5月 4 2012
2012年05月04日(金) 香港 2日目 | タイ,マカオ,香港旅行(10)
今日も昼頃まで寝てしまったが、無駄だと分かっていてもやめられない。スイスイ。
昨日、起きたら行こうと決めていた、九龍公園に行く。
まぁ、昨日想定していた「起きたら」は、早朝5時6時レベルで、早朝の伝統武術家の練習を見てやろうと思ったからであり、既に12時でその目的は達せられる見込みはないのだが。
カゴに入ってないが逃げないのだろうか? 右向きと左向きで別の技が表現されていて感心。
九龍公園はとても広く、昨日の九龍城塞跡並の広さだ。、フラミンゴとか珍しい鳥なども飼われている自然公園だ。普通に広場もあるし、ここら辺が練習ポイントか。明日こそは早起きだ。
昼には飲茶にトライ。
これこそ色々なものを食べたいところだが、1人だと2,3品が限度であり、1つ1つが多めとなって、いつもの夕食の時の気分だ。しかも一品頼んだ物が出て来なくて残念な思いだ。
南へ向かいスターフェリーで香港島へ渡る事にした。スターフェリー乗り場は、初日に迷って辿り着き、日本語のガイドブックを貰った場所なので、間違えることなく辿り着き、数分して到着したフェリーに乗り込む。香港の楽しみの1つである、様々な交通手段の、バス、地下鉄に続き、フェリークリア。
沢木耕太郎はこの七,八分にすぎない乗船を「六十セントの豪華な航海」と呼んで楽しんでいたという。内訳は十セントが乗船賃で、五十セントが入り口で買うソフトクリーム代であり、ほとんどがソフトクリーム代である。当時は1HKDが60円ほどなので、6円ぐらいの乗船賃だったのだな。現代では物価も変わり、2HKDであ1HKDが10円なので数20円である。こんな乗船賃でやっていけるんだろうかと他人事ながら心配だ。なんか、船はバスとかよりコストが高そうでよりそんな気持ちに成るようだ。113年の歴史があるため、ある種観光名所の1つの様な扱いでやめられないだけなんではないだろうか。
フェリーは香港島の中環(セントラル)に到着。そこから散歩コースっぽくなっている、ハリウッドロードをあるき北西方向の上環の方へ向かう事にした。
しかし、これだけ地図とにらめっこ状態なのに、結局途中で間違ってしまったようで、結局良く解らない道を多く歩いてしまう。
途中目に付いた物と言えば、文武廟ぐらいだった。文武廟は香港島最古の廟とのことだ。文字通り、文も武も取りそろえた神々が祀られている。
長髭で祀られている人は関羽に見える病。これは包公だ。 モンキーマジック 猿魔法
もう一つ途中に香港警察が有るはずだったのだが道を間違えたようで見かけず。
特に見たかったわけではないのだが、地図でその文字を見つけてから、
『パンチーンゴー ンガァンホンチー ペンチョッ ヤッサンチィ~♪』
と、ポリス・ストーリー香港国際警察の主題歌『英雄故事』がジャッキーの声で頭の中をエンドレス再生するようになってしまっていた。
散歩を続けると、上環を過ぎ、西営盤あたりにでたので、そこからはトラムにのってセントラルへ戻る。二階建てのトラムであり、これを乗るのも楽しみの1つであった。
中環でトラムを降り、地下鉄で部屋に帰もどると、15:30になっていた。今日の夕刻は、香港の知人と会う約束をしているので、そろそろ準備をする事にする。
会う予定の人はCHと言って、知人と言っても実はまだ会った事が無い人だったりする。
なので、街の一番大きな茶館に行って、湯飲みの蓋を湯飲みに立てかけて待ち、「どの道を通ってきたか?」と話しかけてくる人を待って、
「すべて大道の真ん中を通ってきた。」
「何を学んできたか?」
「身を修めるに道教の行、仏教の法、儒教の礼を学び、武は北斗神拳の芸を学ぶ。」
