2005年8月16日(火) その2 チェンマイ歩いて観光 | タイ旅行(18)

 

チェンマイ市街

チェンマイ市街

駅を出ると数人のトゥクトゥク運転手が声をかけてきた。

ガイドブックから適当に選んだゲストハウスの名前を言うと、50Bだとか。 「じゃあ要らない」と言うと、幾らなら良いのか?と言うので、30Bと答えると、「じゃあ40B」と言う、おきまりの値段交渉を経て40Bにて交渉成立。 トゥクトゥクに乗り込む。
程なくゲストハウス前に到着したので、運転手にはチップを含めて45B渡して歩き出したところ、運転手に、「ヘイ! 45Bしか無いぞ!」と言われる。 「チップに5Bでは不服なのか?」と聞くと、「?」という顔をししている。 すると、「あ」と何かに気付いたような顔をして、「OK」と言って去っていった。 最初の交渉を忘れて、50Bで受けたと思っていたらしいな。 インネンつけられたのかと思った。

今日の宿は、「トラベル・ロッジ」と言う所だ。
部屋の空きもあって、問題なく決定。 宿代はガイドブックに載っている価格より安く、350Bだった。 エアコンではなくFANの部屋だが、綺麗で広くTVもついているし、お湯も出る。 今までで一番良い宿だな。

フロントで空港まで電話が使えるか聞いたところ、チェンマイからだとバンコクは市外になるので値段は高くなるが使えるとのこと。

             チェンマイでは、この程度のお寺は             いちいちガイドブックに載らない

チェンマイでは、この程度のお寺は
いちいちガイドブックに載らない

             外人向けの観光の注意書き。             頭をなでられた少年が拳を固めて             一触即発の状態の図。

外人向けの観光の注意書き。
頭をなでられた少年が拳を固めて
一触即発の状態の図。

そこでいよいよ帰りの航空券のリコンファームをする事にするが、ちゃんと出来るか相変わらず不安である。 窓口での対人によるやりとりなら、ジェスチャーや筆記を交えて何とかなると思うが、電話だけとなると何とも厄介だ。
そう言えば、このフロントのお嬢さんなら、チェックインから今までのやりとりで、俺の英語のダメっぷりは十二分に伝わっているはずである。 なんか彼女の表情も、「この人電話でリコンファームなんかできんのかしら?」的表情をしている様に思える。
そこで、「リコンファームをかわりにやってくれまいか」と頼むと気軽にOKしてくれ、さっさと完了してくれた。 有りがてぇ。 ここに来て、やっと最大の心配事をクリアできて嬉しいぜ。
心配事が無くなったところで、心おきなくチェンマイ観光に出かける。

チェンマイの街は、城壁と堀に囲われた旧市街を中央にして、周囲に新市街が広がっている。 チェンマイ観光で有名な山岳少数民族の村を訪ねたり、象に乗ったりといったトレッキングはきっと街から離れたところにあるんだろうな。
新市街、旧市街は、至る所にお寺が溢れているので、観光するのには困らない。

宿は城壁のちょっと外れたところにあり、とりあえず城壁の中に行こうと歩いてみる。 すると、ガイドブックに載っていないのに寺があちこち見える。 この程度の寺はチェンマイでは本に載せるほどではないレベルのお寺と言う事に違いない。

んが、せっかくなので、歩いている道に面した寺はとりあえず入りながら進む。 しかし、そうしているといつまで経っても城門に辿り着かないので、チョット見ては直ぐに出ていくと言う、ヒット・アンド・ウェイ方式をとることにした。

そんなことをしていたら、また犬に絡まれた。 ゴールデン・トライアングルの時のように追っ払ってくれるおばさんもいないので困るぜ。
なんか、あのときもそうだが、タイの犬は人が近づくと、立ち上がって何処か行こうとするのだが、直ぐ引き替えしてきて吼えまくってくるのだが、何のつもりだ。

とりあえず物売りの時と同じく、視線を合わさず無視を決め込むが、よく考えると犬にはこれは通じないんじゃなかろうか。 いきなり後ろからガブリと噛まれたらどうしようとドキドキしながら、さりげなく逃亡した。

チェンマイの東に位置するターペー門             このような城壁がぐると街を囲っている

チェンマイの東に位置するターペー門
このような城壁がぐると街を囲っている

             城壁に登って眺めていたら             下にいた外人に珍しがられて写真撮られた。

城壁に登って眺めていたら
下にいた外人に珍しがられて写真撮られた。

これらの寺の1つで、外人観光客向けの注意書きも見かけた。

大体は俺のようにモラルのある大人には常識的な事ばかりで有るのだが、1つしらない内容があった。 タイでは子供の頭をなでたりしたらいけないらしい。
頭と言うのは、その人の最も高いところに位置するので、そこをなでると言うことは失礼に当たるようなのだ。 そういう国があると聞いた事はあったが、タイもそうだったのね。 注意せねば。

そんな感じでフラフラ歩いていたら、雨が降り出す。 むぅ、まだ城門にも辿り着いておらぬのにな。
そこで、雨宿りがてら、飯を喰ったり、ネットカフェでネットサーフィン。 ここのネット環境は、バンコクで使ったPCより早くて快適であった。

雨がおさまったところで、散策再開。 やっと城門に辿り着いた。
城壁は煉瓦のような物で作られていて、城壁跡とかではなく、しっかりと残っている。 いまでも手入れをしているのだろうか?

城壁内の旧市街に突入した所で、ガイドブックには3つほどしか寺が載ってないので、その内の1つワット・チェン・マンに向かう。
しかし、その間も相変わらず、ガイドブックに載ってないお寺がいくつもあるので、観たり観なかったりしながら、ワット・チェン・マンに辿り着いた。

ワット・チェン・マン

ワット・チェン・マン

             不敵な面構えの仏像

不敵な面構えの仏像

鳥を逃がす功徳、鳩バージョン

鳥を逃がす功徳、鳩バージョン

ワット・チェン・マンは、チェンマイ最古の王室寺院である。 王の住居としても使われていた。 ただし、当時の建物は全て崩壊して、現在の物は後に再建された物らしい。

このお寺にも、逃がして功徳を積む為の鳥を売っている人がいた。 バンコクでは、雀より小さい鳥だったが、ここの鳥は鳩の様だ。
売っている人は、母娘の親子の様で、タイ語しか喋れないようだが、「是非やって行きなさい。 本当は60Bだけど、50Bにしてあげる」と言う様な事を言われたのでやっとこう。 それにしても、知らぬうちに値切ってしまったが、こういう事で値切るのってどうなんだろうか…。

鳥を放って行方を見送った所、その母娘に何か言われる。
タイ語の様なので何だか解らず「?」って顔をしていたところ、今のは英語で言うところの「グッドラック」と同じ意味だと言われ、しばし一緒にそのタイ語の発音練習。

その後、「日本語ではなんて言うのか?」と聞かれた。 う~ん、「幸あれ」の様な気がするが、これだとなんか偉そうである。
そこで、ちょっと長くなってしまうのだが、「おしあわせに」と言う言葉をお教え、今度はしばし一緒に日本語の発音練習。
母娘は俺の発音を聞いて、タイ語でメモしたり、なかなか熱心である。 直ぐにちゃんと「おしあわせに」と言えるようになり、「次に日本人が来たらこれを言う」と言っていた。

もし、今後ここで、「おしあわせに」と言われたら、俺が教えた日本語の可能性が大きい。