2012年05月03日(木) 香港 1日目 | タイ,マカオ,香港旅行(9)

 

今日も遅くまで寝てしまい、11時ごろ宿を出る。
流しのタクシーが捕まらないので、一旦リスボアカジノに行ってタクシーを拾い、そこからフェリー乗り場まで行く。

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フェリーではコーヒーを注文したら、最初からミルクと砂糖が入って出てきて甘くて残念。また、支払いは香港ドルしか使えなかった。マカオにいる間は、香港ドルを使い、お釣りで混ざったパタカはせっせと使っていたのだが、今も手元にけっこうあるので使いたかったのだけど残念だ。
マカオでは、事前の情報通りすべての場所で香港ドルがパタカと1:1のレートで使えた。わざわざ別通貨にする必要はない気がする。しかし、マカオはカジノ中心の国なので、香港ドルどころかどこの通貨でも換金できるので、いまさらパタカと香港ドルを統一する必要なんてないのかもしれない。

マカオ発のフェリーは、香港の九龍行きと、香港島行きがあり、俺は九龍行きにのり、行きと同じく1時間程度で到着。到着間際で少し酔ったのも行きと同じ。
降りてみると、なんか大きなデパートの中であり、そこから道に出てみるも何処にいるのか全くわからん。地図では九龍の南端あたりにスターフェリー乗り場とあるので、てっきりこのあたりに到着すると思っていたのだが。とりあえず南に向かって歩いて、現在位置を確認することにした。

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あれ?どこだここは。                     外に出てもどこかよくわからん

思ったより歩いたが、地図にあるスターフェリー乗り場を発見。どうも、香港島行きのスターフェリー乗り場だったようで、マカオ行きとは別扱いのようだ。というより、改めて確認したが、マカオ行きのフェリー乗り場が地図に記載がないじゃんか。困ったもんであるな。
近くに、ツーリストインフォメーションがあるので、地図を貰おうと近寄って行ったところ、係が俺の顔をみて少し悩んでいたが、俺は何も話さないのに日本語の物を渡してくれた。やるな。素人は俺を観ると、韓国か中国の物を渡すところだが、ここの係の人は暫く悩んではいたもののプロと認定しておこう。

位置が確認できた所で、宿の目星を付けていた重慶大厦に歩いて向かった所、難なく到着。
なんか普通の街の中心、ネイザンロードに面した普通のビルとして存在している。なんか安宿の中心というから、裏の路地とかに有るかと思った。
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重慶大厦

重慶大厦はあの、深夜特急で沢木耕太郎が香港の宿としていた、安宿が集結したビルである。深夜特急では、実名を挙げる事に差し障りが有ったそうで、「黄金宮殿」という名称を使ったそうな。
どんな所か想像しておらず、タイの安宿外のように集中しているのかと思ったが、大きなビルの各階、各エリアに大小様々な宿が点在しているタイプだった。
1Fは両替所や雑貨店がひしめいている。なんか、中国と言うよりインドって感じであり、実際なぜかインド人だらけである。

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重慶大厦                             大厦の前の大きな横断歩道

少し彷徨って、部屋の空きや値段を確認してみるが、宿は無いと言う事はなさそうで安心した。インド人にしつこく勧誘されるし、寝れればよいレベルなら結構安いところもある。(無免許の宿かも知れないが)
ビル内は、A塔、B塔など別れていて、1Fのエレベータが異なる事を知らず、目的の宿が見つからなかったりして、結構長いこと彷徨ってしまった。
彷徨っている中では、快楽招待所と言う宿ものぞいてみた。ここは、テレビドラマ版の、劇的紀行 深夜特急のビデオ撮影で、大沢たかおが泊まったホテルらしい。受付のオバサンはそれをヤケにウリにしているらしく、でかくポスターを貼ったりやたら自慢して参る。沢木耕太郎が泊まったのもここなのか?と聞いてみたが、通じなかった。
部屋を見せられるがとても狭く窓もなく、そして300HKDと高いので、他所も見てくると言ったら怒りだし「インド人の宿にでもイケ!」とか喚きちらしだしたので、「わかった、わかった」と言って出て行くと、しばらくして「まて!」言って追いかけて来た。そして、「インド人の宿にでもイケ!」とまた言って帰って行った。なんで二度言うねん。

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結局、恵康招待所と言う所(実は一番最初にのぞいたところ)が一番良い感じだったので、戻ってそこにした。値段は300HKDだが、ダブルの部屋である。オバサンは覚えていて、2泊で520HKDと、頼んでないのに値引きしてくれた。快楽招待所とは大違いである。この宿のおばさんは人柄が良い感じで、そのたモロモロ親切にしてくれるので気に入った。
部屋を決めた後は、既に16:00を過ぎて変な時間だが、昼飯に隣のビルの「大家楽」と言うファミレス的な店で適当に済ます。
その後、重慶大厦の1Fを少しうろついてみる。重慶大厦は噂で聞いていたが、外の両替所より換金レートが良い。なので、換金目当てで来る人もいるようだ。しかし、入り口直近の両サイドの店は異様にレートが悪い。これだけ換金所が並んでいるのなら直ぐに比較が出来るので、こんな所で換金する人はいないと思うのだが、結構客は来ているようだ。ちょっと見てたら、日本人女性の2人組がここで換金していた。ふむ、このビルの異様さに入り口までが限界でここで諦めて換金したようである。そう言う人狙いか。じゃなきゃこのレートでこの店も続けて行けないだろうな。
全ての店のレートを確認して見たところ、やはり入り口の2店以外はほぼ一律。一番奥の店だけ、唯一少しだけ良かった。手数料がかかるわけではないので、1HKDだろうと一番レートが良いところで換金してみた。香港ドルは同じ金額で、図案も複数有り良く解らないので、相手がカウントしながら手渡してきた金を、受け取った際に改めて数えていたら、急に20HKDを付け足された。どうも、この店20HKDちょろまかそうしてたようだ。1HKDの餌で20HKDを騙そうとするとはやはりインド人は油断成らんな。ちゃんと数えて良かった(違う目的の確認だったけど)。
やっぱりこう言うのは、目の前で確認してみせ安心させるのが手のようだな。確かに前の前で堂々とカウントすると、間違った金額を数えていても向こうにはやましいことが無いと安心してしまった。
お金や計算に関わる仕事をしている、インド人が計算を(それも100倍なんて言う簡単な計算)を間違えるとは思えぬので、確信犯であるよな。危ない危ない。

