4月 27 2009
2009年04月27日(月) ポカラ | ネパール旅行(3)
朝起きて、ホテルの野外レストラン(?)で朝食。
ネパール風の朝食を注文したのだが、普通にスクランブルエッグとか、パンとかでアメリカンである。ただ、お茶だけはネパールティーであった。
その後、南のダムサイドの方まで歩いてみる。
俺の宿は、レイクサイドの真ん中(と言うか小さい街だから、どの宿も真ん中である)であるが、何処まで歩いても、その中心地とはさして代わり映えはしない。
昨日も感じたが、この街はネパールらしさをウリにすると言うより、トレッキングのための基地となる街である。トレッキング用品のお店と、それらの客向けの洋風のレストランと、ホテルで溢れている。
また、人々や言語がインドと似ていると言っても、インドのようにヒンドゥー教ではなく、仏教の国であるので、全くと言っていいほどインドっぽくない感じである。当然、牛を神聖視しないせいか、野良牛もいない。
街の空気感としては、全体がのんびりしており、ラオスのルアンバパーンに似た印象を受けた。
昼過ぎに自転車を借りて、今度は北に向かってみる。
途中、ネワリキッチンというネパール料理の店で昼食。セットを頼んだのだが、モモ(蒸し餃子)を食べてみたかったので追加で注文したら、量が多すぎて喰いきれなかった。
この後、北のサランコット山に向かう計画である。
ガイドブックによると、この山は徒歩でも手軽に行けるし、そこそこの絶景が楽しめるとあったのだが、店員に聞くと無理な距離だと言われた。
まぁ、自転車だから大丈夫だろうとタカをくくって向かったが、どうも店員の話が正しい。何時までたっても辿り着かず、ようやっと麓まで来たが、登るのは断念して引き返す事にした。
その後は、市外の見所に行こうと思ったのだが、道がガタガタで悪い上に、自転車のサドルが堅く、尻が限界であり、宿の近くを通りかかった時に誘惑に負けて、部屋に戻って昼寝してしまった。
目覚めると夕方で、自転車を返さなくては成らないので、頑張って起き上がって自転車を返す。
そのまま、晩飯を食べようと考えるが、面倒くさくなってしまったので、再び昼のネワリキッチンへ向かう。
ここでは、ネワール料理の、ウォー(ネパール風お好み焼き)、チャタモリ(ネパール風ピザ)を注文して、ふと、「お好み焼き」と、「ピザ」は何が違うんだろうか?と悩んでしまった。
日本では、「お好み焼き」の事を、「日本風ピザ」と呼んだりするのだが。ネパールでは、それぞれネパール風が有るのだ。恐らく生地に具も混ぜるのが「お好み焼き」で、生地の上に具を載せるのをピザと言うに違いない、と言うあたりでこの件は解決としておくことに。取り敢えず、ネワール料理では、元々両方のバリエーションを持っているのだな。
締めには、ズーズー・ダウを注文。これは、「ヨーグルトの王様」と言う意味らしい。
その名にふさわしく、濃厚のな味わいで美味しかったのだが、飛んできたコバエが奥深くに突っ込んでしまい、途中で食べるのを断念して残念。
宿に帰ると、昨日見かけた日本人が同じ宿に泊まっていたので、少し話をする。
彼は明日トレッキングに出発するとの事だ。俺は明日、チトワン国立公園に向かって出発である。
そう言えば、本日この宿を延泊したのだが、今回は値切りもしてないのに$8だった。元々この値段なんだろうか?昨日は、送迎タクシー代込みの値段に成っていたのだろうか。
明日の出発が早いので、今日も早く眠ることにした。
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4月 28 2009
2009年04月28日(火) ポカラ→チトワン国立公園 | ネパール旅行(4)
早朝からチトワン国立公園へ移動。
ポカラのバス乗り場には、俺の目的地の国立公園へ向かうもの、カトマンドゥへ向かう物、国境を越えてインドへ向かう物など等が集まっている。
出発まで時間があるので、朝食とお茶をしていても、どれが何処に向かうバスか見ただけでは判断付かず、気が抜けない。
目的地へは夕方前に到着する予定で、そこそこの長旅だ。昼飯やら、目的地毎へのバスの乗員の再配置の為、何度か休憩をを繰り返しながら、目的地へ向かう。
ただ、そのバス停止の中で、よく解らないが停められる事があった。検問の様なものがあって、その手前でバスを停められるのだが、その際外国人ツーリストは乗っていて良いのだが、ネパール人は(ガイドも含め)降ろされる。
