3月 1 1998
M
MとYと3人でスキーに行った。
2人乗りリフトを待っていると、後ろの女の子がとてもかわいいとMが言い出した。
「俺あの子とリフト乗ってお近づきになってくる。 2人で先に乗ってくれ」
と言ったので、Yと俺で2人で先にリフトに乗った。
しばらくして何かにつけて後ろを振り向き、Mと女の子の様子を見てみたがなんか気まずそうにしている。
結構長いリフトだったけど、結局何も話をしていないようだ。
「相手が実はブスだったりして」
とYが言ったので、リフトを降りてから次の2人が降りてくるのを待った。
リフトを降りるなり、女の子はサーッと滑って行ってしまった。
見たところ、やはり問題なくかわいい子だった。
「おいM、どうしたんだよ」
と俺が聞くと、
「リフト乗るなり、屁こいちゃった」
とMは答えた。 俺とYは気の毒で口が利けなかった。
「音がしたときあの子”ピクッ”としたから、絶対聞こえた」
とMは言った。
俺たちはそれでも無言だった。
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3月 1 1998
S
寮にいた時、みんな自分の肉体の衰えを嘆いていた。 そのためみんなでマラソンをしたりしていた。
中でもSは自分の体の衰えを深く嘆いており、
「俺は今日から、腹筋をメチャクチャ鍛える。」
と宣言した。
「俺の腹筋の目標はセミだ」
と訳の分からない表現までしていた。
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