2004年9月25日(土) 成田→モスクワ→イスタンブール

 

トルコへ出発。

予定はNたっての希望により、ツアーに決定。 ツアー会社はFive Star Clubで、日程は本日、9月25日~10月3日の9日間である。 9日間と言っても、飛行機はモスクワ経由の移動で、ほぼ2日は移動に費やされるので、現地は7日である。

成田空港にてNと合流。
受付にてチケットを受け取る。 ついでに、他にこのチケットの人がいるかを聞いてみたが、誰もいないとのことである。 やはりこのツアーは、俺達2人のみの貸切ツアーになるっぽい。 もくろみ通りである。

出発を待つあいだ、Nは時計を忘れたのと、使い捨てカメラを買っていた。 価格にして、一億一千二百万トルコリラもの散財である。 お金持ちである。

あと、Nは何か知らぬが、出発前から既に下痢をしているらしい。 さすが『ツアー中、下痢をする』を目標にしていただけはあるな。 それを告げるNの顔も何故か満足ゲ。 彼の目標は既に達成されたと言えるからだろう。 後は俺が下痢をするのを待っているに違いない。

そんなこんなしている内に12:00の出発時間となる。 まずは悪名高きエアロフロートにてモスクワへ出発だ。
パンフレットによると、モスクワの到着時間は16:50と書いてあるのだが、これが現地時間なのか日本時間なのか謎である。 もしかしたらトルコ時間なのかもしれない。 まぁいいかと、寝たりなんだりしている内にモスクワに到着。

結局、16:50とはモスクワ時間だったようであるが、モスクワと日本の時差が謎なので、一体何時間飛んでいたのか良く解らなくなった。 そこで現地時間と、自分の時計を見比べると-5時間位であり、10時間近く飛んでいた事が判明。
そうとは知らずにNは、

 「モスクワまで、5時間弱か。 結構近かったね。」

等と言っていた。 結局、一億トルコリラ以上払った時計も役に立っていないようである。

とりあえず、このモスクワのターミナルで時間をつぶし、23:15発の飛行機に乗り換える事になる。 それにしてもモスクワのターミナルは結構狭い上にスゲー寒いのである。 こんな所で6時間以上過ごさねばならぬとは。

寒くないところに移動しようかと思ったのだが、どこかでNが拾ってきた日本人(ヨーロッパへ自転車持って一人旅の予定で、寂しいらしく乗り換えまでNと一緒に居させてくれと言っていた。)が、そこら辺で眠りだしてしまい、移動する事も出来ず、ブルブルと寒さに震えながら出発時間を待つ事になる。 結構辛い時間である。

苦痛に耐えながら、タダタダ時が過ぎるのを待っち、待望の23:00が訪れた。
Nが拾って来た日本人は、

 「この後、僕はどうすればいいのですか? チケットとか、乗る飛行機とか。」

とか言ってオロオロしている。 んな事、しらんがな。
彼はこんなんでヨーロッパを自転車で一人貧乏旅行なんか出来るんだろうか? つか、この心構えで、英語も喋れず、初海外らしいのだが、よくそんな計画立てたもんだのう。
彼にはNが程良く対応して別れ、搭乗ゲートへ向かう。

今度は、イスタンタンブールに、1:05に到着予定である。 この時間はトルコ時間であろうから、3時間ぐらいか。
Nは未だに、時差が解っておらず、

 「今度は何時間で到着すんの?」

とか言っているので、「10時間ぐらいじゃねーか」と答えてみたら、「へー、遠いな。」とか言って受け入れた模様である。

まぁ、先の飛行機でも10時間乗ったのに、5時間だと思える人だから、本当の所どうでもいいのだろう。