3月 3 1998
牛タン | か行 | 俺様万物網羅百科事典
仙台の名物と言えば牛タン屋。
なんで、仙台に牛タン屋が多くなったんだろう?あと、ほか場所の肉はどこへ行ったのだろう?気になる。
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■紫月ぴあの答え
仙台は「牛タン焼き発祥の地」です。太平洋戦争後、仙台に進駐した米軍が、兵士の食料として牛肉を大量に持ち込んだのですが、米国では舌(タン)やしっぽ(テール)を食べる文化がないため、大量に廃棄されている事に気付いた佐野啓四郎(仙台出身)という人物が、仙台に初めて牛タン焼きの専門店を開いたのだそうです。
今でこそ仙台の名物として知られているものですが、戦災復興に尽力する庶民のために作られたそうで、廃棄物として扱われていたタンとテール、そして白米が高級品だった故に麦飯を使用したというのは、創作者の苦肉の策だったのかもしれません。
なお、他の肉はどこへ?という事ですが、初期の頃はアメリカ人に食べられてしまっていたわけですが、現在はそんなわけはなく、「タン」単品での流通があり、国産のタン100%にこだわる店もあれば、輸入に頼っている店もあります。ただ狂牛病の影響で、特に米国からの輸入している店は在庫が無くなっている、という噂も聞きました。
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苦肉の策の、くず肉とされていた、牛タンを使った料理が、そのまま名物として定着。で、現在は名物となり、舌だけをアメリカから輸入するのが普通。って事だな。
アメリカ「牛海綿状脳症(BSE)」騒ぎで色々ニュースを目にする事も多く、これも間違いないようだ。
ちなみに、”舌”をなぜ”タン”と呼ぶのかも謎だった。音読みでも、訓読みでも読まないし、中国語でもsheと発音するし。
この上記の経緯を見るに、この呼び方は、元々は仙台からひろまったのかもしれない。アメリカでくず肉とされていた時、英語で舌の発音のtongueの発音が、タンになって広がったに違いない。きっとそうに違いない。(俺様の仮説)
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3月 3 1998
オペラ座の怪人 | あ行 | 俺様万物網羅百科事典
『オペラ座の怪人』って、色々な話として脚色されているが、元々実在した話なのだろうか。誰かの創作ではなく、元は、何か言い伝えの様なあつかいなのか気になる。
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■Eyeaの答え
オペラ座の怪人はフィクションです。
実際にあるオペラ座の構造や1986年に起こった上映中にシャンデリアが燃えて破片が観客に落ちて死者・負傷者の出る事件があったし、地下水脈が有る為に地下に湖がある特殊な建物の構造からガストン ルルーが1911年に発表した小説です。
その後、スーザン ケイが「ファントム」という歴史的文化、事件を織り込んだ小説を出していて、あたかも実際にあったことのように複数の創作家達が世界観を固めていますが、色々な伝説の複合体です。
■サオリーナの答え
どうやらフィクション作品のようです。 が、どうやら実際に起こった事故に影響された部分もあるようで。
1896年、パリ・オペラ座のシャンデリアが上演中に火災で燃え平行錘や破片がが観客の上に落ちて来てしまい死者・負傷者の出る大惨事となったそうです。 原作者のルルーはこの不幸な事故からもヒントを得たようです。
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怪奇な事件を元に、話を膨らませて出来た話って事の様だ。神話や妖怪の成り立ちに近い物がある。
…もしや、本当にそう言う怪物がいたのかもしれないな、とか思っていた方が面白い。
それにしても、最初の創作者が、ガストン・ルルーだったとは。
ガストン・ルルーの小説と言えば、『黄色い部屋の謎』が面白い。
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