2007年11月19日(月) タイ(ノンカーイ):メコン川沿いの汚いGH

 

ウィルス感染しておかしくなったPCの事を考えながら悶々と考えながら寝たせいか、ヤケに早朝に目が覚める。しかし、寝ているうちに修復のアイデアが浮かんで頭に残っていた。
それは、『セーフモードで起動してから、msconfig経由で「システムの復元」を行う』と言う方法だ。今の状態だと、普通に起動すると、システムの設定ができるコマンドやツール類は片っ端からブロックされている状態であり、当然の様に「システムの復元」に関しても、スタートメニューのシステムツールの中から消えており、実行する事ができなかった。
ただ、昨日セーフモードで立ち上げた後は、MS-DOSも実行できたし、msconfigも実行できたので、msconfigのメニューからシステムの復元を実行する事ができるかもしれない。
と言う事で時間も有るし、早速試してみると、無事修復成功!フハハハ、キラもたいしたことねぇな。バーカ、バーカ。

「システムの復元」を使って、おかしくなったPCを元に戻せたのは初めてだな。いつも結局なんだかんだダメなのだが。
しかし、今回も少々気になる点は残っている。このシステムの復元って、何をどのような形で保存したのをどのように戻すのか得体が知れぬのである。システムの復元と言っているぐらいなので、”システム”の復元をするはずである。しかし、色々見てみると、設定をiniファイルに残している様なアプリケーションのiniファイルまで、昔に戻されているように思えるのだが。システムと関係ないものまで戻してしまうんだろうか?なんか、色々テキストファイルやら、メールのデータやらと言った、更新したファイル等まで戻されていたらスゲー嫌だが、大丈夫だろうか。何か気持ち悪いのう。


20071119-2 そんなこんなしてるうちに、今日乗るバスのターミナルまで迎えのTukTukが到着したので乗り込む。
ターミナルではTukTuk運転手が予約されていたチケットを窓口で受け取り(なんかその場で購入しているだけのような気がするが)俺に渡してくれた。そのチケットの代金が窓口に張って有るのでわかるのだが、価格は115,000Kip。俺の手配した宿(他のツーリストオフィスでも同額)では、140,000Kipなので、差額25,000Kipか。手数料と、ターミナルまでのTukTuk代にしては高いが、そういう相場なのだろう。ちなみに、このバスには水と昼食付きと言われたが、それはこのVipバス自体に付いているサービスで、別に宿での手配のたまものではない。

バスに乗り込み、再び、「フラフラだったよ」「きもちわるくなる」の9時間のバスの旅スタート。
しかし、今回のバスは、VIPバスである。VIPのバスは経験済で、良さを知っているので、『このVIPっぷりが、時間や悪路をカバーしてくれるぜ!』と思ったのだが大間違い。いや、他の客にはそうだろうが、俺に限ってVIPではない。何故かと言うと、俺の前の席のリクライニングが壊れており、通常の2倍ほど後ろに倒れるため、俺の眼前まで前の背もたれが迫っているのである。しかも、その座席は半分壊れている状態であり、それ以上倒れない様に、何かが辛うじて支えているようなのだが、それもなんかグラグラしていて、いつ、バキッっと壊れて後ろにガーンと倒れてくるかわからぬので、ドキドキである。
これって、普通のローカルバスより狭いのだが。しかもバスは満席で移動できぬし。今までの中で一番窮屈なバスの旅となった。なんで俺だけ。

このバスはVIPバスだから値段は高めで、ラオス人はあまり乗ってない。バス自体がVIPで結構乗り心地が良い(俺の席を除く)ので、吐く人はいないかと思われたのだが、俺の通路挟んで横の外人カップルの男がゲロゲロ吐き出した。
彼は最初は袋に吐いては外に捨てていたのだが、いよいよ袋がファイナルになったらしく、捨ててしまったら次に吐く袋がないので、ずっとそれを使い続ける事になったようだ。その袋はコンビニ袋程の大きさで有るのだが、すでにマックスでタップンタップンである。身体がでかいだけあってゲロも多いようだ。しかし、そのタップンタップンのゲロ袋が、破けたり破裂したりしないか、すげぇハラハラする。幸い溢れる前に、なんとか吐き気はおさまっているようなのだが、彼が放心状態で握りしめているゲロ袋が心配である。なんか、チョット引っかけでもしたら、穴でも空いて俺の方にぴゅーっとか飛んできそうで怖い。
前は相変わらずグラグラの背もたれが迫っているし、横からはゲロが飛んできそう。前門の背もたれ、横門のゲロ。本当に、なんでこれだけ席が沢山あるのに、俺だけこんな目に会うのだろうか。本当にこの手の事についてないのである。

