2013年09月10日(火) 宝泉寺禅センター

 

3泊4日の予定で、宝泉寺禅センターで、プチ修行に向かう。

ここは、京都の臨済宗 宝泉寺で、体験修行を受け入れている。

随分前だが、7日間で人生を変える旅だったか、ここが紹介されていた。お寺の修行はなんとなく想像していたが、この本で他に紹介されている物と肩を並べるほどの体験なのか、と興味が湧き、この情報をメモだけして放置していた。このまえこのメモが出てきた事もあり、京都とちょっと遠いのだが、これを機会に体験してみることにした。

入山の手続きは午後からなので、朝横浜を発ち、昼に京都に到着。
昼飯を駅の近くで食べた後、JR嵯峨野線のホームの向かう途中、ホームの中から改札を通して、京都タワーが見えた。京都タワー。日本三大がっかり有力候補。

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構内からの撮影で綺麗に写らず、よりがっかりな感じの写真に成った。

最寄りの馬堀駅に到着して、歩きでお寺に向かう。途中渓流下りとかの看板が2つもあり、このあたりは観光やレジャーのスポットでもある様子。また、目的のお寺はあまり奥まった所ではなく、民家の中に埋もれる感じだ。

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お寺には一番乗りだったので、説明が始まるまでしばらく待っていると、最終的に7~8人程、本日の入山者が集まった。
これは結構多いらしく、ほんらい禅堂に寝泊まりする所だが、空きがないので俺も含めて5人は本堂の横の部屋に割り振られた。
説明では部屋の割り振りのほか、食事の作法その他話され、色々覚える事が多い。肝心の座禅のやり方については、後ほど和尚さんみずから説明があるようだ。

荷解きした後はしばし自由時間。その後、既に入山している人に混ざって夕食である。

食事も、お寺の生活での特徴の一つである。
作法が少々煩雑ということもあるが、興味深いのは、残さず食べた後、使った茶碗をお湯とタクワン、指を使って洗い、そのお湯もを飲み干ほし無駄を出さないと言う所だ。食器を別途洗う事もしない。

また、「音を立ててはならない」と言う事もポイントか。
これ、以前「探偵ナイトスクープ」で、「タクワンを噛むポリッと言う音を立てて怒られたので、音を立てないやり方を教えて」と言う依頼を思い出す。
番組では、その和尚さんに実演を試したら、和尚さんは自分でもできず音を立てており、みんなで解決法を探っていた。最終的に「タクワンの繊維にそって歯を入れると音が立ちづらい。」だったかと記憶している。
そんな話を覚えているのだが、自分にできるだろうかと不安を覚え、場合によってはタクワン丸呑みしようと思っていたのだが、このお寺では、もちろん音を立ててはいけないが、そこまでシビアに求めていないようで、皆、ボリボリ、モリモリ食べていた。

夕食の後には、説法を受ける。
その後、禅のやりかたを和尚さんより手ほどきを受ける。
座禅の座り方には、結跏趺坐(両足を組む)、半跏趺坐(片足だけ組む)とがあり、どちらでも構わないそうな。
俺は気持ち的には本式っぽい結跏趺坐で行いたいのだが、なんせジョナサン・ジョースター並の丸太のような太ももののせいで、結跏趺坐はある意味で一人関節技を食らっているようなものであり1分と保たない。なので、半跏趺坐を採用することにした。それでも結構しんどい。
座禅といえば達磨大師。面壁九年の座禅とともに、少林寺に拳法を伝えた人と言う伝説がある。拳法の修行ではももが太くならなかったのだろうか。と疑問に思うが、よく考えると、現少林寺のお坊さんも結跏趺坐しているのを見たことがある。単に膝や足首の関節の柔軟性の問題なのかもしれない。
何にせよ、形よりも内容ではあるのだが、座禅の場合は、この形(姿勢)も仏を表していて重要視されているそうなので、こだわってみたい。

夕方の座禅は、25分を3セット。とても長い。
今日の所は、ほとんどこのシンドさに耐えるということだけで費やしてしまった感じだ。

座禅の後は、自由時間ののち、22:00には消灯。
消灯の見回も来るので、寝ざるを得ないが、明日は5:20に起床なので言われなくても早く寝ることにする。