2013年10月27日(日) 物質転送装置

 

【本】★★☆

NHKことばのハンドブック
/2005年/NHK放送文化研究所(編集)

マスコミで使われる日本語について。
用語について、辞書のようにも使えるが、コラムが多くてそれらが興味深い。
日本語は現在も多様に変化していて、現在は間違った使い方でも、そのうちアリになり、さらにはそっちが主流なんて事になっていく。コラムでもその点で筆者の苦労が伺えるな。
辞書のようにと言ったが、実際はそこまでのボリュームは無いのだが、何気なく開いたページに「うんこ」があり、こんな言葉にまで言及しているとはさすがと思った。

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と思ったが、ただ見出しとしての先頭の文字の並びだった。
ちなみに、「ちんこ」は見出しにも無かった。


【映画】★☆☆

永遠のこどもたち
(EL ORFANATO)/2007年/スペイン・メキシコ


【映画】★★☆

蠅男の恐怖
(The Fly)/1958年/アメリカ

ここに出てくる、物体の転送装置というやつは、想像力をかきたてる。
まずこの装置、物体を他の場所に転送していると言うことは、

1:INの装置で物体の構成を解析。
2:物体を原子以下まで分解して、電気(とりあえず電気としたが、なにか転送に使う物)に組み立て、電気でINの装置から、OUTの装置まで転送。
3:1の解析した構成情報を元に、物体を再構成。

という手順だろうか。
すると、2が不要なのではないかと思う。1の設計図を元に3で組み立てれば良いので、原料は現地調達でよさそう。
更に、あらゆる物質を2で電気か何かの転送物質に変換して、再構成し直す技術があるのなら、近い物体じゃなくても何でも材料にできそうだ。
なんか、未来少年コナンで、太陽エネルギーからパンを作っていたのを思い出すな。(あれは単に燃料として使っているだけかな?)

とりあえず、とても気になるのは、2の転送に使う媒体が何かってところだ。電気だったら、原子を分解して電子にすれば良いが、原子核(陽子、中性子)をどうしてるんだろうか。

この転送装置で使われている技術はクローン技術とか、他のSFにつながる話にも応用できそうだな。
特にこの転送装置のように「あくまでも転送が必要。旅行や仕事のように、本人が短時間で移動することに意味がある。」場合も考えると面白そうだ。魂の情報をどう転送するかの課題。また、その課題が解決されていたとして、分解して転送するのも現地で再構成するのも違いはないので、送信元ではその物体を分解後破棄する仕様にしてるが、トラブルとかで送信元にも残ってしまい何人も同一人物が出来てしまうなんて。

他には、再構築時に登録されたパターンを除去して、がん細胞を取り除くとか、遺伝子を組み替えのような話もいけるか。

その他、物語のコンセプトについて空想する所がたくさんある。

あと全く関係ないが、小学生の頃にTVで観たあるシーンが印象深く残っているものの、何のシーンか解らずずっと気にかかっていたが、やはりこの映画のラストの方のシーンだった事が分かって、今回スッキリ。
もう一つ、背中に剛毛が生えるし、転送後に細胞が活性化されてフレッシュに成ると言うくだりにも覚えがあるのだが、これは近年の映画リメイク版の方だろうか。

最後に、この手の話を見ると、どうしてもコックリーチマンを思い出してしまう。

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ワンダービット「コックローチマン最終話」より

合体だけなら、遠赤外線サウナの方がお手軽であるな。