2005年8月17日(水) その2 チェンマイ観光→寝台車その2 | タイ旅行(22)

 

ワット・チェディ・ルアンの仏塔             やはり象はタイのシンボルか

ワット・チェディ・ルアンの仏塔
やはり象はタイのシンボルか

                   謎の鉄球遊び

謎の鉄球遊び

             ワット・クー・タオの瓢箪仏塔

ワット・クー・タオの瓢箪仏塔

再びチェンマイ市街バイクで向かう。

どうも、市街から駅に向かう東の大通りは、いまだに水没している場所が多いな。

本日はバイクを手に入れたので、少し遠くまで行くことも可能だ。
街外れの少数民族の村に行くことも出来そうだが、ちょっとガイドブックの地図がアバウトで、ちゃんとたどり着けるか不安である。
とりあえず、近場の観光をして、時間と心の余裕があったら遠出してみようか。
言うことで、まず市街の中心にあって、歩いても全然問題ない距離にある、ワット・チェディ・ルアンに到着。

ワット・チェディ・ルアンは、1391年に建立された寺院で、かなり格の高い寺院である。 バンコクのワット・プラ・ケオにあるエメラルド仏が安置されていたこともあるそうなので、かなりのものだ。
この寺の仏塔は、1545年に大地震があって崩壊してしまい、近年になってようやく修復が進んだとのことだ。 それでも結構崩れたままになっている。
この仏塔の横からは、象がニョキニョキ生えていてユニークである。

この寺院の近くには学校があった。
少年達はなにやら砲丸投げの砲丸みたいだが、ピカピカに磨かれた鉄球を持っており、代わる代わる鉄球を投げたり、転がしたりしながら何かを競っている。 暫くそのゲームを眺めていたが、さすがにルールは理解できなかった。

ワット・チェディ・ルアンを出て北上し、北門に到着。 さらに北上を続け、少し道を外れたところにある、ワット・クー・タオに到着。
ここの仏塔も変な形をしている。  何段もある瓢箪みたいな形をしている。
看板の解説を見ると、なんでそんな形をしているのかは謎となっているらしい。 まぁ、いままで色々なタイの仏塔を見てきたので、俺には別段これだけが妙な形とも感じなかった。

うろうろしている内に雨がまた雨が降り出した。
またちょっと待っていれば止むだろうと思ったのだが一向に止む気配がない。
直ぐ近くに飯屋があったので、そこで飯喰ったり、寺の木陰で雨宿りしたり、タイ人と間違えられて道を聞かれたりしながら待ったが、雨が止む気配はゼロ。

仕方なしに、小降りに成った所で旅立つ。
しかし、直ぐにまた大降りになり、もうビショビショだが、これで諦めもつくっもんである。 気にすまい。

道を更に北上して、スーパー・ハイウェイと言う環状道路的な道路に交差したところで、西に向かって走り、ワット・チェット・ヨートに到着。
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ワット・チェット・ヨートは、正式名称は、ワット・ポタラムマハヴィハーンという名前らしいのだが、本堂に7つの塔があり、7つの塔のことをチェットヨートと言うことから、こちらの名前が定着したらしい。
寺はインドのブッダガヤの寺院建築の影響を受けたと言われているようだ。 言われてみると、マハラヴィハーンという響きがインドっぽく感じるな。
ここは市街地から離れているからか、このお寺の土地のつかいっぷりも派手に大きく、とても広い。
この寺には住み着いている犬が数匹いた。
タイに来てから、犬に絡まれてばかりで警戒していたのだが、ここの犬は子犬なので恐るるに足らぬ。 と言うか、ここの犬は観光客から飯をねだりまくっており、襲われる心配はないようだ。
んだが、俺が歩くと、2,3匹の犬がピッタリマークしてくるので非常に落ち着かなかった。

ここでも観光している間に、雨が強くなってきたので、お堂の中でまったりとしながら、雨が止むのをまったりする。
う~ん、お寺ってなんか落ち着くぜ。 時間さえ許せば、このまま一日中いても、特に暇に感じないかもしれない。 出家して坊主になると言うのも良いかもしれんな。

その後、雨が弱まった所で、ワット・チェット・ヨートを出発。
しかし、もうすぐ15:00になってしまう。 郊外の少数民族の村どころか、これ以上の観光は無理っぽい。
残念ながら、チェンマイ観光はココまでとして、レンタルバイク屋に向かい、バイクを返却。
今日は雨で足止めを食ったせいで、せっかくのバイクの行動力が勿体なかったぜ。 昨日借りてればよかったのう。

バイクを返却したところ、結構乗るつもりだったので、ガソリンがほぼ満タン状態になっている。
バイク屋の女将さんに、満タンだけど良いのか?と言われ、時間がないのでと言うと、

「よし! あんた、またチェンマイに来なさい。その時までガソリンは預かっておくよ。あんたの名前覚えたよ!ハッハッハ!」

気っ風の良い言葉を頂き、店を後にする。

             ピン川             多分普段より水量は多い

ピン川
多分普段より水量は多い

宿に預かって貰っていた荷物を受け取って歩き出す。
すると直ぐに、道ばたに止まって休んでいたトゥクトゥクドライバーに、「ヘイ、ミスター。乗ってかないかい?」と誘われ、値段を聞くと150B。
「高いっつーの」と言うと、肩をすくめながら両手を広げ、『ウオップ。ヤレヤレ、冗談だろう?』と、例の欧米風な、しかも大げさなリアクションをされた。
またかよ!とイラッときたのでそれ以上の交渉もせずにお断りして歩き出すと、後ろから「ミスター!ヘイ!ミスター!」と必死に呼びかけているがそれを吹っ切って先を急いだ。
その後、流しのトゥクトゥクでも拾おうかと思って歩いていたのだが、こういう時に限って1台も通らない。 この道今日は水没が多いので避けているのかもしれぬな。

