2013年03月30日(土) マニラ(2) マニラ・エルミタ・マラテ地区 | フィリピン旅行(2)

フィリピンは7107の島々から成っている。

大別すると、ルソン島、ビサヤ諸島、パラワン島、ミンダナオ島に分けられる。
ルソン島は北部、マニラ近郊、南部あたりはそれぞれ異なった雰囲気である。ビサヤ諸島は、リゾートとして有名なセブ島が含まれる諸島。パラワン諸島も隠れリゾート地でとして有名。ミンダナオ島は、素朴でローカル感あふれる土地柄の様である。
数日の短期旅行者はこの何処かの島、その中でもどこかポイントを絞って観光なり、レジャーを楽しむのだ。

今俺のいるところは「マニラ」。マニラは首都で、正式には「メトロ・マニラ」と言い、１７の行政地域の集合体だが、通常マニラと言うとこれを指す。フィリピン全体から見ると北にあるルソン島の中央。
空港も近くにあるので、マニラ近辺は日程の最後のほうで構わないので、当面は何処か違う所に向かおうと思う。今日の所は、航空会社や旅行会社を探しながら、マニラ近郊を見て回ることにする。

朝食に出かけると、早速なにかの勧誘に寄ってくる人がいた。まずは、ガン・シューティングの呼びこみである。
あまり興味ないので断って、その勧誘の人に聞いた、地元民のつかう朝食やっている食堂に行く。道すがら、マニラの町並みを眺めるが、夜のようにオドロオドロしかったりし、バーの呼び込みの下品な電飾でチカチカしてない。近所に大きなスーパーも有り、一般的な東南アジアの国の都会という感じだ。

朝食は周りの人と同じ様な感じで注文。なんか、米と麺で炭水化物が多くなってしまった。ちなみにフィリピンはお米大好きであり、朝、昼、晩と、お米を食べるのが普通。ハンバーガー等にも米をセットにしたりする人もいるぐらいである。

案の定だが、朝食の店に先の勧誘の人が付いてきて、食後もしつこく勧誘され、店を見るだけ（とはならないだろうが）、何処らへんにあるのかチョット見に行くことにする。
店は、怪しいものではなく、ちゃんとしたお店のようだ。警察官も何人か見かけ、銃の練習をしてた。でも、警官はこんなトコロで撃っているって事は、署に練習場とかないのだろうか。
銃は色々選べるが、俺はあまりその手のものに詳しくない。おすすめのものは、ハンドガンで、20発だか30発だか忘れたが、Php2500。高いし、全然やりたくないので断る。しかし、店の人も加わり必死の説得。本来は弾の値段だけじゃなくて、色々かかる所をおまけしてるとか。結局弾を半分で、Php1250だけ撃つことにした。

銃は以前何度か旅行時に撃ったことがあるのだが、今回は特に的に上手く当たらないし、やっぱりこの手のもは俺はあまり好きではないみたい。なんか数発撃って退屈してしまった。なんかまた勧誘に引っかかる、楽しくない、高い、旅行三重苦を味わい、敗北感のある観光スタートとなった。

その後、航空会社なり旅行会社を探しがてら、エルミタ地区と呼ばれるこの地域を彷徨う。
町並みは朝の感想そのままでああり、この辺りは観光名所も無いので退屈。こうなるとなおさら他の島にでも行きたいのだけど、航空会社や旅行会社を見かけても、尽く閉まっている。理由がわからないが、宿に戻り一旦休憩。

その後、昼に再度出発。
今度は海沿いに出たりしながら、ちょっと遠いがマニラ動物園の方にある、センチュリー・パーク・ホテルまで歩いてみる。このホテル内に、フィリピン航空が入っているので、さすがにここはやっているだろうと思ったのだ。

ハロハロ Php69 （ファーストフード店　チョウキンにて）　　　　　ロハス通り

マニラ湾　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マラテ教会

ホテルにたどり着いたが、やはり途中見かけた店も休みばかりであった。
ホテルに入り従業員に話しかけると、日本語が喋れるモニカという女性が色々教えてくれた。どうも、今はフィリピンの祝日らしい。フィリピンは、カトリック中心で、それ絡みの祝日が多々有って、ちょうど今集中しているらしい。そして、祝日には航空会社にかぎらず、みんな休む様なのだ。昨日の電車もそうなのかも。
でも祝日も飛行機飛んでるのにオフィスだけ閉まるの？平日しかチケット買えないの？と聞くと、そうなのよねぇと頷き、「インターネットで予約すればどうか？」と言われて、その考えが全くなかったことに気がついた。むしろ対人で話すよりやりやすい。ホテルに帰ってチャレンジしてみよう。

モニカは前の仕事で静岡かどこかで働いていたようで、日本語ペラペラであった。そして、日本人が一人で旅行という事に驚いて、
「えー！マニラに日本人１人は危ないよ！私聞いたこと無いよ！」
としきりに心配してた。地元の人にそこまで言われると、心配になってくるが、そこまで珍しい話でも無いと思う。とりあえず用心はしましょう。

