三国志 | さ行 | 俺様万物網羅百科事典

 

「三国志」と言う名の示すとおり、
中国が三つの国に分かれて争っていた時代(西暦二二一~二六五年)の事を書いた小説。 『三国志』とは実は正史(国家事業として編修した歴史書。また、最
も正統と認められた歴史書)の名であり、晋(三国を統一した国)の陳寿の編集にかかり、小説とは別の書物。
小説のほうは、正史を平易な言葉にかきかえたと言う意味で『三国志平話』とか、『三国志通俗演義』、『三国志演義』などと呼ばれた。 小説の作られた確
かな年代はわからないが、長い年月を何人もの作者の経て完成されて行った。 その中でもっとも重要な作者は羅漢仲と言われている。

ここで取り上げる「三国志」は小説のほうであるが、日本で「三国志」と言うと、吉川英治のものがもっとも有名であり、『三国志を読んだ』と言っている人はたいていこちらを指している。
こちらの三国志は、吉川英治が日本の道徳的に受け入れられない部分を削ったり、創作を加えたりしたもので、日本風に噛み砕かれており、非常に読みやすい。 ただし、諸葛亮が没するまでしかかかれていない。

日本における「三国志」と言うと、もう一つゲームの光栄の三国志が挙げられる。 どちらかというと、三国志の世界へはこのゲームから入る人が多く思え
る。 あと、このゲームをやるためにパソコンを買う人も続出。 その後、ファミコンでも発売され、その人気を不動のものとした。
俺様もかなりファミコン版をやり込んだ。
ある日、このゲームを始めようとしたところ、我が母親が通りかかってTVに映ったタイトル画面
encyclopedia-sangokushiを見て、

 「『吉幾三(よしいくぞう)』って。 あんた、どんなゲームしてんの?」

と言われてしまった事が印象深い。 文字が右から書かれている上に、”国”が、古い”國”と書かれているので、ぱっと見確かにそう見えるな。
複数人で対戦プレーも出来るのだが、一人がコンピュータと戦争などを始めてしまうと、他の人はやる事が無く待ちきれないため、大抵最後までやってられない。
最初の三国志ゲームだけあり、登場人物のデータが???ってやつもいたが、非常に楽しめた。

encyclopedia-roshuku あとこのゲームの思い出で忘れられないのが、我が兄が孫策でプレーしているのを見ていた時である。
人材捜索したところ、在野に魯粛を発見。
そこで、『君主自ら出向く』で登用に向かったところ、孫策が魯粛に斬られた
孫家と魯粛は相性が良いはずだし、他国の配下ならともかく、在野武将が登用に来た君主を殺すのも考えられない、小覇王と呼ばれた剛の者である孫策を、戦闘力の乏しい魯粛が殺すのも凄い、とつっこみどころ満載であった。 よほど魯粛の虫の居所がわるかったのだろう。
当然兄は怒り狂っていたが、非常に笑わせていただいた。