8月 16 2013
SN | 俺様について
会社の同期との飲み会の席で。
食事や飲みながらの会話も一通り落ち着き、後半戦にさしかかり、
「山の手線ゲーム」
「007ゲーム」
「たこ八」
など、いい歳をして学生のように酒の席のゲームで遊びだした。
それらのゲームの中には、「21ゲーム」というのもあった。「21ゲーム」のルールは、参加者全体で円座に座る。そして、時計回りに数字を1から順番に言っていき、「21」を言う事になった人が負けである。そして、一人につき数字は3つまで言うことができる。ローカルルールもあり、地域によって細かい所は異なるが、根本のルールはこんな感じだ。
そして、今日の俺達は、「21」に限らず、始める人が好きな負けの数字を決めて良いと言うルールでやっていた。
しばらくは普通にプレイして楽しんでいたが、急にSNが狙い撃ちを始めた。自分の3つ隣の俺に飲ませようと、「3ゲーム」などと言って始めたのである。当然俺ととSNの間の2人も、自分が可愛いし、わざわざ犠牲になる事はせず、「1」「2」と、1づつしか数字を言わず、ばっちり俺が「3」を発してアウトである。
こうなると、とりあえず一回は仕返ししないと気が済まない。負けた俺が次のスタートで数字を決められる。SNまでの時計回りの数字は5だ。
「5ゲーム」
と俺様が高らかに宣言すると、
「俺ちょっと抜ける。」
言い出すSN。しかし今更それは俺様をはじめ周りが許さない。
それでも、彼は見苦しく、「ちょっとトイレだよ」とか、「ちょっと休ませろ」とか、いろいろ言って抜けようとする。反撃されるのは当たり前なのだから、そんなに嫌なら最初から狙い撃ち等しなければいいのに。周りも俺も、頑として離脱は許さない。特にSNの更に隣のやつは自分がアウトに成るのが決定的だから必死だ。
ついにSNは離脱を諦めたが、
「分かった。わかったら、「5」はやめて、せめて「6ゲーム」に…」
と頼んできた。
その意図する所は不明だが了承し、俺から「6ゲーム」がスタートし、当然間の一人が程よく2つ数字を言い、SNが「6」で負けてアウト、そして罰ゲームと成り、
「なんでだ!」
とか言っていた。
SNはなぜ「6」だと負けないと思ったのだろうか?
ただ単に数字の弱い男だったのか。今でも謎である。
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-2013/8/16
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9月 5 2013
TJ先輩 | 俺様について
ある日の帰宅、先輩と一緒になり電車に乗り込む。そこでの会話。
「先輩はどこに住んでるんですか?」
「聞くな」
と即答。
「なんか、やばい話でもあるんですか?」
「だから、聞くな!」
何か事情がありそうなので、それ以上は追求せず、他の世間話に切り替える。
しばらくすると、先輩は菊名駅で電車を降りて行った。
いったい、どんな人に話せない事情があるんだろうか。
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