タバコを吸ってみる | どうでもいい話

 

とても暇で暇でしょうがないので、タバコを吸ってみることにした。
まさに「小人閑居して不善をなす」と言ったところか。
特に今まで、煙草を嫌悪していたわけでもなく、何かの折りに吸わされても、「まずい」と言う感想しか持たなかった。
こういうと、『吸ってるうちにおいしくなる』とよく言われるのだが、「じゃあ無理にまずいものになれる必要はないな。金かかるし」と思っていた。

今回は特に、これから吸っていこうというわけではなく、冷静にどういうものか試してみるのが目的。
私の先生も、「多くの毒を自分に取り入れて、自分を大きくしていけ」とおっしゃられていたし。 当然、この『毒』というのは、体に毒という意味ではなく、様々な事と言う意味であるが、これも一つの自分の知らない世界であるし、手頃で試す価値はありそうだ。

それに吸うことにより、吸う人の世界をかいま見、「どちらの気持ちも分かる人間」になれれば人間性が広がるのではないか? いわば「人間の心をもった悪魔」(逆でもよい)テビルマンだ。

とりあえず、これだけタバコを吸う理由を見つけたので吸うことにした。

それにしても吸うとなると、吸っている人は特に意識しない事だと思うがわからないことばかりだ。

● タバコ買う
まず、『初心者だから一番軽いのにしよう』と思い自動販売機を眺める。 『軽い』と言うのが、何の軽さかわからんが、『タールなりニコチンが少ない事により、とりあえず吸いやすく、体に害が少ないんだろうと』俺の中で結論づける。
よくCMでもやっていた「タール1mg」の「KENT」が目に付く。『これにしようかな』と思ってとなりを見ると、「KENT SuperLights」がある。
どのくらい「Super」なのか知らないが、英語で『ちょー軽い』とわざわざ書いてあるので、1mgより軽いだろう」と思い買ってみる。 見るとタールが5mgもあった
「標準が何mgなんだよ!!」と怒りがこみ上げるが、ぶつけ先もないので怒りを飲み込む。 まだ始まったばかりだ。
ほかの物の記述を見ると、「ニコチン0.4mg」と書いてある。 「軽いというのはニコチンが軽いのか?」とも考えたが、これもどのくらいが標準なのか謎だ。 気にすまい。
結局自動販売機の前で長時間居座ってしまった。
こうなることは賢明な俺様はある程度予測がついていたので、人があまりこなそうな自販機を選んでおいて正解だ。

● ライター買う
つぎにライターだ。 さすがにライターの自販機は無い。
とりあえずコンビニへ行きライターを捜してみるが見つからない。
自動販売機と違い相手は人だから、余りオドオドしていられない。  『わたくしタバコなんて吸いなれているザマス』と言った演技をしながら、店員に 「ライターはどこザマス?」と聞いてみると、
「そこです」目の前を指さされた。
てっきりガムしかないと思っていたレジにたんまり並んでいた。 今まで意識していなかったが、こういう様に置いてある物だということを知る。
同じ百円ライターでもいろいろなデザインと色があり、また俺様を苦しめるが、こんな物に余り悩んでもいられない。とりあえず一番近い物を掴み、銭形警部バリに「これをくれい!」とばかりに百円を置いたら、消費税が足なく恥をかく。 百円じゃねえじゃん。 今後は『百円ライター・税別』とでも名乗ってほしいもんだ。 『仮面ライダー・V3』みたいでかっこいいぞ。

● しまう
次にしまう場所だ。
今は上着を着ているからよいとして、夏はどこにしまうべきだ?
まあ、夏に吸うことがあったらその時に悩むことにしよう。

● 吸う
まず、「持ち方がわからない、くわえ方がわからない、吐き方がわからない」の三大問題が浮上した。
通行人をじっと観察後、鏡の前で吸ってみる。
どうもなんか、見ているこっち(吸ってるのもこっちだが)がハラハラする。 しょうがないので、俺様の周りにいるタバコのみのまねをしてみる。
その1:K 偉そうに吸う
その2:T 無表情に吸う
その3:Y 笑いながら吸う
その4:K 震えながら吸う
等を試している内に、どうやらそいつらの形態模写の練習になっていることに気がつき人のまねはやめた。

...と、ここまで書いたら結構時間がたっているので、後日続きを書くことにしよう。
とりあえず、現在はその時のタバコが10本以上余っているが吸ってない。

-xxxx年xx月xx日