入社したての頃、見つけられないバグを先輩のKさんに見つけて貰ったとき、特殊な知識で解決していたので、何でそんなことを知っているのかと聞いたところ、
「何かにつけて、雑誌とかのに目を通して、すぐ必要な知識ではなくても、重要なところはスクラップしておくんだ。 そして、後で必要になった時、それを引っぱり出して調べる等している内に覚えていくもんだ。」
と言われた。
『おお、そういう物かもしれない』
と軽い衝撃を受け、それ以来コツコツとスクラップを続け、何かあるとそれを調べる様にしている。おかげでかなりの量になり、あまり整理していないので、見た目はグチャグチャだが、内容を比較的覚えているので引き出すのにはあまりくろうしない。
ある日、後輩のTが質問して来たので、スクラップした膨大な資料の中から、そのことに関連する記事を取り出して答えてやると、なんか『おおっ!』っといった表情をしている。
『感心してやがるな。 ここはKさんに言われたセリフで決めてみるか』
と思い、口を開こうとしたその瞬間、
「『物を捨てられない症候群』なんですね。」
と言われた。
さっきの表情は、資料の多さと、その煩雑さに呆れたものがにじみ出たものだったらしい。
『決めぜりふ』を奪われ、訳の分からない症候群にまでされてしまった上、呆れられてしまったのが眼から血が出る程悔しかった。
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3月 1 1998
T | 俺様について
入社したての頃、見つけられないバグを先輩のKさんに見つけて貰ったとき、特殊な知識で解決していたので、何でそんなことを知っているのかと聞いたところ、
「何かにつけて、雑誌とかのに目を通して、すぐ必要な知識ではなくても、重要なところはスクラップしておくんだ。 そして、後で必要になった時、それを引っぱり出して調べる等している内に覚えていくもんだ。」
と言われた。
『おお、そういう物かもしれない』
と軽い衝撃を受け、それ以来コツコツとスクラップを続け、何かあるとそれを調べる様にしている。おかげでかなりの量になり、あまり整理していないので、見た目はグチャグチャだが、内容を比較的覚えているので引き出すのにはあまりくろうしない。
ある日、後輩のTが質問して来たので、スクラップした膨大な資料の中から、そのことに関連する記事を取り出して答えてやると、なんか『おおっ!』っといった表情をしている。
『感心してやがるな。 ここはKさんに言われたセリフで決めてみるか』
と思い、口を開こうとしたその瞬間、
「『物を捨てられない症候群』なんですね。」
と言われた。
さっきの表情は、資料の多さと、その煩雑さに呆れたものがにじみ出たものだったらしい。
『決めぜりふ』を奪われ、訳の分からない症候群にまでされてしまった上、呆れられてしまったのが眼から血が出る程悔しかった。
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