2005年8月12日(金) その2 バンコク(カオサン通り) | タイ旅行(2)

 

とりあえず景色も見ながらと思い、カオサン通りの方へ向かって歩くが、大して面白みがないのと、思ったより距離があるようだ。 そこで乗り物を使う事にする。

タイのタクシー系の乗り物というと、トゥクトゥクというオート三輪車、バイクタクシー、交渉制タクシー、メータータクシーなどである。 そのうち全部試すつもりでは有るが、メータータクシー以外は全て料金交渉をしなくては成らないうえ、現在全く相場も解らないので、今回はメータータクシーを利用する事にする。

タクシーに乗り込んだため、難なくカオサン通りに辿り着くものの、東西に延びるどちら側にいるのか良く解らず、現在位置を掴むのにてこずりながら、まずは宿を決める事にする。
ガイドブックに載っている、カオサン通りから近いゲストハウスの内から、適当にNEW
JOHNと言うホテルに決めて向かうが、細い道が沢山ありどれが地図に載っている道なのか判別が困難であったが、何とか辿り着く事に成功した。
駅から歩いている時に、「今日は王妃の誕生日だから宿は何処も満室だ」と言いながら自分のホテルを勧める客引きがいたが、空きは充分あるようだな。

タイのホテルでは、同じホテル内の部屋で、
・エアコンかファンか
・お湯が出るか出ないか
と言った設備を自分で選び、それにより料金が決まる。
とりあえず、ファンでお湯付きの部屋を選ぶと、一泊350Bだった。
インド、エジプトなんかは、どの部屋もお湯が出る言いながら出なかったりするんだが、『わざわざ料金を分けているぐらいだから、ちゃんと出るんだろうな』と思いながら、2泊する事に決定。
部屋に入り、まずお湯を確認するが、お湯なのかぬるい水なのか微妙な感じであるな。

カオサン通り

カオサン通り

虫の屋台

虫の屋台

             王妃誕生祭

王妃誕生祭

荷物を置いてやっと身軽になったので、再びカオサン通りに向かう事にする。
先ほどは迷いながらグルグル歩いていたので遠く感じたが、実際はこの宿のすぐ側だった。

カオサン通りは話に聞くとおり、バックパッカーだらけである。 それも白人だらけ。
そして出店がたくさん出ているが、それらは土産屋ではなく、旅行者向けの実用品を多く扱っている。 タイに旅行する人は、とりあえず現地で買いそろえればいいと言われるだけはある。

それらに混じって、何店か虫の屋台も有った。 もちろん日本のように、カブトムシなどの育てるための生きた虫ではなく、食用の虫である
タイでは山間部の方では、重要なタンパク源として食べられているとは聞いていたが、バンコクでもこんな感じで売られているのか。
見ている間に、タイ人が何人か買っていたが、これらが、食事のおかず的に食べられるのか、おやつ的に食べられているのかは謎である。

もしかしたられ俺も旅行中に食べる事に成るのかもしれないと思って、

『食べるとしたらどれにするか?』

と一人悩んでみるが、いざと成らないと決心はつかぬな。 …まぁ、ゲンゴロウだけはどうもゴキブリに見えてしまうので遠慮したい所だが。

とりあえず、焼きそばっぽい物を食べながら、道を歩いてると、道の西端付近にステージがあり、何かイベントを行っていた。 周りにも黄色いロウソクを配って、参加へ誘っている。

今日はタイ王妃の誕生日なので、タイの至る所でセレモニーを行っているのである。 舞台上の人たちの合唱(俺には凄いオンチに聞こえるが、タイ語では上手なのかもしれない)やら、何やらが終わった後は、近くで盛大に打ち上げ花火が上がっていた。

タイでは王室が尊敬されているとは聞いていたが、どこか一ヶ所で盛大に行っている訳ではなく、各地でもこんな感じで祝われているのだなぁ。

そんなこんなで、通りをウロウロし続けていたが、12時過ぎても店も人も絶好調で一向に寂れる気配がない。 夜通しこんな調子なのだろうか? なんて考えていたところ、ふと、

 「俺の宿の入り口が閉まるのは何時だろう?」

と心配になり、ダッシュで宿へ向かう。 来る時に使った細い道は、店の私道だったらしいところも多く、閉められており、結局最初に宿に向かった時のように大回りを強いられたが、宿にたどり着いてみると、入り口を閉める気配は全くなく、ホッと一安心である。 カオサン付近のゲストハウスなどは、それに合わせて、かなり遅くまでやっているのだろうな。

とりあえず本日は観光らしい観光はしなかったが、なかなか快適に過ごせて満足である。
タイは気温が高いが、例によって日本ほどジメジメしていないので、そんなに暑く感じないし。
物売り、客引きに関しても、さほどしつこく食い下がって来る人もいないので、そんなに嫌な目にも遭わなかったな。

そんな事を考えながら、ベッドで横になる。
カオサンはまだ賑やかで、俺の部屋まで喧噪が伝わってくるが、特に気になることもなく眠りについた。