11月 10 2012
2012年11月10日(土) 香川【結願】札所:80,81,82,83,84,85,86,87,88 | お遍路(16)
いよいよお遍路も佳境。
納経所の閉まる時間もあるので、余裕を持ってスタート。って言っても8時頃に最初の札所、國分寺に到着。
第80番札所 國分寺(こくぶんじ)
さぬき七福神の弁財天を祀る。
ここにも「ミニ八十八ヶ所巡り」があって、擬似お遍路結願が可能。あと、福松という、一風変わった形の形状の松がある。
全然人が居ないのだが、札入れの上に錦の御札がおいてあったので、既に100回目以上の人が先に打っていった様である。
なんで御札を中に入れずに上においてあるのか?と不思議に思って札を見たら、札の裏にその人のお遍路遍歴やプロフィール、連絡先などが書かれていた。こうやって仲間を募っているのか。それにしてもこの人、171回目の順打ち巡礼中らしい。すごいな。というか、仕事はどうしてるんだろう。
次の白峯寺に向かう道すがら、道の両端の並木道にもみじが植えられており、程よく紅葉しているのでこの辺りの紅葉には期待が膨らむ。
そして、白峯寺にたどり着いてみると、寺の前に植えられた大きなモミジが見事であった。
第81番札所 白峯寺(しろみねじ)
白峯山の崇徳上皇ゆかりの寺である。
境内にはもみじの他、紅葉樹が色々植えられてあるが、紅葉の具合にも寄るが門の前に植えられていたものが一番見事であった。
紅葉って、一つの木の中で葉が複数の色に染まっているので、桜などと違った趣がある。色もシックで良いもんだな。
青峰山に住む牛鬼伝説で有名。牛鬼って妖怪は日本各地に色々いるが、ここの牛鬼は人型。
この寺にある牛鬼の像は結構クオリティが高い。ポーズもなんか仮面ライダーとかの怪人みたいで、この男ノリノリである。
そして、この根来寺が紅葉が見事と勧められていたところである。確かにいくつかの紅葉は既に見頃を迎えていたが、本堂に向かう道がモミジのトンネルになっているのだが、そこが全く色がついておらず、一番の見所がまだタイミングが早かったと思われる。残念。
第83番札所 一宮寺(いちのみやじ)
地獄の釜の言い伝えがあるらしいが、あまり推していない様で釜も説明も見かけず。
お昼には、「宮武うどん」。ここはさぬきうどんの元祖ともいわれている。
うどんだけにして色々食べ比べたいと思いながらも、どうしても一品つけてしまうな。
第84番札所 屋島寺(やしまじ)
屋島寺は屋島山の上で、景勝地・また源平の古戦場である壇ノ浦を臨む寺だ。屋島は元々島だったが、江戸時代の新田開発により現在は陸続きとなっている。
訪れるには、麓からバスにのることになり、発着時間の都合でタイミングが悪く少し時間のロス。
山上の屋島寺からは壇ノ浦などの見晴らしがよく、瀬戸内海の島々を確認することができる。その中には桃太郎の鬼ヶ島(女木島)もある。桃太郎は岡山のお話で、香川から近いからな。
また、ここでは太三郎狸と言う名の、別名「屋島の禿狸」と呼ばれる、「日本三名狸」の一匹が祀られている。「日本三名狸」なんてのがある事すら知らなかったが、弘法大師空海を助けたり、平家の守護をしたり、「平成狸合戦ぽんぽこ」に出演したり大活躍である。
第85番札所 八栗寺(やくりじ)
こちらも山の上にあり麓から八栗ケーブルが出ているので、これを利用することもできるのだが、バイクで上まで行けそうだったので、ケーブルカーはパス。しかし、ちょっと進んだ所で階段になり、侵入不可となったため歩きで山上を目指す。
信仰を集める八栗の聖天さん。本堂の後ろには、日本のスリー・シスターズと俺が勝手に名付けた3つ並びの山がある。
既に15時だが、八栗寺の近く山田屋でうどんを食べる。この御店は建物自体が有形文化財。
第86番札所 志度寺(しどじ)
海女の秘話が縁起の寺。
この辺りは、「エレキテル!」のギャグで有名な、平賀源内の出生地らしく、墓所やら、ところどころに源内さんゆかりのポイントがあった。
第87番札所 長尾寺(ながおじ)
静御前が出家し尼に成った寺。…とあとで知った。他にウリもないようだったので、もっと静御前推しを勧めたい。
第88番札所 大窪寺(おおくぼじ)
迷子になるわ、寒いわ、時間がないわと、這々の体で到着。と着磁に16寺55分。本当にギリギリであった。
結願(けちがん=お遍路完了)寺として金剛杖などを奉納している。ここも山の中で紅葉の見事さで有名で、紅葉を楽しむ専用の庭のようなものまである。そして、ここでは色づきも充分ではあるのだが、到着したころから一気に日が落ちて暗くなりよく見えない。紅葉ってフラッシュで撮影しても、なんか味がないのよね。
そこそこ明るいうちに見た銀杏の木はなかなか良い物だった。
ということで、なんとかお遍路結願。
2012/8/6 – 2012/11/10の、あしかけ3ヶ月で一気に周った。
お遍路については、常々耳にしていたけれど、軽い気持ちで始めたが、始めてから知った事が多くある。そのうちメモでまとめておこう。
原付は走行距離が3500Kmになった。ほとんど、観光を兼ねたお遍路で稼いだ距離だが、まだ3ヶ月この距離はなかなかだな。
この戦歴を持ちながらいまだに名が無いのは不憫なので名をやろう。屋島の禿狸から名をもらい、「たさぶろう」と名付ける。
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9月 14 2013
