2003年11月20日(木)

 

相変わらず、C言語による開発はすこぶる遅い。
VBだったら1時間で終わるような事に、丸一日かかっているな。

昔はC言語しか知らなかったので、悩むのは純粋にC言語についてだったのだが、今となっては他の言語を色々やった分、かえって悩みが大きくなっている気がする。

例えば、if文を書いていても、elseを書くのに、”ELSE IF”,”elsif”,”elseif”,”else if”と何度も書き直す始末。 間違える候補が多くなってしまったのだ。 switch文を書くにも、”SELECT”で書いてしまっているし。
Visual Studioや、最悪Windowsのなんかしらのテキストエディタを使えば、言語によって色分け出来て、正しい構文の時は色が変わるので少しはマシなのだろうがviをつかってるから始末に悪いよな。

他にも、viにも慣れていないが故の問題は、今までWindowsの操作に慣れ過ぎているため、ちょっと保存する時、つい「Ctrl+S」を押してしまうのだ。 これが、viだかtelnetだかの、なんかダメなキーらしくて、画面が固まってしまうので、大幅な時間のロスだったりする。
でも使っている内に有る程度慣れるのだが、Windowsで何か作業をする時、逆に至る所に”i”とか、”:w”とか打ってしまう。

こんな感じで、そりゃもう、ドモホルンリンクルの様に1行、1行、じっくり丁寧にコーディングしている。
なので、違いのわかるお客さんに使って頂きたい。

まずは無料お試しセットをお取り寄せください。

なんか、俺が使っているsolarisのマシンには、C言語のコンパイラのライセンスを1つしか購入していないらしい。

その為、誰かがコンパイルしていると、それが終わるまで待たされるし、前の人が終わったとしても異なるユーザだと、更に数分間待たされるらしい。
Oも、

 「だいたい、こういう仕事しているのに、コンパイラのライセンスが1つしかないのが問題ですよ!
ライセンスを追加購入して欲しいと言っているんですけどねぇ。」

とご立腹である。 彼はここ数ヶ月、このせいで何時間も無駄に過ごしているようである。
確かにそうなると、納期が迫ってせっぱ詰まった時に皆が暴れかねない。 特に俺が暴れかねない。

こうなったら、今の内に、使ってないオンボロマシンにLinuxでも入れて使おうかと計画する。
コンパイラはわざわざ購入しなくても、GNUプロジェクトと言う物があって、フリーソフトウェアが多数公開されており、その中にはgcc(Cのコンパイラ)もあるのである。
・・・つか、わざわざ別にLinuxを用意しなくても、gccを今使っているsolarisに入れて使えば良いのではないだろうか? 何か問題があるのかOに聞いてみると、

 「・・・・・・・・・・・・・じゃあ使えばイイじゃないですか!!」

急にブチギレですか?

 「イヤイヤ、Oよ、そんな突き放さなくても理由を教えてくれても良いじゃないか。 俺ってUnix素人なんだから。」

と、ご機嫌を伺ってみる。 すると、gccをsolarisに入れる事は全然問題ないそうな。
更に話を聞くと、ブチギレまでの経緯は以下の通りで有る事がわかった。

gccを入れるのは問題なし。

つか既にそのsolarisには既にgccが入っている。

gccを使う事を全然思いつかなかった。

俺の数ヶ月を返せ!

 そう、別に俺にキレているのではなく、自分の愚かさにキレていたらしい
既にインストールされていて、いつでも完全に使える環境に有るにもかかわらず使わなかったのに悔しさ倍増だったのだろう。 O以外の人も、gccを使うという考えは出てこなかった模様。

 「正直言って、目から鱗です。 これからの作業もこれで助かった…」

とか言っているし。
やはり、「これはこういう物だ」みたいに、おきまりで使っている人は、新しい発想が出てこないのだな。

俺の様な素人が、フレッシュな風を吹き込む事が偶には必要に違いない。
そのフレッシュな風が、誤ってディスク消去してしまったりしても、是非大目に見て頂きたい。