3月 31 2013
2013年03月31日(日) セブ(1) マクタン島 | フィリピン旅行(4)
セブは、日本人にも人気のアイランドリゾート。
ビサヤ諸島の中央付近の細長い島である。
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セブの空港は日本からの直行便も停まる国際空港で、セブ本島ではなく、東にあるマクタン島にある。
日本のツアーでセブ行きと言っているのも、大半がセブ本島ではなく、このマクタン島行きである。マクタン島は東沿岸にリゾートホテルや、ダイビングスポットが集中してる。
そして、俺のセブに来た目的は、ダイビングのライセンスを取ろうと思い立ったからである。かなり前から、海中にも進出したいとは思っていたのだが、講習などで数日必要なので、これまでなかなかチャンスが得られなかった。
あと、皆リゾートでのんびりしてくる言う、オサレ海外旅行ってどんな物かイメージが湧かないので、たまにはそう言った旅行も楽しんでみようかと思った。
マニラのニノイ・アキノ空港に早く到達したものの手荷物検査で大きくロスをしてしまい、搭乗時間に結構ギリギリでゲートに到着。
そして、なんか理由は不明だが搭乗時間も、登場後の離陸も合わせて1時間ほど遅れたが、セブに到着は30分程度の遅れで、15:30頃に到着した。
・飛行機からは島々の形がクッキリ見えて面白い。飛行時間や地図と見比べながら島あてクイズ状態。セブ島も見事正解。
空港には例によってタクシーが乗り入れているので、メータータクシー(黄色)で、とりあえず東海岸のエリアに向かった。
出発前にメータータクシーで正規の料金だと確認までしたのに、なんかのはずみで「チップとしてはにプラス100」とまたもやゴタゴタの中で約束してしまったのが悔しい。毎度、詰めが甘いぜ。
東海岸の目印に、宿候補としていた、「Bahia Beach Resort」は部屋の空きもあり、無事本拠地確定。2連泊以上の約束で、1泊あたりPhp 1200の所をPhp1080でとりあえずの3泊予約。
時間を無駄にしないため、今日中にダイビング講習の予約をして明日からでも早速始めたい。
荷物を置くと直ぐに目をつけていた日本人対応のダイビングセンターに向かって徒歩で向かう。歩いて数分で、早速バイクに乗った片言の日本語をしゃべる男に声をかけられる。ありがちな押し付けガイドや勧誘のパターンに、またかよと思いながら、「ガイドは要らない、今から行く所がある」と言って断ったのだが、やけにしつこい。
「お金とか要らない。俺は警官だ。旅行者にサービスるのが仕事だ。」との事で、警官のIDカードまで見せて「安心しろ。」を繰り返し、いっこうに離してくれない。
「とりあえず一人で歩いていると危ない。そのダイビングセンター知ってるから、バイクに乗せてあげる。乗れ乗れ。」とグイグイくる。「お金なんか要らない」って事を繰り返す。とりあえず、ダイビングセンターまでならタクシー代を払ったとしても大したことないし、対応時間も短くて済むので了解し、バイクの後ろに乗り込む。
この人はCLと言って言って、(ライセンスは偽装かわからないけど)一応警官らしい。今日は遅番なので時間が有るんだとか。この程度で判断はつかないけど、良い人っぽくはあるけど、これまでなんどもこのパターンに遭遇しているが、最後に別人の様に豹変する人が多いので油断できない。
俺の目指したのは、エメラルドグリーンダイビングセンターと言う日本人スタッフのいる所である。
CLのバイクに乗りながら、確かにその方に一直線に向かっているのを確認。しかし、たどり着くと、「ここだ。そしてあっちにもっと安いお勧めのダイビングセンターがあるのでそっちに行こう。」とバイクを停めずに拉致される。やはり、副業か何かで客を連れてきて紹介料を得る仕事をやっているのだろう。
そこは先のダイビングセンターのすぐ近くで、日本語の喋れるCLの叔父がやっているとか言っている。しかし、俺はテキストとかも含めて日本語でやりたいのでお断りだ。つか、勝手に自分の関係の店に連れてくる所に、やはり信頼がおけなくなった。
その後、しぶしぶ「こっちのほうが安いのに。」と言いながら、エメラルドグリーンダイビングセンターにバイクで戻り、「ここにも僕の友だちがいるんだ。安くしてくれるはず。」と言っているのだが、だったら最初からそうしてほしいのだが。
明日から3日間の講習に申し込み手続きを行う。CLが悪質ガイドならここのダイビングセンターの日本人スタッフも知ってるだろうし、反応も違うだろうから様子を伺ったがいまいち判断がつかぬ。CLが近くにいて日本語を一応理解できるしで、直接聞くことはしなかったが、まぁ何度か話したことがあるという程度の対応で、特に忠告とかはされなかったので、ひどく悪質なわけではないのだろう。