と、黒話でのやりとりで相手を確認する。…所だが、部屋でwifiが使えるので、今時らしくfacebookで連絡を取って待ち合わせ場所を決める事にした。香港では安宿でも部屋でwifiが使える所が多い様で助かった。
待ち合わせの中環(セントラル)へはまた電車で向かい、決めてあった出口でCHと無事合流。
CHは華僑でフランスが長く、名前も横文字はフランス語読みの名前を持っている。彼はフランス語、広東語、北京語、英語、日本語の順に得意である。俺はどれも中途半端なもので、日本と英語、単語は北京語を使ったりする。最初に何語で話そうかと相談した時は、CHが日本語を練習したいからと日本語スタートだったが、もうごちゃ混ぜで会話となって、結局自分でも何語で喋っていたか良く覚えていない状態。
CHは香港で起業して事業の内容が、食べ物の紹介関係と言うことも有り、夕食にはオススメの九記と言う店に連れて行ってくれ、注文もお任せで美味しい形で頂くことが出来た。香港に来て一番美味しい食事となった。
柔らかい肉と、きしめんの様な麺。カレーうどんのような味もあり。あー腹減ってきた。
食後はデザートと言う事で、黒ゴマを頂く。黒ゴマは香港では一般的なデザートのようだが、連れて行ってくれた店が抜群に美味しいらしい。しかしこの店は小さい屋台で、しかも傾斜にテーブルが置いてあったり、何より見た目がアレなので、外人が発見したり訪れたりと言う事がない店のようだ。
CHは起業したてもそうだが、最近双子も生まれ事もあり、頻繁に奥様から連絡が入っている様で、お付き合い頂いて何やら申し訳無い気持ちであるが、共通の話題で花が咲き、CHも帰ろうとせず遅くまで話をして過ごていたら、黒ごま屋のオバサンに「いつまでいるんだ!」と怒られた。
と言うか、途中で大雨が降り出したので出たくても出られず、雨宿りのつもりでもあったのだが、仕方なしに雨の中、店のテントを飛び出す。
明日の朝、九龍公園に朝早く(と言っても10:00頃)行く予定だと言ったら、CHも来ると言ったので、明日再会の約束で本日はお開き。
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5月 5 2012
2012年05月05日(土) 香港 3日目 | タイ,マカオ,香港旅行(11)
今日も早朝に起きようと思ったが起きられず、9時頃起きてCHと連絡を取る。やっぱり家が忙しい様で出掛ける事がままならぬと言うことで、今日の約束はキャンセル。今日も1人で九龍公園に向かう。
しかし、やっぱり10時では遅すぎだが、それでもまだ武術の練習をしている人が数人いた。
周りには普通に散歩している人もいるのだがメゲずに練習してるし、散歩している人は別に練習している人に興味も感心もなく、普通に成り立っている様だ。遠めに観察している俺がたぶん公園内で一番怪しい。
ふむ、どうも太極拳はともかく、八卦掌が香港では人気な様だ。香港と言えば南拳、それも詠春拳なのだが、詠春拳は室内で練習するのが常のようだし、外では見ることは出来ないだろう。
香港も台湾の様に、大陸からの移住者が多いので、「香港にだけ残った幻の武術」なんて常々想像して楽しんでいたが、台湾と違って植民地に取られていたとは言え同じ中国だし、訳ありの逃亡者は台湾より香港を選ぶ人はあまり居なかったのかも。あっても、数日の旅行で見つけられる訳ないけども。マカオに関しては、武術とは無縁な雰囲気で、太極拳すらあるか怪しかったな。
遅めの朝食。今回一番ハズした気がする。
よく見ると、葉問の詠春拳の道場の看板は沢山あるなぁ。他門派は何処にいったのだろう。
九龍公園を後にして、一度宿に戻って仕切り直し。
彌敦道(ネイザンロード)を北上して右へ、左へと散歩してみた。
