2005年8月15日(月) その2 ゴールデン・トライアングル | タイ旅行(12)

 

ボートに乗り込むと、救命胴着を渡される。 これを渡されると言うことは、落水する事も有るのだろう。 しかも、かなり使い込まれた感があるので、五分五分で落水するんじゃないだろうか。

ボートは走り出すと結構なスピード感がある。 ゴールデントライアングル方面は、チェンセーンからは登り方向であり、もちろんボートは手こぎではなくエンジンを積んでいる。
自分が乗っている所がほぼ水面の高さであり、自ら近いからそう思えると言うこともあるだろう。 ちょっと身体の位置を動かすと、それに伴って舟も傾くので油断成らんぞ。  しっかし、この舟にギュウギュウの満員で乗ったら相当危なっかしいと思われる。 そりゃ、1人や2人落下してもおかしくない。

しかし、俺は一人でゴージャス乗りしており、中央で堂々広々とゆとりがある事もあって直ぐに慣れ、風を切るスピードも心地よく感じられだした。

ゴールデン・トライアングルへ進路を取れ!

ゴールデン・トライアングルへ進路を取れ!

             ラオスのDon Saoと言う街。             お土産屋の集まり。

ラオスのDon Saoと言う街。
お土産屋の集まり。

ゴールデン・トライアンゴゥ

ゴールデン・トライアンゴゥ

ワット・プラタート・プーカオからメコンを見下ろす。             ここからの方が川が混ざる所がよく見える。

ワット・プラタート・プーカオからメコンを見下ろす。
ここからの方が川が混ざる所がよく見える。

民族衣装を着た子供。             俺には興味がないらしく、二人は話に夢中。

民族衣装を着た子供。
俺には興味がないらしく、二人は話に夢中。

              ワット・プラタート・プーカオは、             こんな感じでこじんまりしている。             派手な仏像などもない。

ワット・プラタート・プーカオは、
こんな感じでこじんまりしている。
派手な仏像などもない。

操縦しているおじさんは水の流れや、流木を上手く避けながらも、英語で色々解説してくれた。

暫く行くと、ラオス側の岸にボートを近づけ、上陸しても良いと言ってる。 どうやらここはメコン川をボートで観光している人向けの、DON
SAOと言うラオスのお土産屋エリアであるらしい。
とうぜん他国なので、岸で短期ビザのような物を取得して入国する。

中は小さい街のようになっており、その中にお土産を売っている小屋が沢山並んでいる。 そこではタイのバーツも使えるようで、お土産内容としては、タイと似たような感じであり、特に何も買わずに引き上げる。
とりあえず、期せずしてラオスに上陸できたのは嬉しかった。

ラオスを出国し、再びボートに乗ると、直ぐそこが目的のゴールデントライアングルだった。 チェンセーンからはボードで正味30分て所だな。

ゴールデン・トライアングル付近でグルグル回りながらおじさんが色々説明してくれたが、俺の英語能力的にあまり聞き取れなかった。 あと、おじさんはミャンマーの事を、旧国名のビルマと呼んでいたので、それに気付くまで俺の頭が混乱していたのも原因だ。

ここ、タイ、ラオス、ミャンマーの3国を川が隔てている事から、ゴールデン・トライアングルと呼ばれている。 更に、見渡せば中国も見える。 そう言う位置柄もあって、ひと昔前は、アヘンの生産地で世界的に有名だった。 だが今では至って平和でのどかなエリアと成っているようだ。
3国を隔てている川は、ラオス、ミャンマー間のメコン川と、ミャンマー、タイ間のルアク川である。 この2つの川は、メコン川は焦げ茶色で、ルアク川が灰色をしており、ここで合流して混ざることになり、よく見ると川色がマダラになっている。
アマゾンにそう言う地点があるとは聞いていたが、タイにもこのような場所が有ることは知らず、これまた期せずしてこれを見れて嬉しかった。 惜しむらくは、メコン川パワーが強すぎて、チョット行くと完全にメコン川の色になってしまうところであるが。

上陸後、こののち向かうメーサイへ行くバス乗り場を探しがてら、メコン川沿いをちょっと散歩。
しかし、バス停らしきものが見つからず、人に聞いても、あっちとかそっちとか、そこらへんとかなんか要領を得ないのである。 そのため、あっちへフラフラ、そっちへフラフラ歩いている内に、犬に目をつけられ目の前で吼えられまくられる始末である。 タイで見かける犬は放し飼いのため、戦いになったら狂犬病とか心配でちょっと危険。
恐らくその飼い主らしき大衆食堂のおばさんが、その犬を追っ払ってくれたのでついでにそこで食事することに。

ふと時計を見ると、まだ10時にもなってないのだが、まぁ食べれる内に食べておこうと思い、ビールを飲みながらのんびり食事。 贅沢な時間である。

のんびりくつろいだ後は、近くにワット・プラタート・プーカオという寺院があるらしいので行ってみる。

この寺は、小山の上にあり、この俺でも少々疲れるぐらい急坂を登った先にある。
お寺自体は小さくこじんまりとしている。 建物は煉瓦造りであり、こんなのはタイに来て初めて見たな。

この寺にたどり着くチョット手前には、展望台のような場所がある。
ここからは、ちょうど3カ国の国境を見渡せるようになっており、撮影ポイントと成っているようだ。 そこには、おみやげ屋があって民族衣装を着た子供がスタンバイしており、観光客は希望すれば一緒に写真を撮ることが出来る。 でも有料(10B)の様だ。

この展望台は本当に見晴らしが良く、気持ちいい。 先ほどの川が混ざり合う様子も、ここからの方がよくみえるな。

寺の付近には何やら石塔がありよく見ると日本語だ。
何か書いてあるので読むと、「タイ、ビルマ方面戦没者慰霊塔の位」と書いてある。
第二次世界大戦時の日本侵攻の時に犠牲となった、現地の人戦没者への慰霊碑もある。

正直、俺はこの辺りの歴史を殆ど知らない。 たしか学校の歴史の授業が遅れまくって、結局近代付近の内容が端折られてしまったのである。
なんとなく、どのような事があったかが辛うじて解る程度であるな。 いまさらながら、こいつはいかん。 せめて旅行する土地と、日本の関係ももう少し知ってくるべきだな。

日本に帰ったらもう少し歴史を勉強してみよう。