2005年8月15日(月) その4 | タイ旅行(14)

 

バンブーホテル             向かいはちょっと先の川を挟んでミャンマーだ。

バンブーホテル
向かいはちょっと先の川を挟んでミャンマーだ。

             メーサイの街並み。             今日は、しょっちゅう大雨が降ったり止んだり。

メーサイの街並み。
今日は、しょっちゅう大雨が降ったり止んだり。

ガイドブックを頼りにゲストハウスがあるらしい道を歩く。

どうやら、タイ、ミャンマーの国境付近は川沿いに沢山ゲストハウスが有るようで、探すのに困らないぜ。

その中で何となく見晴らしが良さそうな「バンブーホテル」と言うゲストハウスを見かけたので、とりあえず入ってみる。
中には、小学生の低学年ぐらいの女の子が店番をしていた。 その女の子は、頬にタナカを塗っていた。 タナカというのは、ミャンマーの女性(だけか?)が日焼け止めや、美容や、化粧を兼ねて塗るクリームである。 タナカという木の粉で出来ている。
今まで、タイではタナカを塗っている人は見かけなかったので、この娘はミャンマー人かもしれないな。
こんな幼いのだがおしゃまな感じの女の子で、他には同じぐらいの女の子がもう一人いるだけで他に人は見あたらない。 この娘は俺以上に英語を喋り、しっかりと店番をしている。
部屋の空きは有るらしく、部屋を見せてもらいお湯も出るようで問題もなく、250Bと言うので今日はココに決める。 メーサイは小さい街で宿の相場も、ほかより少し安いようだ。
ちなみに、チラと宿帳が見えたのだが、アルファベットの名前の横には、230Bと書いてあったりするので、さらに値切る人が多いようだ。 さすがに俺はこの娘を相手にこの値段以下に値切る気にはなれぬ。

荷物を置いて国境に向かう前に、ちょっとメーサイの街を散歩する。
ついでに明日のバス乗り場の位置を確認及び、チケットを購入しておこうと、ガイドブックに載っているバス乗り場付近を彷徨ってみるが一向に見つからない。
バイクタクシーのおじさんに話を聞くと、結構街から離れた位置にあるようである。 このガイドブックのバス停マークは一体なんなのか謎だ。 その街から離れたバス停は、国境の門からソンテウが出ているので、それに乗っていけば良いらしい。
さらに話を聞くと、時刻表を持っているようで、明日のチェンマイ行きのバスで、俺の都合の良いバスは、エアコンバスで、6:30発、8:00発、11:00発と行ったころ。 8:00発ぐらいのつもりでおこう。 また、明日も早起きしなくてはならないな。

明日の予定が立ったところで、いよいよミャンマーに入国だ。
ミャンマーは一昔前はビルマと呼ばれていた国だ。 しかし、ビルマと言っても、俺は「ビルマの竪琴」ぐらいしか知らない。 つか、その映画のストーリーもよく知らず、「水島!一緒に日本に帰ろう!」と言う呼びかけと共に、坊主姿の中井貴一を思い浮かべるぐらいだ。 ほとほと自分の勉強不足が悔やまれる。

             国境から見た、タイ、ミャンマーを隔てる川。


国境から見た、タイ、ミャンマーを隔てる川。

             ビルマ語の看板


ビルマ語の看板

これがビザか?             5$か250Bで取得可能

これがビザか?5$か250Bで取得可能

橋の横のバザール             今日は雨が降るからシートが掛かっている。

橋の横のバザール
今日は雨が降るからシートが掛かっている。

ミャンマーの街並み。             あの山ぐらいまで行こうかと思ったが             結構遠かった事もあり止めた。

ミャンマーの街並み。
あの山ぐらいまで行こうかと思ったが
結構遠かった事もあり止めた。

宝くじだろうか?             お坊さんが凄い悩んで選んでいた。

宝くじだろうか?
お坊さんが凄い悩んで選んでいた。

国境は、川に掛かっている橋の上にデカイ門として存在している。 少し前には、麻薬がらみ銃撃戦があったりして物騒で、外国人なんかは特に通過できなかったようだ。

二国を隔てるこの川はもう本当に細い。 多摩川より細い。 鶴見川より細い。 二俣川よりは太い。
こんな、三段跳びで超えられそうな距離に違う国が有るとは。 チェンセーンで感じた以上に不思議な感じだ。

