2001年4月30日(月) エレガントインド旅行(11):王者の宮殿

 

アンベール城塞を見た後、帰りは象ではなく乗り合いジープで丘をくだる。

この後の予定は、一度ホテルにチェックインしてそこで昼食をとり、次にシティ・パレスへ行くとのこと。

ピンクシティ

約13Kmほどの壁と8つの門で囲まれており、通りはすべて碁盤の目の様に交差し、バザール通りの沿道には街路樹や歩行者のためのスペースもある。 当時としては驚くほど計画性を持った設計で、びっしりと軒を連ねた2階建ての店舗は、大きさもデザインもほぼ同じだ。250年経った現在でも、バザール通りのすべてがショッピング・ストリートとして機能し、いつも活気に満ちている。いずれの建物もオレンジがかったピンク色をしているが、実はもともとは灰色だったという。1883年にイギリスからアルバート王子が来訪するにあたり、歓待の意を表す伝統的なピンク色を塗って迎えたのがきっかけで、以来この色が塗り続けられている。現在では街の代名詞ともなり、埃っぽい街の外観を明るく引き立てている。

マンシンさんの運転で、ホテルに向かっていると、門が見えてくる。 この門がピンク色と言うか煉瓦色をしており、ここをくぐるとほとんどの建物が同じ色をしている。 ここはピンクシティと呼ばれている街で、我らのホテルもここにある。
ダーラムさんの解説では、

 「何故この街がピンク色をしているかと言うと、マハラジャの奥さんがピンク色が好きだったからデース」

との事だが、ガイドブックとなんか違うぞ。

ホテルに着くとチェックイン。 ホテルの外観はピンクシティにあるが、ピンクではなかった。
このホテルは俺たちのガイドブックにも載っており、
『明るく爽やかな雰囲気の高級ホテル。 ツインUS$90+10%』と書いてあった。
確かに機能に比べるとかなり高級感があり綺麗で、アメリカ人っぽい人がいっぱいである。

3Fの部屋に荷物を置き、下で待っているダーラムさんとホテルのレストランで昼食をとるために、エレベーターに乗る。
すると年輩の外人のご婦人と一緒になる。 Tは気づいておらぬのだが、このご婦人なにやらTの方を怪訝そうな顔で見ているのだ。 目線を追ってみると、TのTシャツに書いてある文字、『over (the stripers)』と言う文字を見ているようだ。 俺にもどういう意味かわからぬが、外人にとっては妖しい言葉なのだろうか?

ホテルで昼食をとり、次はシティ・パレスに向かう。

シティ・パレス

doudemo-008-00811-2  18世紀前半から、代々のマハラジャが住居としている宮殿。長い年月の間に増築が繰り返されたため、敷地内の建物の築年数は様々である。
観光用に、一部(大半?)を公開しており、建物も博物館として使われており、インド各地から収集した布地やマハラジャの愛用した衣装、宮殿で使用された楽器、おもちゃなどを展示している。

シティ・パレスは、パレスという名の示すとおり宮殿である。 しかし、アンベール城の精細な装飾に比べて、赤地の壁に白ペンキで色を塗った様な柄ばかりで、なんか手抜きっぽく感じられる。

また、観光客の入れない一角には、現在もマハラジャが住んでいるらしい。

あの一角は現在でもマハラジャが住んでおり、観光客は入れない。

あの一角は現在でもマハラジャが住んでおり、観光客は入れない。

マハラジャは、昔は下々の者より税金(?)を徴収し、それを収入源としていたらしいが、現在はホテル経営等でまかなっているらしい。

建物を見学したり、ばかでかい銀の壺を見たり、博物館でいろいろな物を見る。 やはりここでもいっぱい有りすぎて、後半どうでもよくなってきてしまった。

一通り見学が済んだところで、ふと見ると水を売っている出店を発見。 そろそろ自分たちで買い物してみたい気分である。
ダーラムさんに水を買いに行くというと、おそらく、『買ってきてあげマース』と言われてしまうので、ダーラムさんの目を盗んで買いに行く。

Tが慣れない英語でにチャレンジ。 2つで50ルピーといわれ、「どうする?」とTに聞かれる。
俺は先ほどダーラムさんに水の相場を聞いたところ、10~12ルピーだと聞いていていたので、これなんか高い。 でも、

 『観光地価格か? 日本のホテルとかでもジュースが2倍の値段したりするし。』

と思い、他に店も無いしと言うこともあり買うことに。

しばらくして、ダーラムさんに合流すると、俺たちの持っている水に目をとめ、いくらで買ったか聞かれたので、正直に答えると、

 「タッカーイヨォー、それー」

チキショー!やっぱりか! 観光地価格にしても高すぎたらしい。 しかしこれで今後水の値段で騙されることは無いであろう。

こうしてシティ・パレスの観光を終え、本日の観光は終了したのであった。

Tのノーテンキインド旅行記 6

アンベール城塞を去った後は、一旦ホテルにチェックイン。 このホテルの印象は昨日のデリーよりはグレードが上がったって感じ。
ここで、遅めの昼食を取る。バイキング方式だったので、一通りのメニューを食べてみる。うーん、比較的食べられるなあ。


「インドの食事って、もっとスパイシーかな」

と思っていたので、ちょっと拍子抜けの感あり。 インド食恐るるに足りず!

意外とオレの口に合う食事も終わり、ホテルを再出発!シティパレスという所に向かう。
ここは今でもマハラジャが住んでいるらしい。いや、ホント!
他の記憶は、でかい銀の壷があった事くらいだな。 あれはなんだったのだ?

変な壺と、変なT

変な壺と、変なT

変な壺と、変なT

そういえば、ここで為になる話をダーラムさんから聞いた。


「地名のあとに”プール”と付くのはヒンドゥの街、”バード”と付くのはイスラムの街」

なのだそうだ。
そういえばここは「ジャイプール」だし、パキスタンの首都は「イスラマバード」だな。 なるほど、ひとつ賢くなったぞ。 しかし、俺様はこの二つが、すぐごっちゃになるらしい。

まあ、こうして2日目の俺らの観光は、なんとか終わり、最後に土産物屋に向かう事になるのである・・・。インチキ土産物屋・・・。