2013年04月10日(水) バナウェ(1) バナウェへ移動 | フィリピン旅行(15)

 

今日は早めに活動開始。
朝の6時にホテルで朝食を喰ってチェックアウト。トライシクルでバスターミナルに向かう。

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今日はバナウェに向かうが、遠い上に田舎町なので行くための手段も少し制限がある。
とりあえず目をつけている行き方はバギオという少し先の大きな街まで行ってバナウェ行きに乗り換えるか、バギオの手前でバナウェ行きへ乗り換えるかである。後者のほうが近道になるが、乗り換えが数回必要だし、乗り換えでそちらに向かう本数も少なそうである。

どちらにせよバギオ行きのバスに乗り南下するので、途中のサンタ・マリアという街でおりて、世界遺産のヌエストラ・セニューラ・デ・ラ・アスンシオン教会(Nuestra Senora de Asuncion Church)を見学する事にする。ビガンからここまでで2時間ぐらいかかった。

サンタ・マリアに着く前から、BLONDIEのMaria(今回の旅行の中でもどこかで耳にした)の

「Mari~a, you’ve gotta see her~」

と、サンタ繋がりでサンタ・ルチアの歌が、

「すぁんたぁるぅちぃあぁ~!すぁあんた~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! るちぃあぁ~!」

と頭のなかで交互にヘビーローテーションが始まってしまった。

 

ヌエストラ・セニューラ・デ・ラ・アスンシオン教会

ヌエストラ・セニューラ・デ・ラ・アスンシオン教会(Nuestra Senora de Asuncion Church)。世界遺産に登録されているバロック様式の教会。イスラム風のアラベスク文様の装飾。

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バスを降りると近くにそれらしい教会があるので、近くの人に「これは、ヌエストラ・セニューラ・デ・ラ・アンスシオン教会ですか?」と下を噛みそうになりながら聞いたら、怪訝な顔をされてしまう。また例によって、サンタ・マリア教会と言ったほうが通りが良いみたいだ。
2人の少年が手入れを担当してるのか近くにいて、俺が近寄ると扉を開けて中に入れてくれた。そして出るとまた扉を閉めてしまった。あら、一旦出てまた中に行こうと思ったのだけど。それにしても俺以外の観光客が一人も居ないな。アクセスしづらい所にあるからかしら。

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教会を出ると、直ぐにまたビガン行きのバスに乗る。一旦降りることで、また乗るのには面倒なことになるかと思ったが、案外何台もバスが通るので安心した。
ただ、満車でスタートしてきたバスは、まだサンタマリアでは席に空きが出ない様で、満席のため乗れなかったりした。そして空きのあるバスに乗り込んだら、椅子も質素でエアコンもなし。全体的にボロボロのバスになってしまった。でも料金はあまり変わらないんだよな。

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サンタ・マリアから2時間ほどたった12:00頃、バギオに行くか最短距離に行くかの分かれ目、タグディンという街に到着。意を決して降りてみる。
周りに聞きまくったが、探しているようなバスは無いもよう。少し離れたバスターミナルへ行って話を聞くと、ここから一旦西の街に行けばバナウェ行きはあるが、一日一本なので今日はどのみち無理という事が判明した。バギオからならもっと本数が多く出てるので、やはりバギオに一旦行くほうが良い様子。

俺があたふたしてる間、色々教えてくれたバギオに行く女性と話をしながらバスを待つ。俺はバスが来て乗ろうとする度に、「それエアコンじゃないから辛いわよ。やめたほうがいいわ。」と止められ、何代か見送ったため結局30分ぐらい待つ事になった。現地の人も暑いのは嫌いなんだな。

バギオには16時頃になってやっと到着。距離的にタグディンから近いのだけど、近づくに連れて道がグネグネで傾斜きつい道、たとえるなら日光のいろは坂的な道のため、結構な時間がかかる様だ。

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バギオは標高1500mにある街。別名「夏の首都(Summer Capital)」と呼ばれており、マニラの政府関連機関も夏の間(3~5月頃)は、一時的にバギオに移動してくる。確かに涼しい。フィリピン人にとっても人気の観光スポット。