手続きを終わるとCLが「バイクで案内してあげる。」と言ってきた。またガイド的な事をして、最後にガイド料を、とか言われたりとか疑いがあり、めんどうだなぁ、とも思う。ただ、この人悪気は無さそうなのと、今日の所はもう時間もチョットしか無く、被害があっても短時間分だろうし、まだ土地の感度も得られていないので、調度良いといえば調度良いので連れて行ってもらうことにした。
するとマクタン島は小さい島で、あまり見る所は無さそうである。大抵の人はダイビングを楽しむか、高級ホテルやホテルのビーチやプールでくつろいで過ごしているみたいだ。
マクタン島で唯一に近い見どころは、北の方にある、「マゼラン記念碑&ラプラプ像」ぐらいで、CLもそこに向かっていた。
マゼランは1521年にセブに上陸し、キリスト教の布教と共に侵略を行った。
ラプラプは当時のマクタン島の酋長で、この侵略に戦いを挑み、マゼランを倒して英雄として名を残している。
そして、ここではその両者を記念しているわけなのだが、これってここではどちらを正義でどちらが悪としてるのかどうも読み取れない。とりあえずラプラプは侵略者に立ち向かった英雄でたたえてはいるが、マゼランによる布教によって今日に至った経緯には特に不満もないんだろうか。今もフィリピンのカトリック中心であるし。または、スペインに占領されていた手前、異は唱えられなかっただけなのかとも思うが、だったらラプラプ像なんか立てられない気もするし、でなんとも釈然としない観光名所である。
今日はまともに昼飯も食べてなく腹が減ったので、記念碑の近くの食堂で夕飯を食べる。
食事中もCLは、「カバンは前に抱えておかなきゃ危ないよ。そのカメラとかも、チャックが閉まる所にいれておきなさい。」とか、自分のIDをみせて、「これの写真を撮っておいて、有事の際にはそれを警官に見せるといい。」とか言ってる。
先の記念碑の直ぐに横には警察があり、記念碑のエリア内も警官が警備している。CLはその中の数人と話をして、「俺の同僚だ」と紹介したり、すれ違う警官がい るたびに挨拶して「あれも俺の同僚」と自分も警官で有る事をアピールする。俺がまだ疑っているのを感じているのかもしれない。
それは分かった。彼は正しく警官なのかもしれない。
だとしたら何故そんなに、いち旅行者の俺の面倒を見ようとしてるのか、そのあたりが非常に不可 解で、最終的にはなんか有るんじゃないの?と疑いをいだいてしまう。副業でガイドというなら分かるのだけど。
食事後は、宿までバイクで送ってもらう。
その後、ようやく自由時間となったので、夜の道を散歩。
暗いし、あまりまだ良くわからないが、マクタン島のこのエリアは、リゾートが広がっているかと思っていたが、それは東の海岸線に並んでおり、チョット中に入ると案外普通のアジアの町中であり、ごみごみしている。マニラ程の様にゴーゴーバー等にあふれているわけでも、そこまで繁華街の様ではない。
幾つかスーパーマーケットがあり、宿の近くにもあった。これならセブでは何でも手にはいり不自由しなそうだ。
果物に関しては道に果物屋が多数出ていたが、どんなボリュームで帰るのか分からず手が出せなかった。そこで、スーパーで切り売りしていたマンゴーと、ドリアンを購入。
マンゴーはあまり甘くなく、外した気がする。フィリピンの品種は甘くないのか、外れを引いたのかは不明。
ドリアンは美味しいのだが、最小の量でも多すぎた。しかも、宿に持ち込むと怒られそうな気がするので、食べれるだけ食べて、もったいないが残りは密封して室外に捨てた。常温で数日持つらしいのだけど、臭いが漏れるのが気になってしまうので。
明日は7:45にダイビングセンターの人が車で迎えに来る事になっている。
部屋で映画を見たりして過ごしたのち、早めに就寝し明日の早起きに備えることにする。
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4月 1 2013
2013年04月01日(月) セブ(2) マクタン島 ダイビング講習1日目 | フィリピン旅行(5)
今日の朝食は宿のレストランで。この宿は安めでは有るが、やはりホテルで食べると割高ではある。
フィリピンスタイルの朝食をセレクトしたが、米じゃなくてパンにしたのがちょっと違う。デザートにはバナナもついていた。
バナナといえば、今はフィリピンと中国が領海問題で揉めており、中国に輸出する予定だったバナナが日本に送られて、安価で売られているらしい。
日本で見ているフィリピンバナナは、輸出用でフィリピン国内で売られているのと別品種なのだろうか。と言うのは、ここで見るバナナは半分以下の長さで、少し太く、ずんぐりむっくりしている。中身も黄色みがかっており、味もとても甘い。品種が完全に違う様に思える。
日本ではバナナは未熟な状態で輸入し、出荷に合わせてガスを吹きつけて熟成させるとか。そういう不自然なものと自然な状態のもので味が違うのか、はたままた単に品種が違うのかは分からなかったが、とにかくうまかった。
