牛タン | か行 | 俺様万物網羅百科事典

 

仙台の名物と言えば牛タン屋。
なんで、仙台に牛タン屋が多くなったんだろう?あと、ほか場所の肉はどこへ行ったのだろう?気になる。


■紫月ぴあの答え
仙台は「牛タン焼き発祥の地」です。太平洋戦争後、仙台に進駐した米軍が、兵士の食料として牛肉を大量に持ち込んだのですが、米国では舌(タン)やしっぽ(テール)を食べる文化がないため、大量に廃棄されている事に気付いた佐野啓四郎(仙台出身)という人物が、仙台に初めて牛タン焼きの専門店を開いたのだそうです。
今でこそ仙台の名物として知られているものですが、戦災復興に尽力する庶民のために作られたそうで、廃棄物として扱われていたタンとテール、そして白米が高級品だった故に麦飯を使用したというのは、創作者の苦肉の策だったのかもしれません。
なお、他の肉はどこへ?という事ですが、初期の頃はアメリカ人に食べられてしまっていたわけですが、現在はそんなわけはなく、「タン」単品での流通があり、国産のタン100%にこだわる店もあれば、輸入に頼っている店もあります。ただ狂牛病の影響で、特に米国からの輸入している店は在庫が無くなっている、という噂も聞きました。

苦肉の策の、くず肉とされていた、牛タンを使った料理が、そのまま名物として定着。で、現在は名物となり、舌だけをアメリカから輸入するのが普通。って事だな。
アメリカ「牛海綿状脳症(BSE)」騒ぎで色々ニュースを目にする事も多く、これも間違いないようだ。

ちなみに、”舌”をなぜ”タン”と呼ぶのかも謎だった。音読みでも、訓読みでも読まないし、中国語でもsheと発音するし。
この上記の経緯を見るに、この呼び方は、元々は仙台からひろまったのかもしれない。アメリカでくず肉とされていた時、英語で舌の発音のtongueの発音が、タンになって広がったに違いない。きっとそうに違いない。(俺様の仮説)