2008年05月26日(月)

 

学校帰りに、みんなでスターバックスでお茶をする。

ここは、George St沿いで通りの賑やかな場所にある。店の外のテーブルを、7人でぐるりと囲んで座り、長々とたわいもない事をおしゃべりして過ごす。

暫くすると突然、俺の正面に座っていたMU(日女)が、

 「俺様! カバン!」

と叫んだ。カバンがどうしたのか解らないが、自分の椅子の背もたれの間に挟んでおいたカバンを、後ろ手にチェックすると有るべきカバンが無い。その瞬間俺は事情を察し、MUの視線の方角に飛び出した。カバンを盗られたのである

 「俺のカバンを盗むとは大胆不敵な奴。どんな野郎だ。どうしてくれよう。」

と考える間もなく、2,3歩先で俺のカバンをもっている、中年女性発見。走るでもなく、立ち止まって俺のカバンをゴソゴソしている。泥棒なら逃げている筈なので、俺も事情が解らず「???」となりながらも、「それは俺のカバンだろう」と言うと、

 「いや、私のカバンに、あなたのカバンが引っ掛かって…」

等と言いながら、引っ掛かった(掛かってない)カバンを外す振りをしている。なんか良く解らないが逃げる気は無く、カバンは素直に返すのでそれを受け取ると、さっさと逃げていった。

どうも俺のカバンの中には、日々使用するテキストやら、「English Grammar
in Use」(重い本)やら、水満タンのペットボトルが入っていたりして、見た目より異様に重く、引ったくったものの重すぎて逃走を断念したっぽい

ふーむ、帰国も迫っている事もあり、油断していたが、さすがにここは外国である。こんな状況で引ったくられるもんなんだな。置き引きならともかく、俺の様な屈強な若者の持ち物を、本人含めて周りに(正面にまでも)友人がいる目の前で引ったくるとは。逃げ切る自信も有ったんだろうか?

とは言う物の、今回ひったくられた事には7人の内、MU以外の誰も気付かなかった(MUは少し前から、俺の後ろをウロウロする犯人を見ていたので注意していたらしい)んだし、案外成功するのかも知れないな。

学校の生徒は街中で置き引きやらの被害を受けているのを聞いていたが、自分が被害者になりかけるとは。気をつけねばならんな。

MUには感謝である。