2004年9月27日(月) アンカラ→トゥズ湖→カッパドキア

 

朝起きて、食堂車にてムスタファさんと朝食。
ムスタファさんは、

 「寝台車はうるさくて眠れませんでした。」

と、凄く眠そうである。 それに引き替え俺とNは途中目覚めることもなくぐっすり眠って気分爽快である。
つか、俺は自宅の前がコンビニで騒がしく、二階には深夜徘徊する住人に鍛えられているので、こんなもん静かなもんである。 Nはその我が家に泊まった時は俺以上に熟睡し、昼頃に「いい加減に起きろ」と起こすと、「こんな早くに起こすなよ」と文句言うぐらいで、ホッておくと夕方まで寝ている睡眠男であるので、この程度は屁でも無いのである。

トゥズ湖とN

トゥズ湖とN

             鳩の谷近辺             ナザール・ボンジュ(トルコの魔よけ)を             木に沢山つけて売っていた             まるでナザール・ボンジュの成る木

鳩の谷近辺
ナザール・ボンジュ(トルコの魔よけ)を木に沢山つけて売っていた
まるでナザール・ボンジュの成る木

絨毯屋

絨毯屋

8時10分にアンカラ駅に到着。 我らを先回りして待っていた車に乗り込み出発進行。

9時45分にトゥズ湖に到着。
このトゥズ湖は、ガイドブックなどに載っては無かったが、塩湖で有名であり、トルコの80%位の塩はここで取れるらしい。 凄い広さで、対岸まで果てしなく遠い。
時期的にか、見渡す限り乾燥した塩だらけである。 視界ギリギリの所に何やら色の違う部分がみえる。 結構遠いのだが、何か気になるので、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足が道となる。 迷わず行けよ、行けばわかるさ、とNと2人で向かってみる。
そこへは結構遠く、1kmぐらい歩いて辿り着いてみると何のことはない、まだ幾らか水分の有る部分であった。
それを確認した後、Nは直ぐに元の岸へ戻り始めた。 排便欲が高まっていたらしい。 思ったより遠かったので、Nはペース配分をしくじっていたらしく、帰りは内股に成りながら急いでいた。

トゥズ湖を出発し、12:30頃カッパドキア近辺に到着。
カイマクル地下都市→ウチヒサール(鳩の谷)→ギョレメ博物館→奇岩群と、有名所をガンガン見学。

その後、絨毯屋に到着。
俺は、インド、エジプトを経験した結果、「旅行中にガイドに案内される店では買い物しない方が無難」と言う結論に達している。 別に騙されると言う意味では無く(インドの宝石屋では騙されたが)、物はしっかりしていても、後で考えると高すぎたりして、後々後悔してばかりだからである。
ムスタファさんは、

 「やっぱりチューリップの事もあって、絨毯屋を警戒してますか?」

と気にしていたが、「旅行中買い物しない主義」と説明しておく事に。
と言うわけで、今回は完全に見学に徹する事にし、Nの買い物ップリを見学する。

やはりこの絨毯屋店主も完全に日本語対応であり、絨毯やキリムの特徴を解説したのち、実際の売り込みに入った。
部下2人を従えた店主は、完璧なコンビネーションでプレゼンテーションをして、バッサバッサとNの前に絨毯を広げまくりである。 それだけ広げられると、「いりません」とは言い出しづらいよな。

だが、Nは元々気に入った物が有れば買うつもりだったので、気に入った玄関マットサイズの絨毯を購入。
その絨毯は黒毛と白毛の山羊の毛をそのまま使って織り上げられたもので、素敵な物だったので、「俺が買う」と途中何度も言いかけたが、「いや、帰国後に絶対また後悔する」と思いとどまっていた物だ。
結局、帰国後に「やっぱり買っておけば良かった」と後悔してしまった。 Nが買って後悔していたら買い取ろうか。

絨毯屋を出ると、18時頃ホテルに到着。
このホテル内には、トルコ風呂の施設がある。 トルコ風呂と言っても、昔の日本の風俗の事ではなく、トルコの風呂、ハマムの事である。 なので予約してハマム体験をする。

ハマムは早い話が蒸し風呂である。 普通パンツ程度のものをはいて行くものだが、日本人は素っ裸で行っておっぴろげて恥をかく人が多いようだ。
入り方は、湯気でモウモウの部屋に暖かい石の台があって、そこでゴロゴロして楽しんだり、背中流し兼マッサージのおじさんに身体を洗って貰ったりして楽しむのだ。

おじさんには、Nが先にマッサージを受けた。 Nは不健康なので、ツボ押しに悶絶したり、キン肉マンに出てきそうな技をかけられたりしていた。
んだが、俺は健康だからか、たいしてアクロバチックな技をかけられたりしなかった。 単におじさんがNの処理に疲れて省かれただけなのかもしれない。