3月 3 1998
クムドールの剣 | か行 | 俺様万物網羅百科事典
ブラインドタッチ練習ソフト。 RPG形式になっているので遊びながら覚えられる。
俺様はこれでブラインドタッチを覚えた。 なかなか良いソフトだと思う。 ストーリーも面白かった気がする。
大学4年の時、研究室では全員ブラインドタッチとは程遠い実力しかないくせにスピードを争っていた。 ある日、誰かがこのゲームを持ってきた為、みんな研究そっちのけで己を鍛えることになり、メキメキ実力を上げていったな。
最初はスペースキーと、左右のホームキーF、Jの3つしか使わない。確かスペースキーが90度の方向転換で、Fが前に進むで、Jが”OK”を意味するキーだった気がする。 コレはハッキリ言って移動しづらく、腕がつりそうになったり、壁にガンガンぶつかったりと、生まれたての子鹿のような移動をしていたが、慣れとは恐ろしい物で後半は
「おりゃ~、進め進め進めぇ!FFFFFFFF! 方向転換だ、おりゃぁ!回転回転スペース!」
と、フィールドを縦横無尽に怒濤の如く歩きまくっていたな。
他のキーは敵を倒すなんかでたまったお金で買ったり、フィールド上に落ちているものを拾ったりして、一つ一つ集めていく。 一つずつしか増えないので、あまり無理せずに覚えられる。
敵に遭遇すると敵はキーの羅列を言ってくるので、それを間違えずに打ち込むことで倒すことができる。 よって、自分の持っていないキーを喋る敵が出現する所へは進めないのだ。
最初の方ではしばらくすると左手の4つFDSAのキーがそろう。 とりあえずスタート直後の近場の敵は、これらの言葉を「fadasfadas」といった風にしか言ってこないので、近くをうろうろしながら左手の練習をしまくることになる。
ある日遅れて研究室に行ったところ、みんなして猫背になりながら
「ふぁだすふぁだすふぁさださ・・・」「ふ、ふふぁだ・・さだ」「ふさだfff」
とブツブツ取り憑かれた様に言いながらキーボードを打っていたのが印象深い。
たしか後半はキーが揃ってくるのにあわせて、意味のある言葉を打ち込むようになったと思う。
ちなみにこのゲームはみんなやっていたが、クリアしたのは俺様だけ。 しかし今となってはどんな終わり方をしたのか記憶にない。
PC-98で遊んだが、Mac用も有るらしい。 DOS/VやWindows版は無いようだ。 ちょっとやってみたいのだがな。 今やるとしたら、PC-98のエミュレータとか使わないとダメか。
このゲームでは数字キーまでも練習する。 PC-98のキーボードとDOS/Vのキーボードって数字キーの並びが異なることが多いので、現在では数字キーに限って必要以上に入力が遅いと言う因果な体となってしもうた。おかげで、「激打」で数字が出てくるとやられまくっちまうぞ
—
3月 3 1998
拳児 | か行 | 俺様万物網羅百科事典
拳児 「20巻 第7話 道」より
中国拳法の紹介に留まらず、内容も濃ゆく飽きさせない漫画。スクールウォーズでラグビー、空手バカ一代で空手、柔道部物語、帯をギュッとねで柔道を始めるのと同様、この漫画を見て中国拳法をはじめた人も多かろう。
この漫画、最初の頃(少年編)は安いドラマっぽかったのだが、段々原作者の松田隆智が長年かけて研究してきた中国拳法に関する内容の集大成の発表の場に成ってきて、漫画版の謎の拳法を求めてと言っても良い内容で、濃ゆいのも頷ける。
NHKの朝の連続テレビ小説か何かにもこの漫画が候補に挙がった事があるそうな。しかし、スケールのでかさというか演者が揃えられないと言う理由で断念されたと聞く。もっともだと思う反面とても残念。ただ、実現したらより残念な物が出来上がる可能性も大きい。近年、映画などでも映像化不可と言われていた物が、CGの技術の発達で続々と映像化されているが、それって現実離れした物の表現が実現無理だったのだけども、拳児の場合はそれと違った理由で映像化が出来ないとは。
仮に演者が技術的に何とか成ったとして、漫画中の多くのキーとなる登場人物の風采が実在の人なので、それを無視して配役となると、それはそれで原作漫画好きの人はガッカリだったりするだろう。と言うのは、松田隆智はこの漫画の前から多くの中国拳法家との交流を発表していて(通称「松田本」)、それも混みで拳児も楽しんでいた人が多いからである。こうなると、もうアニメしかないな。
何はともあれ、この漫画は中国拳法の絡む漫画やらゲーム、その他メディアには相当影響を与えており、この漫画内での事実と異なる脚色も含めてパクられ、じゃなくて参考にされているのを目にする。
俺も発勁やら、浸透勁やら何処まで本当よ?なんて思っていたのだが、一度「浸透勁」(もちろん極軽くだ)を体験したことがあり、ひとしきり苦しんだ後「漫画みたいだ」と笑けたものである。この漫画はどこまで本当やら今でも解らない所が多い。(特に最初の方で、拳児に爺ちゃんが、大木の葉を全部落とすとか。)
それにしてもこの漫画、週刊サンデーの編集長が替わったタイミングで、劇画漫画連載取りやめという方針となり、残り3回で終了と宣言されての終了だったとか。3回前と言うと、丁度拳児が日本に帰る回がそのタイミングであり、計ったようなタイミングではあるな。ただ、俺の超記憶力によると、連載時のその回の最後のページには、日本に向かう飛行機の中の拳児の横に、『次回から東京編スタート!』とアオリが書いてあった覚えがある。アレは何だったのか。
松田本で発表している拳種や内容は、拳児のここまでで殆ど出し切っていると思うし、なんだかんだ丁度良い引き際だった様な気がする。
—
By 俺様 • か行 • 0