いよいよ出発。 スカイライナーで成田へ向かう。 スカイライナーは予約制なので、待ち合わせ時間の10時の15分前ぐらいに着くやつにのる。 どうせ飛行機は12時発だしギリギリでも問題ないだろう。
成田空港に着くと、チケットとビザ取得のために旅行会社に預けていたパスポートを受け取りにカウンターへ。
「おまえずいぶんギリギリに来るな。 焦ったよ。」
と、ホッとした表情のTと合流。 出発まで間があるのに心配性な奴だ。
ちょっと気になっていた、奴の持っているガイドブックを確認すると、やっぱり同じガイドブック持ってやがった!
『せっかくだから違う本を買えば情報も増えるのに』
と思ったが、Tもそう思っている表情でこっちをみている。 しかし、後々考えるとこれは丁度良かったのだ。 なんか調べるときも、『お、XXページにそれの事書いてあるぞ』とか言う事ができるので、それはそれで良かった。
俺様もTも国際線は久しぶりため、あっち行ったりこっち行ったと手こずりながら、なんとかエアインディアの搭乗券を手に入れる。 そしてする事無いので搭乗口に向かう事に。
Tはいつも金属探知で引っかかるらしいが、今回も例外なく引っかかる。 何度もゲートを追加してはいろんな所から金属を出しては外していく。 マジシャンのようだ。 結局ベルトだったらしい。 なんかしらんが金属部のでかいベルトをしているせいだな。
出発まで時間があるがダラダラ過ごす。 その間、俺たちの乗る飛行機の行き先にボンベイと書いてあるのを見て、
『うぉ!ボンベイって何処だよ!? デリーじゃねーの?』
とTが動揺していたが、位置的にデリーの南がボンベイなので途中下車と言う事だろうと納得したり、ガイドブックを読んだりと時間をつぶす。
12:00に近づき、やっとこ飛行機に乗る。 成田からインドのデリーまで飛行機は8時間ほど乗るのだ。 時差は3時間半なので、この飛行機はインドの時間で5時前につく事になる。 予定ではこの日は観光などは無く、ホテルにチェックインするだけだ。
しかし飛行機の席は狭い。 新幹線やまびこ号より狭いのに、やまびこ号の数倍の時間乗らなくてはならぬのだ。 エコノミー症候群になってしまいそうだよ。
周りを見渡すと日本人観光客は思ったよりは乗っている。 今インドは観光オフシーズンのハズだが、それなりにいるんだな。 この中に俺様たちと一緒に行動するひとたちもいるのだろう。 しかし、相変わらずツアーのイメージはつかめない。 Tと話し合った結果、
・ガイドは『コニチハー』とか言うのがギリギリのレベルに違いない。
・移動は専用車と書いてあるので、他のツアー客とバスで移動して、『はい着いた、はい写真取って、はい移動します』みたいな事を繰り返すに違いない。
・どうせインドなんかに来る女はいないので、出会いを求めるのは無理に違いない。
と言う辺りに、勝手に予想を落ち着ける。 どうなるのかは神のみぞ知る。
眠ったり、クロスワードしたり、ダベったりしながらひたすら暇な時間が過ぎるのを待つ。 Tの隣はインド人が座っているので、奴は一足先にインド気分に浸っているのかもしれぬ。
やっとこインドに到着。 機内で、
『現在インドの気温は40度です』
みたいな事を知らされる。 そんな温度でTはしらんが、デリケートな俺様が生きていけるのか不安でしょうがないぞ。
しかし、インドの空港内はなんだか寂れている。 今飛行機から降りてきた人以外は誰もいない模様。 営業中とは思えないのだが。
人の流れに任せ歩いていると、いよいよ入国審査の場所に到着。 その横に初インドトイレを発見。 インドではうんちした後に不浄の左手で直接拭いて、それを水道で洗うのだと言う事は有名だ。 微妙にもよおしていたので、場合によっては使用するかと思いながら覗いてみる。 うーむ、話は本当だったな。 普通の和式便所の左後方に左手を洗うための水道とオケがある。 あまり違和感は感じないな。 しかし荷物も多いので、とりあえず勘弁しておこう。

そんな事より入国審査である。 すっかり忘れていたが、こんなのあるんだよな。 何語で話せば良いのだろうか? しょうがないので先にTを投入して様子をみる。 すると、
「なますてぇー」(こんにちは)
とか言ってやがる!