そのうち、油麻地(ヤウマアテイ)地区に突入。
これも拳児からの情報だが、作中では天有楽の武館があって、「まさに黒社会の入会窓口さ」等と言われていた、油麻地(ヤウマアテイ)。ガイドブックにも、「賑やかで香港その物」と形容されいるが、時代の違いなのか危険な感じは全くなく無く、賑やかな買い物スポットでござい。
天后廟の前は公園になっていて一日中武術をやっている人がいると聞いたので、懲りずに期待してたのだが、将棋の様な物で遊んだり、昼寝をしたりしてるひとばかりだった。
天后廟はこの辺りが昔は海に面していた頃の名残で、漁民の守り神を祀っている。
近くのオバサンがおみくじを引いているのを観察すると、スティック状のおみくじが沢山差してある筒状のみくじ立て(?)を前後にガッシュガッシュとゆすり、一本だけをおとしてそれを神託とする様である。しかし、オバサンは何度も全部ぶちまけて拾うを繰り返していて鈍くさい。やっと諦めて適当な一本を選んだようだ。場所が空いたので、俺もやってみたら、これは確かに難しく、俺も何度もぶちまける鈍くささの結果、ようやっと1本選び出した。
はっきりとは分からないが、恐らく悪い結果と思われる漢字が並んでいる。「馬超迫曹」ってあの三国志の故事だろうか。あれは曹操、馬超のどちらにとってもあまり良い出来事ではないもんな。
疲れたのでバスで宿まで戻り、今日の最後のイベントである、ビクトリア・ピークに向かう。
ビクトリア・ピークは例によって香港島の中環(セントラル)にあり、地下鉄で向かう。更にピークに行くには、麓からトラムに乗っていく必要があるのだが、そのチケット売り場がヤケクソに混んでいる。
これを1人で並ぶ気分には到底なれず、ビクトリア・ピーク行きは断念。
その代わり、毎日20時からの行われる、シンフォニー・オブ・ライツ ライトアップショーを見ることにして、九龍側にもどって楽しんだ。
ライトアップショーの後は、晩飯を食い宿に戻ってチェックアウト。
なんか味のあるマイクロバスのカラーリング。 細かい骨があってイマイチ。
これで今回の観光は終わりだが、他に行ってみたかった場所に香港仔(アバディーン)がある。香港島の南にある船上生活者の船がびっしりと浮かぶ観光の名所である。しかし、現在では政府の政策で高層団地が誕生して陸地に定住しているため、もう昔の景観は見ることが出来ないそうだし、時間も無いしと言うことで行かなかったが、出来れば昔日の姿で見たかったなぁ。
空港までは列車で向かうが、八達通のデポジット返金受け損ねた。くそう。
綺麗に使い切ろうと思っても、空港利用税とかその他必要な手持ちのHKDもギリギリだったな。
HKDと言えば、 香港のお金は香港ドル(HK$)。発行銀行が3つあるため、紙幣のデザインが複数ありややこしかった。コインも複数有ったのだろうか?同じ金額の物で異なるデザインの物は俺の手元には来なかったが。
拳児の香港編では、「羅漢銭」と言う、銭形平次と同じくコインをつかった武器が印象的だったが、香港のコインは大きく、厚みもあるものが多いので威力が出そうだった。
写真のコイン(5HK$だったか?)などは、3枚重ねに成っていて重く、2HK$はなだらかではあるが手裏剣のようにギザギザになっていて、これらも殺傷力がありそうだ。さすが香港、油断の成らぬ街だ。
しかし、通貨レートは1HK$=約10円。日本の物価で考えると、感触では額面の2~3倍ぐらいだったので、何枚も投げるには躊躇われる気がする。回収必須で、投げる方向とかに気を遣いそうだ。
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By 俺様 • 2012年 タイ,マカオ,香港 旅行日記 • 0 • Tags: 香港旅行