9月 14 2012
2012年09月14日(金) 愛媛 松山 札所:44,45,46,47,48,49,50,60 | お遍路(7)
いよいよ泊まりがけの本気のお遍路開始だ。
元々、四国一周はしようと思ってたので、お遍路しながらだと調度良い感じだ。
始めてから知ったが、お遍路のお寺って四国の周回ルートに成ってるんだな。もっと中央とかにも点在してるのかと思ったが。
取り敢えずコレまでの取りこぼしを拾いながら松山に抜け、高知へ向かうとしよう。やっぱり、逆打だ。
第60番札所 横峰寺(よこみねじ)
四国最高峰・石鎚山に建つ、前回無念の取りこぼし札所。
ここは、(車だと)有料道路を通らなくてはならないし、遠いしで難易度の高い札所だ。こう言うのを、『遍路ころがし』と言うのだろうか。危険というわけでないが、早くも挫けそうだ。
ようやっと辿り着いてバイクを降り、歩きでお寺に向かう途中間違って違う鳥居をくぐって、関係ない神社を先に詣ってしまったが、念願の納経をすましてよく見ると、ここの納経所は16:00に閉まるらしい。遠い上に早く閉まるとは、何という厳しさ。前回だったら完全にアウトだ。
第50番札所 繁多寺(はんたじ)
一遍上人修行の場で知られる。
第49番札所 浄土寺(じょうどじ)
空也上人が説法、滞在した事があるらしいが、空也上人って誰だっけ。
杖の淵で知られる伊予の関所寺。バスでのお遍路集団と一緒になって、辺り一面大賑わい。集団に紛れ込み、引率の坊さんのお経のあげかたを観察し、今更ながら打ち方の手順を確認。
引率の坊さんの話を盗み聞き…、おっと十善戒の不偸盗を破ってしまうので教え受けたとしておこうか。ここの蓮は発掘された古代の蓮の種を植えたら芽が出た物から株分けされた物らしい。そう言う蓮があるって話は耳にしていたが、これがそうなのだろうか。
第47番札所 八坂寺(やさかじ)
修験道の根本道場として栄えたらしい。
左は説法石と言って、お釈迦様が説法・修行された霊鷲山の石が埋め込んである。
右の写真は、足の形の所に乗っかっているのは、罰当たりにふざけているのではなく、このように素足で乗って、健脚祈願をするのがここのやり方である。 それにしても、その注意書きが「ハダシで踏みなさい」と命令形なので、踏まざるを得ない。
左の写真は「仏手花判」といって、ほとけの指紋。右は石の上部に手形がある。「あらゆる文化を造り出す手に感謝を」と有るが、手形については触れられていないので謎だが、多分ほとけの手形だろう。
このお寺は、他にも色々な御利益アイテムが満載で色々楽しめる。しかし、木が水気が多く、蚊がブンブン飛んでいて、十善戒の不殺生を破りそうになり、困ってしまう。
第44番札所 大寶寺(たいほうじ)
巨木の参道の先に中札の霊場。と解説にあるが、中札の霊場ってなんだろう。
大師堂がなんか建物に頑丈に守られていて、ここでお経をあげていると事情を知らない人が端から見るとなんだか変な人に見えそうだ。
バイクを降りてから、予想外の長距離山登りとなり、17:00のチョット前、ギリギリチョップな時間に到着。もう、汗だく。大師堂の横にははしごがかけられた崖があり、高いところには登らずにいられずに登ったが、景色がよいとかいった事はたいしてなかった。木が邪魔だ。お寺までの参道にはお地蔵様が満載。
大寶寺、岩屋寺と、少し海岸線から離れてしまったが、次はまた海岸線に戻りるが結構、南に進む必要がある。なので、その途中の内子、大洲と言った辺りに宿をとって観光も兼ねようと考えていた。
しかし、内子近辺で宿が見つからない。諦めて大洲にきたが、こちらも同様に見つからない。観光地のハズなのだが。お遍路宿とかも見つけ方を知らないので途方に暮れる。
内子駅前のSL
歩き遍路の人とかってどうやって宿の目星付けてるんだろうか? 俺は基本ネットで場当たりで見つけて行こうと計画していたのだが、そもそもこのあたり電波が通じないし。
しかたがないので、かなり行きすぎてしまうが、宇和島で宿を取ることにした。もう、43番札所 明石寺、42番札所 佛木寺、41番札所 龍光寺と3札所も行きすぎる事になるが仕方なし。
今日の所、距離は大幅に稼いだが、お遍路の進捗的にはあまりはかどらない結果となったな。
宿で、無念に思いながら宿で札所チェックしていたら、大洲の近くに十夜ヶ橋が有った事に気付き、無念さが増す。十夜ヶ橋は、遍路の行程ののどこかに有るのでそのうち調べようと思っていたのだが、ここだったのか。今でもムシロを貸してくれて野宿できるらしく、調度良かったのに。
確かにどこかで、「お遍路番外」と大きく看板が出てた場所があったが、番外とか言うのは結構色々な所にあるのであまり気にしなかったのだが。くそう。
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9月 15 2012
2012年09月15日(土) 愛媛(宇和島) 札所:38,39,40,41,42,43 | お遍路(8)
昨日は大洲で宿が見つからず、次の札所の明石寺を20Km程行きすぎて宇和島まできてしまったので、また頑張って戻る。
第43番札所 明石寺(めいせきじ)
工事中のため、シートに覆われている。
昨日から行きすぎて、戻って、また進んでと、何度も同じ山越えしてる。
第42番札所 佛木寺(ぶつもくじ)
家畜やペットの寺としても有名。
第41番札所 龍光寺(りゅうこうじ)
三間町のおいなりさんと呼ばれる。なんかこの寺は、近づくと看板がなくなるし、変な隙間にあったりと非常に見つけづらく、かなりの時間をロスしてしまった。
海が綺麗。
第40番札所 観自在寺(かんじざいじ)
一番札所から最も遠い四国霊場裏関所。しかし、裏関所って何だろう?
ここで愛媛の菩提の道場は終わり、次から高知の修行の道場へ突入だ。
第39番札所 延光寺(えんこうじ)
赤亀が背負った銅鏡が寺宝のお寺。
寺宝ってこれかな?それとも別途あるのかな?
第38番札所 金剛福寺(こんごうふくじ)
四国最南端・足摺岬に立つ。
ここにも亀が。やはり海沿いには亀がつきもの。
金剛福寺で今日も打ち止めのお時間。この辺りは、1つ1つの札所が数十キロ単位で離れているので、大変でござる。金剛福寺もおかの上にあるし。
金剛福寺は足摺岬にあり、「ほったいもいじるくな」で有名な、ジョン万次郎の銅像あり。福沢諭吉似。
太平洋ぜよ。
変な形の岩。無料の足湯に入りながらが一番見やすい場所にある。
トオルマの夕日と言って、春分・秋分の日辺りは見所に成るらしい。
この辺りで宿を探したが、これがまた電波が入らず、宿探しに苦労した。
清水港あたりでようやく宿にありついたが、宿ですら電波が入らなかった。
土佐ではカツオをくっとこうと思ったが、どうも店も、タイミングもあまり良くなかったようで、満足行くものが喰えずに残念。
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By 俺様 • 2012年 四国88箇所巡り(お遍路) • 0