宿に戻る道すがら、サン・アンドレス・マーケットと言う、果物市場をに寄ってみたが、ここも例によって祝日のため大半の店が閉まっていて活気がなかった。

果物市場とベティ・キャブという人力のタクシー。歩き疲れた乗りたかったのだが、こういう時に限って捕まえられぬ。

このホテルはWifiが接続できるのが幸いだった。部屋に戻って今後の行き先と行動を航空券の空き情況を基準に決めることにする。結果としては、セブ島に向かう事にする。航空会社は、セブ・パシフィックで、明日の13:55発、15:10着のチケットを予約。結局ここマニラには明日の午前中までとなる。

今日の所はエルミタ地区のもう少し北側のマニラ地区に、サン・オウガスチン教会という世界遺産を見に行く事にした。
サン・オウガスチン教会は、イントラムロスと呼ばれる城塞都市として囲われた中にある。ここは、かつてはスペイン人とメスチーソ（スペイン人との混血）のみ住む事を許されていたそうだ。

ちょっと遠いので、何かしら乗り物に乗りたい。フィリピンの乗り物にはジプニーという簡易バスが主流なのだが、行き先等がわからないと乗るのが難しい。なので、ペディ・キャブ（人力の自転車）か、トライシクル（バイクのもの）を捕まえようと思ったのだが、どうもまだ勝手がわからずにためらってしまい乗りそびれ、結局歩ききってしまう。
毎度のことだが、俺ってこんな感じでいつもかなりの距離を歩いてしまう。絶対、現地の人の数倍は足を使って移動してると思う。

　
ペディ・キャブ。屋根に先客あり。　　　　　　　　　　　　　フィリピンおやつ。揚げバナナと、揚げ春巻きの中身が何か不明のやつ。

　
イントラムロスの入り口。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スペイン調な、インストラムロスの建物。

城壁の門をくぐると、これまでの街の感じと打って変わった感じになる。道も石畳だったり、建物などがスペイン調で歴史的雰囲気があふれている。
そのまましばらく北上すると、世界遺産　サン・オウガスチン教会があった。

教会なのになぜか狛犬が。

このあたりの見どころとしては、もっと奥にサンチャゴ要塞があるのだが、疲れたので今日の所は見送る。そのかわり城塞内を大回りに歩いてかえる。インストラム地区も、中心の大通り部分以外は、普通に現地の人が暮らしているようであった。

フィリピンではメジャーな串焼きの屋台。（城塞内）

城塞の前には、リサール公園と言う大きな公園がある。
その前の道を歩いていたら、バロット売りを発見。バロットとは、アヒルの孵化直前の卵を茹でたものである。これはゲテモノ扱いではなく、フィリピンの国民食である。なぜか夕方以降に食べるものとされて、今日もそろそろバロット売りが並び始めた様だ。
ちょっと自分で食べる気は起きないのだけど、見てたら青年が食べだしたので、食べ方などを遠巻きに確認。すると、青年がおかわりをしたので、そんなに美味いのならと俺も一つ食べてみた。
バロットにも何日目かで、何処まで孵化直前か異なるものを売っているらしい。この店のものは札に11と書いてあったので、多分11日目の様だ。
食べてみると、案外普通のゆでたまごの味であるが、中が色々ゴロゴロしてる。殻を剥きながら食べるので、怖いもの見たさで覗いてみる。しかし、暗いこともあって何が何やらわからないが、多分グロいことになっているだろう。そう考えると見ないほうがいいので、一気に食べてしまう。
この手の玉子は、他のアジア圏でもよく見かけ、一種の精力剤の様な扱いだ。現地の人は別に何の抵抗もなくモリモリ食べるが、俺に少し抵抗があるのはわかっているみたいで、周りの人も笑っていた。しかし、卵といえば日本の生卵食文化の方が、世界的に見てゲテモノ扱いなんだよな。育った所によって、感性は変わりりますなぁ。

　
バロット　多分11日目のもの。(php15)                             荒木飛呂彦似の誰かの像。なんかこの顔付きの像って多いよな。

串焼きとバロットはおやつ的に食べたので、晩飯を何か食べるため、デパートのフードコートを散策。
フィリピンはファーストフード大好き国家なので、いろいろあるがマクドナルドも多い。マックで食べるなら、せっかくなのでご当地マック、現地限定の物を食べなくては。ということで、チキンフライとスパゲッティーで、php125也。どちらも味はいまいちであり、失敗した気がする。

　
ビールは冷えたものをコンビニで。PHP 45。

その後、宿まで歩いて本日の観光完了。

今日も、かなりの距離を歩いてしまった。ただ、この所少し運動していたせいか、一日中歩きまわる体力は一応あるみたいだ。
しかし、ちょっと太っていた影響で、尻に贅肉がついてる様で、歩くと右尻と左尻がこすれて痛いぞ。なんか、下痢してチビったあとみたいで嫌な感じだ。

—