街も大きめで、またもやバスで降りたが何処に降ろされたか不明である。あっちこっちさまよっては人に聞き、ようやくバーンハム公園という町の中央にある公園にたどり着き、位置を確認。
もはや16:00であるが昼飯を食ってないので、近くのファーストフードで食事をとって一息つく。

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バーンハム公園は人で溢れてる。

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食後はバナウェ行きのバスのり場があるらしき場所をウロウロ。しかし、どうにも見つからない。人に聞いて聞いた場所にもそれらしきバスもなければ、目印もない。ジプニーも停まっているので、これで行けるかジプニードライバーに聞いても、「バナウェ行きはあっちだ」と言われ、そっちに行ってもやっぱり見当たらない。

「もう今日の所はバギオに一泊するかな」なんて考えてたら、おじさんに「何処に行くの?」と話しかけれた。

「バナウェだけどバスが見当たらない。」
「バナウェには僕も行く。この辺りのはずだけど…」

と言って辺りを見回す。
この人、バナウェに住んでいる人で、名前はピーターと言い、50歳後半ぐらいか。バギオに買い出しに来ていて、今から帰る所らしい。

ピータの話ではバナウェ行きのバスはあっち(情報とぜんぜん違う場所だった)にKMSという会社のものがあるが、1日2便で今日は19:00まで待つ必要があるとか。
その代わり、バナウェ行きの人を募って行き来するバンがこの辺り停まるらしく、それを探しているらしい。君もそれに乗ったほうがいいんじゃないか?とのことで、そのアドバイスに乗ることにして、一緒に辺りをウロウロ。
しばらくするとそれらしきバンが到着したが、客が俺とピーターの2名しかいないので、まだ出発したくないとの事。しばらくその辺りでピーターと話をしながら待つ事にした。

ピーターはバナウェの元ホテルマンで、今は引退している。今の仕事が何か分からないが、今日は警官用の警棒の買い出しに来たとの事で、警棒を大量に持っていた。
話の中で、ここからバナウェまでの所要時間が、6~7時間と聞いてショック。地図上の距離はさほど無いので2~3時間かと思っていたのだが、やはり山道で傾斜があったり、グネグネしたりするからか。しかし、これから出発したら真夜中超えてしまい、宿が心配。大抵安宿は24時間開いてるのだが、バナウェはどうなのかわからに。元ホテルマンのピーターに聞くと、あのあたりは24時前にはみんな閉まるとのことで絶望的。ただ、ピーターが考えがあるから任せろと言うので深くは聞かずに任せた。

10人近くの人が集まり、バンは出発した。結構待ったが、19:00のバスを待つよりは早かった。料金もPhp450で、KMSよりちょっと安い。
途中食事休憩などを入れながら、バンは山道をブンブン走る。結構凸凹道なのだが、幸い日本製トヨタの新車だったのでサスペンションは良く、それにだいぶ助けられたが、たまに壁やら天井やらに頭をぶつけるほど揺れる。他の人はみんなこんな中でもグウグウ寝ていて尊敬する。

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バギオを18時頃に出発し、バナウェには23時過ぎに到着。所要時間は5時間とチョットで中々の前倒しだ。

乗客はそれぞれ途中で降りていったので、バナウェの街の中心には運転手と俺とピーターだけで到着。辺り真っ暗でよくわからないが、人気もなく、宿もみな閉まっている。少しは外人観光客がうろついていてもいいところだが、本当にここなんだろうか。

で、俺の宿だが、車の中で寝る事をピーターが運転手のジョージに交渉してくれた。
駐車場に停めた車の中で寝る準備をしていたら、最後の最後でジョージが、自分の家にこないかと提案してくれた。外人一人で車で眠らせるのは忍びないと思ったのだろう。

車の中がどうとか言うより、このあたり標高が高くて寒く、その点が厳しいと思っていたので、ありがたく泊めてもらうことにした。

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駐車場はビュースポットと書いてあるから見晴らしが良いはずだが全く何も見えず。

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ジョージ宅広い。

正直助かったが、観光地で24時前に宿を閉めるのはかんべんして欲しい所だ。
まぁ、この辺りは世界遺産の自然が見どころであり、ナイトスポットは全くないので夜に出歩くことは無いからだろうな。

19時発のバスとかで来てたらどうなっていた事やら。