丁度、現地ガイド(たぶんタイ人)付きの日本人のおじさんが入国するところを見かけたので、ひっついて入国を試みる。しかし、現地ガイドが殆どなんもしない上に、国境のミャンマー側の係員は英語が殆ど通じないため、結構てこずってしまった。 危うく、ビザ無しでミャンマーに密入国に成ってしまいそうになってしまった。

国境の途中でビルマ語の看板を見かけた。
うーむ、タイ語も不思議だが、ビルマ語の看板も不思議だ。なんか知恵の輪のようだ。これだけ沢山の文字が描かれているのに、アルファベットは1文字も出てこないんだな。
ビルマ語で注意されても何を注意されているのか全く解らぬぜ。

ビザらしき物を見ると、PM5:00までに戻らなくてはならないらしい。 現在3:30頃であまり時間がなくて、ちょっと焦るぜ。

国境を抜け橋を渡りきると、右側にバザールのような店の並びがあるのが見える。
そこに向かおうかと思ったところ、国境入り口の所で待ちかまえていた物売りが凄い勢いで殺到してきた。 まるでスター扱いである。

みな、駅の弁当売りの様な首からかける入れ物を掲げており、売っている物は、タバコとエロCDビデオの様だ。 要らないと言っているのに凄いしつこい。 今回の旅行ではこんな物売りアタックを受けなかったのだが、インドのタージマハール近辺を思い出す勢いである。

俺はタバコを吸わないし、エロビデオなんぞ日本に帰れば売るほど持っているので、わざわざこんな所で買うつもりは無い。 むしろ俺が売りたいぐらいだ。
大体、売っているエロビデオは日本の女優ばかりである。 日本のエロビデオは世界を席巻している様だな。(ただ単に、こういう物を買うのが日本人ばかりだからかもしれない)
タバコのの値段はかなり安いらしく、ミャンマーでタバコだけ買って、直ぐにタイに戻る人もいるらしいな。 エロビデオ安いのかどうか不明。 値段を聞く気もしなかったが、値段ぐらい聞けば良かったか。

物売りを避けながらバザールの通りを歩く。
ここらで売っている物は、先のようなタバコ、エロCDの他は、電化製品、オモチャのようなものばかりであり、タイバーツも使える。 しかし、俺の希望する様な、この土地ならではと感じさせるような物はなかったので、何も買う気は起きなかった。

途中スコールが降ったり止んだりするので、その都度雨宿りしたり歩いたりして(大半は雨宿り)、30分もしない内に見るところが無くなってしまった。

まだ、1時間ぐらい時間があるので、せっかくなのでチョット街を散歩する事にする。
バザールからチョット離れると、外人は全くいない。 やはりあそこで買い物して直ぐに戻るもんなんだな。 ビザによるとは、タチレクと言う地区内は自由に歩いて良いようだが、何処までがその地区か不明だが適当に彷徨ってみる。

街は国境付近はそれなりに栄えているのだが、ちょっと離れると直ぐに寂れてしまう。 観光するような物も無さげだ。
所々店も有るががらーんとしている。 話には聞いていたが、タイと比較にならないぐらい物資が不足している様な感じだ。 こりゃ物売りも必死になるのも頷ける。 なんか興味本位で散歩しているのが、申し訳ない気になってくる。

外人が国境からあまり離れて散歩しているのも珍しいのか、結構注目を浴びてしまう(でも皆にこやかだ)ので、まだ時間はあるが引き返すことにした。