2009年04月12日(日) 台湾(台北)

 

本日は、訪台のメインの目的である、出し物への参加。
今では世界各国へ広がっているこの団体が、創立者の生誕100周年を記念して、一同に会しての交流会である。

元々俺は補欠の予定だったので、「この大事に、出られなくなる人はおるまい。俺は出番なかろう。」と呑気に考えていたのだが、昨日手違いでエントリーされている事を知って以来、心休まらず。
元からのメンバーは、「他所の評価なんて気にかけぬ。いつもの通りの我らを観て貰えば、正しく伝わっている事は解るはず。」ってなもんで、泰然自若としているのだが、何と言っても、昨日の重鎮方の前での出し物である。正直、こんなメンバーの前でと言う話は、今後は有り得ない程貴重な場であり、いやが上にも意気込みが上がっているようで、それに伴い、「こう言う時に限ってしくじったりするんだよなぁ。」と、少し心配が頭をもたげて来ている人もいるみたいである。

我らは、世界各国の支部に、特に本場台湾の状況は、先代の先生方の噂や実力は耳にするところだが、その元でどんなレベルで伝承されて行っているかは、あまり解っていない。youtubeとかで、僅かに目にする事はするのだが、生で感触をつかむのは良い機会であった。
反面こちらに関しても、他の国の方々からは未知であるが、我らの先生の評判は知れ渡っている様子である。その元でどんなレベルで伝承されているのか、と逆に結構な注目度で有り、「こちらの代表として、下手な物は見せられん。」と、むしろ身内側の目を気にしてのプレッシャーが重い。

交流会は滞りなく進み、われ等の番になる。
俺以外の方は、さすがにいつも通りの揺るぎない実力出して終了。いよいよ俺の番。皆のものが素晴らしいもんだから、「最後にしくじって台無しにしないだろうか。」と余計プレッシャーである。
「元々補欠なんだから、トリにしなくても良いもんだが…」、なんて思いながら出ていくと、目の前に、昨日のツーショット写真を撮らして頂いた先生が座っておられて動揺。しかも、やる物はその先生の得意技であり、昨日の重鎮方の出し物でも、こちらの先生がやられたものである。
そんな、超攻めの体制の中、「もう、やるしかねぇ!」と力一杯開始し、最初の決めの所で、「どやっ!」と決めた後、記憶がない。ちゃんと最後までやったんだろうか?我に返ると、履いていた新品の靴が破けていた。

交流会の感想としては、思いの外、何処の国に広がっていても廃れる事無く盛んに伝わっていると感じた。そして、我らのものは、他所に見劣りする事は決して無く、むしろ上位に位置していると思えた。この様に正しいものを伝えて頂けている事に対して、先生に対しての感謝の念を新たにした次第。

また、そう思っているのは、身内びいきの自分だけではなく、他所の先生方からの評判も良く、面目を保ったようだ。終わった後には、台湾のTV局が声を掛けて来てたりしてたし。


今回の全体での訪台のスケジュールは、明後日まで滞在の計画だが、俺を含め数人は明日帰国の予定となっている。

そこで、明日帰る組みは、会を抜け出して中華工芸館へ買い物へ行く。このお店は、政府出資の財団法人が経営しているおみやげ屋で、品質と値段も良心的と評判だ。インドだったら、政府出資で良心的なんて言われてもあてにならない所だが、ここは評判通り良心的に思えた。

夕方になると、交流会も終了。
晩飯に東門餃子館と言う餃子屋に行く。なんか今日の無理が祟ったが、道を間違えているのか解らないが、異様に遠く感じられ、食べた餃子も良く覚えていない。

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その後、またCさんと一緒に、食後のデザートを食いに行く。
今日は果物と、杏仁豆腐っぽい物が混ざって、あんみつの様な汁がかかっている物だ。
混ぜる物を指定できるのだが、リストになんか里芋っぽいものがある。
なんか、これらの中にはアンマッチな気がするのだが、Cさんの話では、台湾では一般的だという話なので、それならばと選んでみたら、やっぱり余計な味だった。