9月 22 2012
2012年09月22日(土) 高知 札所:27,28,29,30,31,32 | お遍路(10)
今日もお遍路スタート。
四国を縦断して高知市へ向かうぜ。
新車で購入してから、早くも2000km以上酷使されている愛馬(名前はまだ無い)。
石鎚山縦断だと、前回の帰路と同じで芸がないので、別子山方面から向かったら、見事に迷子になって東の四国中央市の方に行ってしまい、早くも挫けそう。
無理やり方向転換して山に突入して行き、舗装されていない獣道の様な所を突破しながら、高知へ向かう。より迷子になったら諦めて帰ろう。
龍王橋とな。こんな山奥にラスボス級が住んでいそうだ。
迷子にはなったが、ツーリング的気分になれば、山道はそれなりに楽しめる。(納経所の17:00締め切りさえ無ければ…)ミニチュアモードのカメラを試したり。カメラ自体、やはり性能が良くて、ただ写真を撮るだけでも楽しい。
計画よりは遅れたが、11時頃に高知に到着し、再び「ひろめ市場」で食事。
また明神丸で、カツオの塩たたきと、ウツボの天ぷら。今日はエライ美味く感じた。空腹は最高のスパイスか。
もう一つ有名な、安兵衛の揚げ餃子。こちらも美味いのだけども、想定内ぐらいの美味しさ。多分、カツオは新鮮さとか、輸送のための一旦冷凍が無かったりと、素材の状況による部分が大きく、ここのような場所でないと味わえない制限があると思うのだけど、餃子は多分東京とか離れた場所でも同じ味は出せると思う。
食後は、高知城と、恐妻家 山内一豊像を外から眺めて、お遍路スタート。
第30番札所 善楽寺(ぜんらくじ)
梅見地蔵で人々に愛される寺。
第31番札所 竹林寺(ちくりんじ)
五台山に建つ学山の名刹。江戸時代には土佐文化の中心だった寺。文殊菩薩が本尊。
土佐随一の五重塔。 見晴らしがよいので街並みをミニチュア撮影。
次の札所に向かう途中に、土佐勤王党の武市半平太の元邸宅。
現在も人が住んでいて、観光しても良いけど静かに的な注意書きがある。どの部分がその当時の物か判別が難しい。ネットで情報を見ようかと思ったらPHSの電波が通じなかった。武市半平太も、当時PHSが使えず党首として連絡に苦労した事がうかがえる。
海上安全を祈願する霊場。この寺は標高が高い場所に有るのだが、この岩の隙間の水は海と繋がっていて、潮の満ち引きに連動して水位が上がったり下がったりする不思議な物だとか。海水かどうか舐めてみようと思ったが、お腹を壊しそうなので見送り。
第29番札所 国分寺(こくぶんじ)
紀貫之も訪れた土佐国分寺。また国分寺か。日本におけるドイツ村並に色々な所にあるな。
この辺りは後免町といって、色々な所で謝らている気分になる。
イエイエ、あまり気になさらず。
第28番札所 大日寺(だいにちじ)
爪彫薬師のご利益を求めて
カラーの仁王像あり。
第27番札所 神峯寺(こうのみねじ)
標高450mに立つ土佐の関所。
トイレの神様「うすさま明王」いらっしゃいます。
この明王はこの世のすべてを清め 悪を食い尽くし 時に厠(便所を)守護して下さいます。
御真言 おんくろうだのう うんじゃく
本日のお遍路、予定では室戸岬まで行こうと思っていたのだが時間切れ。
宿を探して遍路宿を見つけ、初のお遍路宿に泊まろうと思ったのだが、部屋の空きはあるが食事が無理であり、近くに食堂もコンビニもなく断念。宿で聞いたコンビニが見つかるまで南下し、その辺りで飛び込みで宿をゲット。やはり宿の食事は無理なのだが、そこはコンビニとスーパがあるので大丈夫だ。
この宿も遍路で泊まる人は多いみたいだな。この辺り歩き遍路には宿が必要だもんな。
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9月 23 2012
2012年09月23日(日) 徳島 札所:21,22,23,24,25,26 | お遍路(11)
今日は頑張って早起き。8:00にはスタートだ。
海岸線をグングン南下。目的の札所の近くでは、吉良川の町並みを眺めたりもする。
土佐漆喰の白壁がある風情のある町並みで、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
第26番札所 金剛頂寺(西寺)(こんごうちょうじ)
行当岬に立つ土佐西寺。
こちらの大師様は骨太な感じ。まるで、花の慶次の利休か、誰かのパワー型スタンドかと言う風情。
第25番札所 津照寺(津寺)(しんしょうじ)
海の守り仏と信仰厚い津寺
本堂は建物の中にでちょっと興が削がれた。大師堂の方が趣があるお寺だな。