2013年09月14日(土) 宝泉寺禅センター5日目と京都観光
本日は下山日。
下山後は京都近辺に一泊して観光の予定だ。
いつものスケジュールの朝食までは一緒で、その後片付けを行う。
下山者も希望者するものは夜までの全ての作業に参加しても良いのだが、俺は午前に写経だけやらせてもらい、昼ごろ下山することにした。
写経は初体験である。これもやり方を和尚さんから写経自体を禅で行うやり方を教示される。
ポイントは、「吐くときに書く」と言う辺りのようだ。しかし、吐くときに何か行うと禅に成るのかはまだ良くわかっていない。
写すのは「般若心経」。朝の読経の時にも何回も読んだし、昨年お遍路で88×2回は声にだして読んだので、そろそろこのお経に親しみを覚えてきた。でも半分しか暗記できてない。
しかし「般若心経」は、内容の解釈が自己流なのだが、何故毎回全部読むのかが疑問だ。
般若心経の前半は咒の「羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶」の説明であるので、この咒を音読する事に意味があり、それだけで良い気がするのだけども。意味の失伝をおそれての事なんだろうか。
昼前に下山し、京都に向かう。
昨日宿をさがしていたのだが、京都の宿はどこも値段が高かった。丁度3連休と言う事もあるのかもしれない。
色々探していたら、ゲストハウスの一空(いっく)と言う所を見つけた。京都の古い民家を改築して小さい宿にしたらしい。ただ、個室には空きがなかったのだが、その宿は4人部屋のドミトリーもあり2,500円であったので、ここを宿にすることにした。
とりあえず、京都駅では最初の見どころ、ガッカリタワーを見て宿に向かう。
宿は京都の古い民家を改築して小さい宿にしたものとか。
そのため、一見分からない細い道を入った、民家の中に立っている。
全体的にそういった感じもいいし、綺麗に手入れされているしで良かった。ドミトリー以外の部屋もあいていれば、泊まってみたいところだ。
チェックインまでは時間があるので、荷物を預かってもらう事にして、あるいて清水寺へ向かう。
さすが京都、行く途中途中にお寺関係の見どころが沢山あるので、ちょくちょく寄り道。
六波羅蜜寺。これらの有名な像はここにあったのか。
幽霊の子育飴の店。ココが元祖か?
清水寺は以前来たことあると思うが、全然覚えてない。こんな感じだったか。
くらえッ 新しい対吸血鬼兵器!
紫外線滅菌装置ィィィィィィィィ!!
京都タワーも見える。
清水寺を後にして、銀閣寺へ向かうことにする。
途中、ニシン蕎麦を食す。こんな名物もあるのか。チョット今の季節は暑くて汗だく。
食後、バスで銀閣寺へ。
銀閣寺は以前来た時のことも覚えてる。
相変わらずシックで美しいい。枯山水も超クール。
その後、哲学の道を南下。
真如堂(真正極楽寺)。
京都駅にもどって、京都タワー。
駅の南の東寺(教王護国寺)の五重塔。
五重塔内部は正月しか開放されないので、中は伺えないが、たぶん各階にボスがいて、黄色いジャージを着た人を待ち構えているのだろう。
今日はちょうど音楽のイベントがあるらしい。五重塔にクレーンで撮影機材が動いていたのもそのためか、または別の撮影か。
東寺の辺りに超行列があり、「こんなに並ぶのか!」と思ったら、このイベントのための行列だったみたいだ。
金堂と御影堂も観覧。御影堂の二十一体像は、弘法大師御作なのか?そんなものが残っているとは。残念ならが撮影禁止だ。
金堂の窓からは、先のイベントのリハーサルが、5人組ぐらいのアイドルチックな人がうたっているのが見えた。
あらためて、東寺本堂。
近くにやけに四国八十八箇所巡礼にまつわる説明があると思えば、東寺は四国88箇所の別枠として、打ち始め(巡回始め)に訪れる人もいるのか。最後に高野山と言うのは知っていたが、こちらは知らなかった。と言うか、75番札所の善通寺を打ち始めにするやりかたは知ってたが、色々なパターンがあるのだな。納経帳を持ってくればよかった。
大師堂もネ!
その後歩いて西本願寺へ。でかい。
ここで時間切れ。東本願寺へも行きたかったが断念。
京都駅で京都タワーを見ながらバスを待つ。
これにて、本日の観光を終了。
宿に戻って改めてチェックインして、宿に紹介してもらった390円均一の酒場へ行ってみる。
チェーン店とかではなく、しっかりとしたお店だった。祇園の中にあるだけあって、値段安めでもしっかりした料理を出す。京都と言ったら一見さんお断りのお店だが、元々入れないし何喰ってよいのかわからないので、調度いい感じの店だった。
それでも一人で5,500ぐらい飲み食いしてしまった。山を降りたら飲み食い放題たぁ、魯智深の様だな。
最後の締めに、近くの銭湯に行く。410円もするのか、銭湯って。
その後宿に戻ったが、同じドミトリーの人の荷物が増えているのだが、まだ戻ってない様子。
階段を箪笥にするやつってこれか。民家にしても狭いスペースだが、古民家はこう言う工夫に溢れているのだな。
しばらくして階下のラウンジ(?)に人の気配がするのだが、疲れたので、誰とも交流なしで就寝する。
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By 俺様 • 2013年 京都禅修行, 2012年 四国88箇所巡り(お遍路) • 0