朝食を食っていたら、昨日のCLが来た。今日も遅番で暇なのだそうだ。昨日も遅番なら眠くないんだろうか。
とりあえず、講習中はバンでの宿との送迎があるので、そちらに乗り込みダイビングセンターへ向かう。
センターは他のホテルの敷地内にある。そのホテルは小さいプールも有り、実技はそのプールでやるそうだ。
リゾートでゆったり過ごすとと言うと、海辺の砂浜にパラソルの下サングラスをして、と言うのと共に、プールサイドで同じ様にイメージがある。なんで、リゾートに来てまでわざわざプールで?と思っていたのだが、なんとなく意味がわかった。
セブの海岸はサンゴ礁であって砂浜がない。見かける砂浜は、高級リゾートが砂を持ち込んで作った人口の砂浜である。沖に出かけるのならボートにのって向かうが、それ以外くつろぐとしたら高級リゾートホテルの砂浜か、ホテルにあるプールサイドを利用するのだな。でも、やっぱりプールで過ごすならわざわざリゾート地ににこなくてもと思うが、南国の雰囲気を味わうのも楽しみの一つなんだろう。
で、ここで講習を受けることになる。
ダイビングのライセンス発行機関は色々ある様で、そのなかでメジャーなPADIという団体のもの。またライセンスも何処まで許されているかのグレードがあって、オープンウォーター(OW)の資格取得を目指す。
今回の講習は俺一人と、ここの新スタッフでまだPADIのOWを持っていないYの2人で受ける事になった。Yが初バディである。今日は午前は座学、午後は後半プールで実技となる。
午前の座学は主にビデオを見ているだけだが、今までおぼろげながら耳にしていたダイビングの話が明確になっていて興味深い。実は、PADIとか、オープンウォーターとか言う単語も、ここで初めて知った。
お昼はホテルのレストランで頼んだが高い。今までで一番高いけど、やっぱりクオリティは良い様でエビもものすごくたくさん入っていた。
午後はプールで実技。このプールは一般にも開放されているので、水着で楽しむ現地の人の中、重装備で泳ぎまくる。小さいプールだが一部分5mぐらい深いところがあって、そこでボコボコいいなら潜ったり上がったり。結構シュールな映像である。
最後にはテストも有り、10分浮くのと、200m水泳があって、これがキツかった。
10分浮くのは立泳ぎとかでなくてもよく、腹出して浮かんでいるだけで良いのだけど、なんか脂肪が足りないのか普通に沈んでしまい、抗うのに必死である。
200m水泳もそれ自体はわけがないが、プールが小さい。15往復しなくてならないが途中足をついてはいけないが、浅いのでそれがまた大変。さらに、一般の子供が勝手に俺と競争しだして、狭い中ターンするのがまた大変であった。
夕方前にはなんとか今日の講習は終えたが、結構疲れた。
一休みして、宿に送ってもらうバスに向かった所、またCLがいてバイクに乗れと言って来た。。
完全マークであるが、正直講習会に疲れて宿に帰りたいので、センターのバスが送ってくれるので、と断った。
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宿でひと休みして夕食に出かける。
・果物屋
・夕食
道沿いには果物屋が沢山あり、マンゴー山積みである。一点話しかけやうそうなお店で、1つ購入。一つ単位でもうってくれ、重さで値段がきまる。Php20だった。店の人に選んでもらったが、とても甘く、「これだ!」って感じである。
夕食のメインには、鶏肉の唐揚げと、豚のレバーの上げた物、豚の皮の上げた物。あと、ハンギングライス。ここらへんもフィリピン屋台定番のものである。
屋台の裏のテーブルで食べていたら、フィリピンの青年も座って食べだしたので少し話す。彼は近くの高級うホテルで働いてるらしく、仕事を終えて帰る途中のようだ。
最初、俺を韓国人と間違っていた様で、途中で気づいたら、すごい謝って恐縮していた。
セブに限らず、フィリピンは現在急激に韓国人旅行者が増え、日本人が珍しくなってきている様だ。俺が道を歩いていても、韓国語、中国語、英語の順に話しかけられるのが普通である。多くは韓国人と信じて疑わず、黙っているとずっと韓国語で話しかけてくる。そういう人たちは日本語も喋れるのに、話しかける候補に出てこないぐらい、アジアの旅行者の中では日本人が減っているのか、俺の顔つきが韓国人に見えすぎるのかのどちらかだろう。
また、話によるとあまり韓国人旅行者の評判は良くない事もあり、日本人は間違えられるとすごい嫌がるらしい。俺はそんな気にしないのだが、彼はホテルマンだけあって、その辺が敏感なのかもしれないな。
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By 俺様 • 2013年 フィリピン旅行日記 • 0