結局駅までの距離を歩いていくことになってしまったが、そのかわり駅までの道沿いにある店を色々見ることができた。
ここら辺は観光用のおみやげ屋は少なく、現地の人のための店が多い。

その中で、ついに本屋発見。 今度こそ新品の本を売っている本屋である。
日本で言う駄菓子屋の様な大きさの店である。 タイの本屋とはこういう感じなのか、こういう所でも本を売っているだけかはわからない。
本の種類は雑誌やら、漫画やらを売っている。 漫画はもちろん日本の漫画が大半であるが、貸本屋と違い新刊以外は殆ど置いてないようだ。 俺の知っている漫画を探すと、スティール・ボール・ランの3巻を発見。
この漫画は日本版も持ってないし、そう言えばジャンプでもここの話を見逃してしまっていたのだった。 このタイ買えば興味深いし、一挙両得、お得であるので購入してみる。

本の持ち方はディオ持ち

本の持ち方はディオ持ち

…あ、俺はタイ語読めないから、内容はわかんねーや。

この本を眺めると、日本と同じく左開きになっているな。 当然ページも反転コピーされていない。
他の漫画もそのようで、どうやら近年は日本に合わせる事にしてるのかもしれない。 台詞とかはともかく、背景に文字とかあったら、それもわざわざ書き直さなくてはならないもんな。 そう言うことを考えると、いっそ日本式にして、台詞の翻訳だけにしたほうが楽に違いない。
それにしても、タイでももう3巻が発売されているとは。 凄い速さで翻訳されているな。

駅に到着すると、列車の発車する16:00時まで少々時間がある。
駅にはシャワー施設があるので、もう汗だか雨だがでビショビショで気持ち悪いので丁度良いと、シャワーを借り、服も一通り着替える。

さらばチェンマイ

さらばチェンマイ

             時刻表に乗ってない駅にも             チョクチョク停車

時刻表に乗ってない駅にも
チョクチョク停車

スッキリしたところで列車に乗り込み発車を待つ。
列車は16:00に時間通り出発である。

寝台車両はまだ普通のボックスシートになっている。 時間が来たら自分でベッドメークすればいいのだろうか?
作り方は周りを見ながらでも何とかなると思うが、それより問題が有る。 寝台車は上の段と下の段があり、俺は下の段である。
眠たくなっってベッドを作るとなると、シートに座っている上の段の人を追っ払わなくてはならないではないか。 これは非常に気まずい。 タイでは何時頃に寝るのが普通なんだろうか?

上の段の具合を見ると、状態を起こすことも出来ないほどの高さであり、あれでは棺桶に寝ているかの様だ。 閉所恐怖症の人は、タイの寝台車で上の段は避けた方が良いと思う。
下の段なら本を読むなども出来るが、上の段は寝る以外何も出来そうにない。 俺だったら、本気で寝る時間になるまで下のシートにいたいと思うだろう。 そんな人をさっさと追いやるのは、なんか申し訳ないのだが…。

まぁ、まだ上の段の人はいないので、考えてもしょうがないとビールを飲んだり、停車駅で食い物を買ったりして過ごす。
それにしても、飯だが通路を挟んで逆側の家族が食べているものが凄い美味そうだったので、それっぽい物を頼んだら全然違う物だったのが残念だ。 補給失敗。
あと列車内で買った缶ビールが120Bだったのだが、全く同じビールをチェンセーンで買った時は70Bだった。 やはり列車価格は高いんだな。

そんなこんなで過ごしていると、20時頃辺りがざわざわしだした。
様子を伺うと、ベッドメーキングに係員が回っているようだ。 そうか、放っておいてもやってくれるんだな。 これにより強制的にオネムの時間であると通知する事になり、
「眠いから上に行け」
「うるせぇ俺はまだ眠くねーんだよ!」
と言った争いも起こらなくてすむものな。 どちらにしろ、俺の上の人は結局現れなかったが。

俺の所も、係員が職人技でチャッチャと手際よく作業。 するとどうでしょう、ボックスシートが、あっという間に、こんな素敵なベッドに早変わり…とは行かず、なんか窓のシャッターの立て付けが悪く、ガンガン、ガスガス、ブッ叩いている。
しかし、一向に下がらないシャッターを前に、途中で諦めて去ろうとする係員を捕まえ、何とか最後まで作業を完了させる。

Before

Before

After

After

それにしても、改めて見ても上の段は非常に狭い。
荷物置き場だと言っても過言ではなく、あそこに入ったら、もう寝るぐらいしか何も出来そうにないが。
バンコクのTATの兄ちゃんに、「列車は絶対下が良い」とのアドバイスに従ったのだが、これは正解だったな。

「サンキュー、TATの兄ちゃん、おかげで助かったよ。
これで、飛行機のチケットがチェンライまでだったらパーフェクトだったよ…

…そう、あの飛行機のチケット…。
あれなぁ…。
あぁ、あれさえ取れてれば、他はどうでも良かったのだがなぁ…。 チクショー!」

と思いながら就寝。