会社帰りにOに合った。 彼は安室奈美恵のFANである。
世間話などしていると、女子高生が大勢通った。 格好はみんな肌が真っ黒、ルーズソックス、ミニスカート、変な色の口紅のアムラースタイルだ。
するとOは、
「何であんな格好するんだろうな。」
というので、
「安室に憧れているんだろ」
と言うと、
「それは分かるが、それとあの格好がどう結びつくかわからない」
というので、
『こいつさては、「格好をまねするのではなく、生き様をまねしろ!」とかいうつもりか?』
と思ってOを見ると、憤っているのではなく、心底不思議そうにしている。
俺はふと浮かんだ恐るべき疑問をぶつけてみた。
「言っておくけど”アムロ”っていっても”アムロ・レイ”じゃねーぞ」
というと、Oはびっくりした顔で、
「え!? 違うの?」
と言った。 Oいわく、
「てっきり”アムラー”って、”アムロ・レイ”みたいになりたい奴らかと思った」
「で、一体どういう風になったら”アムロ・レイ”みたいなんだ?」
と、俺様はあきれながら質問すると、
「ニュータイプ」
...なんて強引な発想をする奴だ。
どうも、最初の印象で、ルーズソックスに、モビルスーツを重ね合わせて見たらしく、それ以来ずっとガンダムのアムロの方が頭を離れず、安室奈美恵の方に発想がいかなかったらしい。
さらにマズい事に、彼は安室奈美恵よりもガンダムの方がもっと強いFANであったのだった。
とりあえず彼の中ではすっきりしたようだ。
だが俺様は「アムロに憧れているんだろ」と言ったときに「それは分かるが・・・」と答えた、彼の思考回路が気になって仕方なくなった。
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3月 1 1998
O | 俺様について
会社帰りにOに合った。 彼は安室奈美恵のFANである。
世間話などしていると、女子高生が大勢通った。 格好はみんな肌が真っ黒、ルーズソックス、ミニスカート、変な色の口紅のアムラースタイルだ。
するとOは、
「何であんな格好するんだろうな。」
というので、
「安室に憧れているんだろ」
と言うと、
「それは分かるが、それとあの格好がどう結びつくかわからない」
というので、
『こいつさては、「格好をまねするのではなく、生き様をまねしろ!」とかいうつもりか?』
と思ってOを見ると、憤っているのではなく、心底不思議そうにしている。
俺はふと浮かんだ恐るべき疑問をぶつけてみた。
「言っておくけど”アムロ”っていっても”アムロ・レイ”じゃねーぞ」
というと、Oはびっくりした顔で、
「え!? 違うの?」
と言った。 Oいわく、
「てっきり”アムラー”って、”アムロ・レイ”みたいになりたい奴らかと思った」
「で、一体どういう風になったら”アムロ・レイ”みたいなんだ?」
と、俺様はあきれながら質問すると、
「ニュータイプ」
...なんて強引な発想をする奴だ。
どうも、最初の印象で、ルーズソックスに、モビルスーツを重ね合わせて見たらしく、それ以来ずっとガンダムのアムロの方が頭を離れず、安室奈美恵の方に発想がいかなかったらしい。
さらにマズい事に、彼は安室奈美恵よりもガンダムの方がもっと強いFANであったのだった。
とりあえず彼の中ではすっきりしたようだ。
だが俺様は「アムロに憧れているんだろ」と言ったときに「それは分かるが・・・」と答えた、彼の思考回路が気になって仕方なくなった。
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