そして、バスはそのまま通過を許されるのだが、その先で暫く停止して、ネパール人の乗客が歩いて来るのを待っているのである。
どうもこれは、マオイストのテロの警戒のため、ネパール人は降りてチェックされる様である。ただ、外国人に関してはスルーであり、殆どノーチェック。ネパール人か外人かは顔つきで判断してるような感じだった。
結局このチェックは、チトワンまでの間に2度ほど遭遇した。マオイストの話は一昔前かと思ったのだが、今でも有るんですなぁ。
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チトワン国立公園には公園内外にいくつか宿がある。
俺が宿泊するのは、公園内にある、アイランド・ジャングル・リゾートという宿である。ナラヤニ川にある中州に位置しており、近くからボートに乗り込み宿に向かった。
アイランド・ジャングル・リゾート
この中州は、中州全体が川に囲まれた公園のように成っており、その中央に宿泊する為の小屋が建てられている。
この宿泊エリアも特に柵に囲まれているわけでもなく、まさに公園に放し飼い状態になっている動物園の中に寝泊まりすることに成るのである。
公園の中には虎もおり、危険ではあるのだが、むしろ動物の方が警戒して、ここら辺に近づいてくる事は無いらしい。
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今日のイベントは、エレファント・ライド。象の背に乗って、公園内の散策だ。
象は川の浅瀬を渡ったり、草木を押しのけたりしながら、散策コースを進む。
エレファント・ライドでは、動物園並みに動物が間近で見られるかと思いきや、自然の動物相手であり、そうはいかない。見えたのは、遠目に孔雀を1羽、サイを2回見たぐらいである。
サイって群れではなく、1頭でフラフラしてるもんなんだな。
エレファントライドは、象に乗って動物観察というより、自然の中の散歩を楽しむつもりの方が良かろうと思う。じっくり見たいなら、断然動物園に行くべきである。
象に乗る利点だが、単に象に乗る楽しさもあるが、他にもいくつかあるようだ。
サイなどの動物は、人と遭遇すると逃げる事が多く、象に人が乗っている分にはあまり気にしないようで、結構近くで見ることが出来るみたいだ。象に乗っている物を含めて、1頭の象と判断しているのか、そこから降りて攻撃してくる心配など無いと思っているのかは定かではない。ただ、象に乗る利点はこのあたりにもあるようだ。
あと、象に攻撃してくるような動物は基本的にいないので、こちら側としても安全という面もある。(でも、象の上の、象使いに飛びかかってきた虎の映像を見たことがあるが。)
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夜になると、近所(?)の学生(?)による、歓迎の宴が開かれた。
ネパールの伝統武術の表演のようである。
白い民族衣装を羽織り、身長より短いぐらいの棒をつかっている。
太鼓のリズムに合わせて行進し、前の人に対して攻撃し、後ろに対して防御すると言う動作で、棒を打ち鳴らす演武を行っていた。
ネパールに伝統武術が有るとは知らなかった。ちなみに、この名前も解らず。ネパールは他民族国家だし、それぞれ伝統的な風習が存在するのだろう。それに伴い、争いもあり、独特の武術が発生してもおかしくない。
そういや、現在でもネパールの傭兵は強いと聞いた事があるな。
宴が終わると、皆それぞれのロッジの部屋に戻る。
俺の場合、その距離は100mもないのだが、その間全く電灯もない。周りも木々に囲まれているので、まさに真の闇の様に感じられた。
ふと、「虎が飛び出してきたらやばいんじゃないか?」と思い、本気で恐怖を感じる。
この島にはトラは数頭しかいないし、探しても見つからないほどの遭遇率なのだが、いないとは限らない。現にこの近くに夜間の間にトラが歩いた足あとも見つかるのだ。トラの他にだって、肉食の危険な動物がいる可能性もあり、考えだすとかなりの恐怖である。
猫が飛び出してきても、ヤバイぐらいのへっぴり腰で小屋に向かい、きっちり戸締まりして就寝。
なんか、途中窓の外にそこそこ大きい生き物が歩いたような音と気配がした。トラかしら。
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By 俺様 • 2009年 ネパール旅行日記 • 0