2013年07月23日(火) 金粉を全身に塗ったら窒息死する?

 

【映画】

007 ゴールドフィンガー
1964年 アメリカ,イギリス ★★☆
(出演)ショーン・コネリー, ゲルト・フレーペ

古めかしいけど、面白い。若いショーン・コネリーの演技を見たのは初めてかも。
色々なスパイ道具も、今見るとどれも古めかしく、「でかっ」と思ったりするけど当時想定できた科学の最先端や限界が見えて興味深いな。他のスパイものはみんなこの影響が伺える。

このメロディーについては、007シリーズ全体のものかと思っていたが、この映画に特化したものだったのか。歌詞に「ゴールドフィンガー」なんて、敵の名前が入ってるし。むしろ、この「ゴールドフィンガー」と言うのが、敵の名前だったと今日見て初めて知った。
「しゃべくり007」でも、いたる所にこの映画のミュージックが使われていて、わざわざ冒頭で「ゴールデンフィンガー」と名倉がコールしてるのは、そういうことだったのか。しかし、コールが「ゴールドフィンガー」ではなく、「ゴールデンフィンガー」なのは何故なのか。この期に及んで商標か何かでひっかかるのか。

映画の中では、「金粉で全身を塗って窒息死させる」と言う殺人方法が使われているが、これで死ぬって都市伝説じゃなかっただろうか。
人間の皮膚呼吸はあっても1%程度らしいし、そもそもそれで死ぬならプールとか風呂に入っていられない。呼吸以外の何かしらの要因(毛穴が詰まって腐るとか、中毒とか)だったら分かるのだが。むしろ、この噂はこの映画の影響で広まったんじゃないだろうかと推測する。

しかしこの映画では、何かしらゴールドを使って印象付けたかったのだろうけど、なんでこんなにまわりりくどい、不確かな殺人方法を思いついて、採用したのだろう。
製作者スタッフ側と、作中のゴールドフィンガーの両方の、このあたりの心境に興味がありますな。