2006年11月6日(月)

 

徹夜明けのT部長と客先へ向かう。

向かう先は、アメリカのシリコンバレーと呼ばれる、アメリカのシリコンバレーだ。アメリカだから当たり前だ。しかも、無く子も黙るイントルだ。
ここに出張と言う事でみんなから、「会社に入ったら、是非あのコピーを叫んでくれ」と言われていたので

 「イントルはいっとる」

と、ぼそりとつぶやいておく。
しかし、このコピーだが、良くできているな。他国ではどのように訳されているのかわからないが、英語でも日本語でも韻を踏んでるんだな。たまたまだろうけども。

まずインストールマシンが手に入ったので、早速インストール作業。
昨日のうちに一括で設定出来るようにしていたので、作業は直ぐに終了。ただ、何度動かしても最後まで動かねぇのが悲しい。

その後、打ち合わせが開始。
打ち合わせが始まると当然英語であり、なんか俺だけ蚊帳の外である。一応聞き取ろうという努力はしてみるが、やはりそう簡単にはいかんな。
とりあえずT部長は普段話をするときの口癖が、「え~っと~」なのだが、英語の時は、「エ~ットゥ~」に成る事を発見した。

その打ち合わせ中に、試しに動作を見せる事になり、やっぱり最後まで動かない所を見せつける結果となった。あらかじめ今回のシステムは、まだ完成度が低い事は客先了承済ながらも、ココまで酷い物になる予定ではなかったのだがな。
その後、当面使う担当の席でマンツーマンで使い方の説明である。
こちらの会社では1人に1エリア、個室に近いものが与えられている。格好良いが、まともに喋れないのに缶詰状態になり、プレッシャーもひとしおである。
英語は一応向こうの言う事は理解でき、こっちが喋れないだけなので、動かし方を見せながらなんとか対応。

そして、昨日までにイジクリ回して纏めておいた、「こうやると動きやすい」的なTipsをT部長が翻訳してくれたので、それを使ってなんとか説明完了。
それにしても、この「こうやると動きやすい」のメモだが、「起動後一回目は動きやすい。(それでも半々)」とか、赤裸々に白状しており、非常に情けない代物である。ただこれ渡さないと、多分100回やっても最後まで動かないしな。なんか、壊れかけの家電製品でも説明してるかの様な気分になってきたぞ。

正直、怒られるだろう、と思っていたが、こちらのお客さんは非常に優しい。世界のトップ企業ならではの余裕やも知れぬ。

T部長も

 「怒られるかと思ったけど、こっちの人優しくて助かったねぇ。」

とか言っていた。
俺が言うのも何だが、T部長も俺を怒って良いと思うが、優しくて助かった。