バスはバンビエンで一度停車。嬉しい事にゲロカップルもここで降り、他の客も半数ぐらいがここで降りた。
ようやっと、席を移動することが出来た。うおー、前面がすげー広い。横からゲロの心配もないし、これならVIPと言っても過言ではないぜ!つか、VIPバスなんだから当たり前だぜ!
それにしても、バンビエン。ここにも少し滞在したかったな。話を聞くと、ここも特に見所はないという、とてもラオスっぽい土地であるのだが、景色などが楽しいらしい。山が釣り鐘形しているので、漫画っぽい山でであり、「ドラゴンボールの様な世界だった」と言っている人がいたが、それは素直に中国に行った方が良いと思った。

18時頃ヴィエンチャンに到着。
ここは2つバス停があるので、自分が何処にいるのか大いに悩み、、何とか行きと同じT2ターミナルにいる事が判明。そこで乗り合いソンテウで、タラート・サオまで移動する。ここから、タイのノンカーイまで行く国際バスが出ているのでこれに乗る。なんか特別料金がいるらしく、15,000+3,000=18,000
Kip。

ヴィエンチャンを出発すると、直ぐにタイ-ラオス間の国境に到着。
銀行があるので、ここで残ったKipをバーツにでも換えておこうと思ったのだが、なんか「VISAは取ったのか?」と聞かれ取ってないと言うと、それにKipが必要なのでそれを払ってから又来てください、と言われる。VISAは要らない筈なんだが…。

復活したカメラで、イミグレーションを撮影

復活したカメラで、イミグレーションを撮影

良く解らないまま、ラオスのイミグレーションをでて出国し、チョット進むと、OVERTIME FEE で2,500Kipを支払わ無ければ成らない所があった。銀行員は、コレのことを言っていたのかもしれない。
しかし、ここから今更さっきの銀行に戻ると、出国したのにラオスに戻ることになる。それって良いんだかどうか不安だし、あまり時間を掛けていると、タイ側で待っているバスを待たせてしまうし、タイ側でも換金できるだろうと思って諦める。

タイ川で待っていたバスに乗り、有効橋をわたりタイのイミグレーションへ。無事入国したが銀行が見あたらず。この後バスが向かうノンカーイの街なら、ラオスに近いし、換金は出来るだろうと思って諦める。

国境から走ることしばし、ノンカーイに到着。相変わらずバスが到着すると現在地が解らん。
ここからの行動だが、希望としては鉄道でバンコクへ向かい、可能であればアユタヤで途中下車して観光できればと思っている。なので鉄道の駅を探したいが、結構離れているらしく、どちらにしろ今日はもう列車がないらしいので諦めてこの町で一泊することにする。気付はもう日が完全に暮れてるな。

メコン川沿いにゲストハウスがあるようなので、そっちに向かおう。
相変わらず現在地がわからないのだが、取り敢えず北に向かえばメコン川にでる。う~む、あの川の向こう側はラオスなんだなぁ。
川沿いを歩き、ガイドブックにあった宿を訪ねてみるが満室。次に目を付けていた所へ行く途中に、GHがあったのでチョット覗いてみる。ダブルで200Bだと言うが、シングルの120Bもあるらしい。つか、俺は1人なんだから、最初からシングルを紹介しろ。
なんかあまり気に入らない感じだったが、なんか疲れたし、次の候補GHも満室だったりしたら面倒なのでここにする。トイレ・シャワー別。水シャワー。

荷物を置いて晩飯を食いに出掛ける。
さっき行く予定だった、メコンゲストハウスに通りがかり、1Fがレストランだったのでそこで飯を食う事にする。こっちのGHは外見が凄い綺麗で、飯も食えるし、バスや列車の手配も出来るみたいだ。あぁ、やっぱりこっちにすればよかったか。
飯の後に、ついでに明日の列車のチケットを取れるか聞いてみたら、今日はもう遅いので明日の8:30以降に来いと言われる。「ここで列車のチケットは買えるのか?」と聞くと「買える」と言われた。良かった鉄道の駅まで遠いし、ここでチケットが買えれば安心であるな。朝いちでチケットを手に入れて旅立つとしよう。