『お前それしか知らないのにヒンドゥー語で行く気かよ!?』
と勇気に感服しながらも、
「とりあえず英語は通じるだろうから、俺はサイトシーングで押し切ろう」
と心に決める。 すると別の方から呼ばれたのでそっちへ向かう。 これがインド人と初コンタクトだな。
『インド人め、いきなりヨガファイヤーとか吐かないだろうな』
と警戒しながら近づき、パスポートを渡す。
「ハロー」
と無愛想にはなすインド人。 ぬ、しょうがないので「ハロー」と応答。 すると、
「ハウアーユー」
と無愛想にはなすインド人。 なに? 会話続ける気かよ! 「ファイン、サンキュー」と応答。 これ以上会話を展開させたくないので、学校で習った『アンド、ユー?』は絶対言わないように気をつける。 特に彼の気分に興味など無いし。
その後、パスポートを見たり俺様をギロギロ見たりしていたが、しばらくして行ってよしとの事。 結局特に何も話さなかったな。
ちょっと行くと銀行がある。 銀行の他にも同じ雰囲気の窓口があるが、何に使用するのか不明。 おそらくタクシーを呼ぶ為の物っぽいがこれらは無視。
とりあえず英語は通じるので、がんばって英語で話す。 昔はこの空港内にある国がやっている銀行でも、お金をチョロまかす行員がいたらしいが、この行員は『確認しな』とかわざわざ言ってきた。 しかし態度は優しくなく、全て投げやりなのだ。
まあ、やっとルピーも手に入れ、これで必要なアイテムは全てそろった!
約束ではここから出る出口に、旅行会社の現地ガイドが迎えに来ているはずだ。 入国審査もビリの方だし、銀行で手間取ってしまったがちゃんと待っていてくれるのだろうか? それ以前にこのツアーは本当に大丈夫なのか?
『インチキだったりしないだろうな?』と言う疑いもいまだぬぐえぬまま出口へ向かうのだ!
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4月 29 2001
2001年4月29日(日) エレガントインド旅行(02):エアインディアで行こう
いよいよ出発。 スカイライナーで成田へ向かう。 スカイライナーは予約制なので、待ち合わせ時間の10時の15分前ぐらいに着くやつにのる。 どうせ飛行機は12時発だしギリギリでも問題ないだろう。
成田空港に着くと、チケットとビザ取得のために旅行会社に預けていたパスポートを受け取りにカウンターへ。
「おまえずいぶんギリギリに来るな。 焦ったよ。」
と、ホッとした表情のTと合流。 出発まで間があるのに心配性な奴だ。
ちょっと気になっていた、奴の持っているガイドブックを確認すると、やっぱり同じガイドブック持ってやがった!
『せっかくだから違う本を買えば情報も増えるのに』
と思ったが、Tもそう思っている表情でこっちをみている。 しかし、後々考えるとこれは丁度良かったのだ。 なんか調べるときも、『お、XXページにそれの事書いてあるぞ』とか言う事ができるので、それはそれで良かった。
俺様もTも国際線は久しぶりため、あっち行ったりこっち行ったと手こずりながら、なんとかエアインディアの搭乗券を手に入れる。 そしてする事無いので搭乗口に向かう事に。
Tはいつも金属探知で引っかかるらしいが、今回も例外なく引っかかる。 何度もゲートを追加してはいろんな所から金属を出しては外していく。 マジシャンのようだ。 結局ベルトだったらしい。 なんかしらんが金属部のでかいベルトをしているせいだな。
出発まで時間があるがダラダラ過ごす。 その間、俺たちの乗る飛行機の行き先にボンベイと書いてあるのを見て、
『うぉ!ボンベイって何処だよ!? デリーじゃねーの?』
とTが動揺していたが、位置的にデリーの南がボンベイなので途中下車と言う事だろうと納得したり、ガイドブックを読んだりと時間をつぶす。
12:00に近づき、やっとこ飛行機に乗る。 成田からインドのデリーまで飛行機は8時間ほど乗るのだ。 時差は3時間半なので、この飛行機はインドの時間で5時前につく事になる。 予定ではこの日は観光などは無く、ホテルにチェックインするだけだ。
