2009年05月02日(土) カトゥマンドゥ | ネパール旅行(8)

 

朝、スワヤンブナート(Swayambhunath)へ向かう。
ここは、小高い丘の上にあり、カトマンドゥ盆地がまだ湖だった頃から建っていたと言う伝説を持つ。

麓までタクシーで向かい、チャイとパンで朝食をとったのち、丘の上のストゥーパ目指して登り出す。

結構長い階段だが、有る程度緩やかなので、途中途中にお土産ややら出ており、それらを眺めながらのんびり登っていたところ、最後の最後で急激に傾斜がきつくなり、入場券売り場にたどり着いた頃には正直バテてしまった。

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丘の上では、登るのに苦労しただけ有り、見晴らしは大変よろしく、カトマンドゥの街が一望できる。

また、丘の入り口には、巨大なドルジェ(金剛杵)と言う、いかにも密教の法具が安置されており、その奥には例の仏陀の目の描かれた小屋を頂いた、ストゥーパがある。ストゥーパの周りはマニ車で、ぐるりと取り囲まれている。

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しかし、ストゥーパの周りには幕が張られていて、ブッダの目が隠れて見えなかったのだが、まぁいいやとブラブラしていたところ、雨も降ってないのに水がビチャビチャとかかってきた。上を見ると、おっさんが幕を取り除き、その周りをバケツを使って茶色い液体で、半円状の模様を描いていた。

ブッダも眩しくて眠れないとの配慮だろうか。毎晩、幕を張るのかもしれぬな。今日は朝早くから来たからまだ幕が取り除かれてなかった様である。それにしても、水を掛けるとき下の人を気にして欲しいもんである。

ご開帳

ご開帳

よく見ると、ブッダの目は、昨日のカテシンブーの物と比較すると、色遣いは同じだがデザインが結構違う事に気付く。こちらの方が、大人っぽく、色っぽい目つきである。さすがヒマラヤ最古の寺院だけあるぜ。

ストゥーパの周りには、ハリティ寺院があり、今日も参拝者で賑わっている。

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俺は観光なので頑張ったが、参拝のために来るとしたら、毎回この丘を登るのは大変そうだ。頻度は解らないが、これだけで健康が保証される気がする。

ただ、階段を上っている時、こんなに一杯人がいなかったと思うので、裏の方にある8割方登ったところまで車で来れる道があるので、そちらを使っていると思われる。

おみやげ屋の主人と話したりしながら、のんびりして、ハンディ・マニ車を購入。
これには、紐の先に重りが付いていて、円を描くように振ることで、回すことが出来る。土産屋の主人の話では、お土産用と本物用があって、本物用にはちゃんとしたお経が入っていると言うので、なんちゃって仏教徒の俺は本物用を値切って購入である。
蓋を開けてみると、確かにお経が入っていた。これを一回すだけで一回お経を読んだ事になるなら、やらない手はない。
「今までの37年分回してやるぜ!今日から俺も信心深い仏教徒。」と、ギュンギュン回していたら、回す向きが逆だと主人に指摘される。逆向きは、マイナスとカウントされない事を祈る。

回す向きに要注意

回す向きに要注意

スワヤンブナートは、俗に「モンキーテンプル」と呼ばれる程、猿が多いらしく、猿に襲われないように要注意と聞いていたが、いることはいるが、さほどいないし、人に近づいても来なかった。これなら、日光の猿の方が多いし、危険な感じですな。

麓まで降りてタクシーを拾って街まで戻り、昼食に焼きそば風なもの(チョウメン?)と、モモを注文したが、出てきた量が多く、なんか食欲もあまりなくなってしまい、結構残してしまった。

こんな街中の食堂でも、飾り包丁を                   使ったにんじんなどが添えられる。

こんな街中の食堂でも、飾り包丁を使ったにんじんなどが添えられる。

なんか、ナウシカのトルメキアの王が                   こんな顔してた気がする。

なんか、ナウシカのトルメキアの王が、こんな顔してた気がする。

昼飯を済ませ、のんびりと街を眺めながら、ダルバード広場へ向かって散歩。

                   「コインの木」                   なんか見た目がグロく、なんでこんな                   祀られ方しているのか不明だ。

コインの木」
なんか見た目がグロく、なんでこんな祀られ方しているのか不明だ。

「切手になったの窓」

「切手になったの窓」

ネパールは仏教の国とは言っても、ヒンドゥー教ゆかりの物も多く、シバやらガルーダやらハヌマーンやら、「何が何教だっけ?」と良く解らなくなってくるが、気にすまい。

                   誰かがまどから覗いている。


誰かがまどから覗いている。

と思ったら、シバとパールヴァティの像である。

と思ったら、シバとパールヴァティの像である。

昨日見落としていた、シバとパールヴァティが窓から街を見下ろしている像も発見。その近くには、カーラ・バイラブの像もあるが、同じシバに多彩な表現がありますな。

クマリの館にもまた入り、今日はタイミング良く、早々にクマリ降臨。なんか、光臨前に、窓付近でギャーギャー騒ぐ声が聞こえたが、顔を見せたクマリもなんか不機嫌な顔つきで、早々に引っ込んでしまった。なんか、嫌なことでもあったのだろう。神様も楽な仕事ではなかろうし。

そのあとは、パタンかバクタブルに行ってみようかと考えたのだが、そちら行きのバスが見つけられず、歩いている内に疲労困憊。

そこら辺へ行くのは、明日にする事にして、早々に宿に帰りゴロゴロしている内に就寝。

破壊神シヴァの化身                   カーラ・バイラヴ

破壊神シヴァの化身
カーラ・バイラヴ