第24番札所 最御崎寺(東寺)(ほつみさきじ)
室戸岬の大師悟りの寺。26番金剛頂寺の西寺に対して、東寺と呼ばれる寺。弘法大師が19歳の時、求聞持法を成就したという。
窪みに置かれた小石で鐘石を叩くと金属音が響き渡るが、大師との関係は謎。
境内には大師伝説にまつわる遺跡が多々ある。
最御崎寺は室戸岬の山の上にあり、お参り後は山を東側に降りようと思ったのだが、また道を間違えたようで、気付くとかなり戻った津照寺まで来てしまった。
ご当地キャラ。その名も、キラ。顔のメイクがどことなく死神。
南下してぐるりと海岸線を沿って進む。室戸岬の頂点では、やっと中岡慎太郎像に遭遇。。。と思ったら、像の目の前で大勢の警察に止められ、テレビカメラまで来てる始末。
何事かと思ったら、単なる交通安全キャンペーンらしくて良かったが、インタビューを受けて粗品を貰う。あれは、高知のローカルテレビのニュースに映ったのだろうか。
本当はこの場でバイクを降りて慎太郎像を眺めたかったのだが、警察官とテレビカメラに見送られてその場を去らずにはおれず、暫く走った後Uターンして、警察にばれないようにコソコソと慎太郎像に近づく。
中岡慎太郎像も交通安全のたすきを着せられている。そして、確認したかった慎太郎の向いている方向だが、ほぼ南を向いており、桂浜の坂本龍馬像とは全然向き合ってない。どちらかというと、龍馬がフラれた感じだが、ここの場所を確認すると龍馬像はもっと北の山の中を向いているので、痛み分けだ。
降りたついでに、海岸まででてしばし休憩。
空も海も綺麗。右の山の写真の中腹辺りの像が中岡慎太郎像で、その辺りに警官とテレビカメラが群がっている。最御崎寺も多分写真の何処かにある。
最御崎寺で、高知県(土佐)の修行の道場完了だ。ここから北上して、徳島(阿波)の発心の道場に突入する。しかし、次の薬王寺までの距離も遠く、本当に歩き遍路やっている人って居るのかと疑いたくなる。
警察に貰った粗品の饅頭。所々休憩するが、見える物は海ばかり。ホエールウォッチングのポイントなども有るようだが、岸から見えたりはしないんだろうな。
第23番札所 薬王寺(やくおうじ)
厄坂に賽銭を置き厄落とし。
…は、知らなかったのでし忘れた。来年は本厄なのに。右の鐘は年齢だけ叩いて厄落と言われるので、連打。
近くの大浜海岸はアカウミガメの産卵地らしい。そこで昼食。
美味しかったのだが、詳細は省くがちょっと騙されたのが悔しい。この手の事はまぁ良くあることだが。
第22番札所 平等寺(びょうどうじ)
万病に効くと言う霊水が涌く。
平等寺から次の太龍寺へ向かう道が謎で迷いまくり。歩きの人なら山越えをするらしいのだけども、人が出てくるのでそっちかと思って進んだら、獣道でバイクでも進入不可。
ロープウェイで登る位の場所にあるのだが、そもそもどの山にあるのかが不明であった。漸く到着したそれらしいところは、ロープウェイ乗り場であり、車やバイクの入り口はまた全然違うところにある。
ロープウェイの係員に場所を聞き、ようやく場所の目処が立って急ぎ向かい、時間ぎりぎりにやっと到着。
第21番札所 太龍寺(たいりゅうじ)
太龍寺は、西の高野と呼ばれる名刹であり立派なお寺を期待して楽しみにしてたら、また工事中で仮本堂でがっかり。お遍路三大がっかりに入れても良いぐらいだ。
本堂は楽しめなかったが、西の高野と呼ばれる位なので、大師堂自体も立派だし、持仏堂の天井には龍の絵があったり、ひと味違ったお寺である。
そして、今日のお遍路も終わりだが、明日はまた台風らしく、今日中に一旦引き上げる事にする。くそう、鶴林寺は行っておきたかった。結構飛び抜けた場所を残してしまうことになるぞ。
徳島は名物が良く解らなかったが、徳島ラーメンと言ったジャンルがあるようなので、取り敢えず有名な東大というラーメン屋へ向かう。
徳島ラーメンは、茶系、黄系、白系の3系統のスープがあるのだが、ここは茶系だ。
肉入りラーメンを注文。美味し。 ちょっと早い時間だったので俺は直ぐに入れたが、出る頃には店の外に行列が出来ていた。
太龍寺からこの徳島駅までも1時間ぐらいかかり、ラーメン喰ってで既に19:00頃。これから愛媛に帰るのかと思うとちょっとゲンナリ。3時間位かかるか。
また、あの鶴林寺まで同じルートで戻らなくてはならんのだな。そろそろ寒くなってきたので、今後もつらくなってくるな。
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By 俺様 • 2012年 四国88箇所巡り(お遍路) • 0