しかし飛行機の席は狭い。 新幹線やまびこ号より狭いのに、やまびこ号の数倍の時間乗らなくてはならぬのだ。 エコノミー症候群になってしまいそうだよ。
周りを見渡すと日本人観光客は思ったよりは乗っている。 今インドは観光オフシーズンのハズだが、それなりにいるんだな。 この中に俺様たちと一緒に行動するひとたちもいるのだろう。 しかし、相変わらずツアーのイメージはつかめない。 Tと話し合った結果、
・ガイドは『コニチハー』とか言うのがギリギリのレベルに違いない。
・移動は専用車と書いてあるので、他のツアー客とバスで移動して、『はい着いた、はい写真取って、はい移動します』みたいな事を繰り返すに違いない。
・どうせインドなんかに来る女はいないので、出会いを求めるのは無理に違いない。
と言う辺りに、勝手に予想を落ち着ける。 どうなるのかは神のみぞ知る。
眠ったり、クロスワードしたり、ダベったりしながらひたすら暇な時間が過ぎるのを待つ。 Tの隣はインド人が座っているので、奴は一足先にインド気分に浸っているのかもしれぬ。
やっとこインドに到着。 機内で、
『現在インドの気温は40度です』
みたいな事を知らされる。 そんな温度でTはしらんが、デリケートな俺様が生きていけるのか不安でしょうがないぞ。
しかし、インドの空港内はなんだか寂れている。 今飛行機から降りてきた人以外は誰もいない模様。 営業中とは思えないのだが。
人の流れに任せ歩いていると、いよいよ入国審査の場所に到着。 その横に初インドトイレを発見。 インドではうんちした後に不浄の左手で直接拭いて、それを水道で洗うのだと言う事は有名だ。 微妙にもよおしていたので、場合によっては使用するかと思いながら覗いてみる。 うーむ、話は本当だったな。 普通の和式便所の左後方に左手を洗うための水道とオケがある。 あまり違和感は感じないな。 しかし荷物も多いので、とりあえず勘弁しておこう。
そんな事より入国審査である。 すっかり忘れていたが、こんなのあるんだよな。 何語で話せば良いのだろうか? しょうがないので先にTを投入して様子をみる。 すると、
「なますてぇー」(こんにちは)
とか言ってやがる!
『お前それしか知らないのにヒンドゥー語で行く気かよ!?』
と勇気に感服しながらも、
「とりあえず英語は通じるだろうから、俺はサイトシーングで押し切ろう」
と心に決める。 すると別の方から呼ばれたのでそっちへ向かう。 これがインド人と初コンタクトだな。
『インド人め、いきなりヨガファイヤーとか吐かないだろうな』
と警戒しながら近づき、パスポートを渡す。
「ハロー」
と無愛想にはなすインド人。 ぬ、しょうがないので「ハロー」と応答。 すると、
「ハウアーユー」
と無愛想にはなすインド人。 なに? 会話続ける気かよ! 「ファイン、サンキュー」と応答。 これ以上会話を展開させたくないので、学校で習った『アンド、ユー?』は絶対言わないように気をつける。 特に彼の気分に興味など無いし。
その後、パスポートを見たり俺様をギロギロ見たりしていたが、しばらくして行ってよしとの事。 結局特に何も話さなかったな。
ちょっと行くと銀行がある。 銀行の他にも同じ雰囲気の窓口があるが、何に使用するのか不明。 おそらくタクシーを呼ぶ為の物っぽいがこれらは無視。
とりあえず英語は通じるので、がんばって英語で話す。 昔はこの空港内にある国がやっている銀行でも、お金をチョロまかす行員がいたらしいが、この行員は『確認しな』とかわざわざ言ってきた。 しかし態度は優しくなく、全て投げやりなのだ。
まあ、やっとルピーも手に入れ、これで必要なアイテムは全てそろった!
約束ではここから出る出口に、旅行会社の現地ガイドが迎えに来ているはずだ。 入国審査もビリの方だし、銀行で手間取ってしまったがちゃんと待っていてくれるのだろうか? それ以前にこのツアーは本当に大丈夫なのか?
『インチキだったりしないだろうな?』と言う疑いもいまだぬぐえぬまま出口へ向かうのだ!
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By 俺様 • 2001年 エレガントインド旅行 • 0