に外で働いているとの事だ。
俺の申し込みは相部屋である。話す機会を増やそうとの目的だったのだが、現在まだ相方はおらず、1ヵ月後に入居予定だとか。それまでは二人部屋を一人で使うことになる。

部屋には注意書きがいろいろ書いてある。
オーストラリアと言えば、なんといっても水についてだ。この国は雨が少なく、水が非常に貴重である。そのため、シャワーの時間などにも敏感で、シャワー浴びている間、ドアの外で時間を計られて、「5分も使うな!」と怒られたと言う話も聞いたことがある。一応、我がステイ先のルールは、「シャワーは一日一回」と有るだけで、時間制限は無い模様だ。
それより、ちょっと困るのが、洗濯が1週間に1回って所だな。そんなに服もって着てないんだがな。

荷物を置いて落ち着いて、挨拶などをしながら、お土産を渡す。
日本人のゲストは初めのようで、土産がカブる事は無くて良かったが、それらの説明が英語でできず苦労する。
あと、我がリアルマザーが張り切ってお土産を用意したせいで量が多く、「こんなに?」と驚かれてしまった。

ていうか、このタイミングに全部出す必要は無かったな。別の機会とかに分けて出せばよかった。