結構遅くなってしまったが、今日はこれから香港の見所No.1としていた、九龍城塞跡に向かう事にする。
九龍城はこの九龍エリアの端の方にあり、行き方が面倒くさそうであるが、バスで向かうのが一番良さそうである。香港では、バスや電車は「八達通(オクトパス)」と言う物が利用できるので早速ゲットし、これで九龍城へ向かうバスを拾う。

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八達通(オクトパス)。中々良いネーミング。      二階建てのバスで街並みを見れて悪くない。

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街中で見かける武館の看板は詠春拳の物ばかりだ。

例によって、バスってヤツは乗り所、降りどころが難しいのだけども、重慶大厦の目前のバス乗り場から出るものがそっち方面に行くらしので乗り込む。
ガイドブックでは太子道東という大きめの通りの、空港跡地の辺りで降りれば良いらしく、空港跡地なら何となく目印に成りそうだ。タイと異なり、香港の良いところは、地名の漢字は読めるという点と、大抵の通りには通り名の看板が出ているところであり、注意深く外を見ていれば降りるところに気付くし、見逃しても早めに気付く事が出来る所だが、案の定3つもバス停を乗り過ごした事を隣のおじさんに聞いてビックリして飛び降りる。この辺りの見所は九龍城塞跡ぐらいしかないと思うのだけども、昔はビルの塊で見つけやすかったと思うが、今は公園になっていて目印が無く見つけづらい。暫くウロウロしてようやっと辿り着いた。

九龍城は1993年に取り壊され1996年には公園として生まれ変わっている。それまでは、成り立った経緯からも解るとおり魔窟と呼ばれ、よそ者は近づく事すら出来なかったそうな。「拳児」でもそのような油断の成らない所として描かれている。(「拳児」の時代も香港返還前)
当時は昔はビルの塊の様だったが、今は綺麗な大きな公園になっていて、「九龍寨城公園」と呼ばれている。
エリアも大きい事は大きいが、俺はヘタすると1つの街全体がビルの要塞になっているような規模を想像していたので、想像よりかなり小さいと言う感想を抱いた。

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公園の全貌                          九龍城時代の模型

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衛門。歴史的建造物として残っている様だ。       池もあってオシャレ

九龍城と言えば、昔は沢山の武術家がいたと思うのだが、その方々はいったいどこへ行ってしまったのだろう。この近くには武館は見かけなかったのだけども。公園内を散歩してみたが、気功や立禅、太極拳をやっている人が数人いる程度だった。結構残念な観光スポットに成ってしまったな。

九龍城がこの様に綺麗になり、現在では地元の人の中でも危険なイメージは無くなっているそうだ。そして、今ではグルメの街と言う認識で、
香港の食通に美味しい店をたずねると、このエリアの店が必ず挙げられるし、週末は香港の人が沢山訪れるそうである。料理は潮州料理、シーフードの店が多い様子。

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取り敢えず賑わっているお店に入り晩飯にする。色々美味しそうな料理が並んでいるが、いつもの通り1人ではあまり沢山の種類が食べられぬのが悔しい。

飯も食ったので、尖沙咀へバスで戻り、部屋でひと休み。
その後、九龍の南端の海沿いにある、アベニュー・オブ・スターズと言うテーマプロナードへ向かう。
ここは香港歴代の俳優・監督の101人のプレートがある。人によっては手形もある。そして、ブルース・リーの彫像が有ることでも有名だ。

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ジャッキー・チェン(成龍)       ジェット・リー(李連杰)       なんと、馳星周が!日本人なのに!
※チャウ・シンチー(周星馳)です。

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でた! ブルース・リー(李小龍)! ホワァァ! でた! ブタ(豚)! ブヒィィ!

ブルースリー像では、みんなポーズを真似て写真を撮っている。定番の記念写真だ。それにしても、見よう見まねにしては、みんなけっこう違ったポーズになっている。似せる気るあのだろうか?と思うほどであるが、素人はそんな物なのか。人がひっきりなしに写真を撮る(ポーズを決めるのに時間がかかる)ので、中々写真が撮れなくて困る。
他の場所には謎のブタの彫像。良く解らないが、このブタはブルース・リーより写真を撮る人が多く、こっちも写真を撮るのに苦労した。苦労したが、何のブタか全く分からない。

香港と言えば夜景であり、ここからも対岸の香港島の夜景が綺麗だ。しかし、俺のカメラだと夜景が上手く撮れないのが悔しい。

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最近のカメラというか、スマホに付いてるカメラですら、皆手軽に綺麗な夜景を撮っている(シャッター押しを頼まれて確認)。俺もカメラ買い替えたく成ってきた。

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重慶大厦に戻ってみると、重慶大厦のビルまでイルミネーションでライトアップされていた。入り口の上には大画面液晶テレビまであったのか。
沢木耕太郎の時代はこんなんじゃなかっただろうな。建物自体は建て直してはいないようだが、リフォームかメンテナンスはされているんですな。