俺様の思い出集。
3月 1 1998
入社したての頃、見つけられないバグを先輩のKさんに見つけて貰ったとき、特殊な知識で解決していたので、何でそんなことを知っているのかと聞いたところ、
「何かにつけて、雑誌とかのに目を通して、すぐ必要な知識ではなくても、重要なところはスクラップしておくんだ。 そして、後で必要になった時、それを引っぱり出して調べる等している内に覚えていくもんだ。」
と言われた。
『おお、そういう物かもしれない』
と軽い衝撃を受け、それ以来コツコツとスクラップを続け、何かあるとそれを調べる様にしている。おかげでかなりの量になり、あまり整理していないので、見た目はグチャグチャだが、内容を比較的覚えているので引き出すのにはあまりくろうしない。
ある日、後輩のTが質問して来たので、スクラップした膨大な資料の中から、そのことに関連する記事を取り出して答えてやると、なんか『おおっ!』っといった表情をしている。
『感心してやがるな。 ここはKさんに言われたセリフで決めてみるか』
と思い、口を開こうとしたその瞬間、
「『物を捨てられない症候群』なんですね。」
と言われた。 さっきの表情は、資料の多さと、その煩雑さに呆れたものがにじみ出たものだったらしい。
『決めぜりふ』を奪われ、訳の分からない症候群にまでされてしまった上、呆れられてしまったのが眼から血が出る程悔しかった。
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入社したての頃、飯を食ったときの話。 レジで金を払い、座る席を探してあたりを見回していた。 ふと横を見ると、Kのネクタイがハンバーグの上に思いっきり乗っていた。
『やはりまだまだ、スーツになれていないんだろうな』
と思いながら、Yを見るとネクタイをみそ汁に思いっきり浸けていた。
出張で岩手に行くことになった。前日宿泊し、次の日の朝から作業する事になっていた。 朝目覚めてテレビをつけると、
『漁師が捕まえたカニの背中にワカメが生えていた』
というニュースをやっていた。まあ、珍しい事なんだろうなと思った。 5分ぐらいずっと、捕まえたおじさんの独占インタビューをしているので、チャンネルを変えたがそこでも同じおじさんの独占状態は続いていた。 結局、ホテルを出るまで他のニュースはやらなかった。 工場で作業をし、昼飯を食っているとテレビに見たことのある顔のおじさんが出ていた。 そう、あの『背中にワカメが生えたカニ』を持っているおじさんだった。
次の朝ニュースを見たら、またそのおじさんが出ていた。 しつこいっちゅーの
3月 1 1998
T | 俺様について
入社したての頃、見つけられないバグを先輩のKさんに見つけて貰ったとき、特殊な知識で解決していたので、何でそんなことを知っているのかと聞いたところ、
「何かにつけて、雑誌とかのに目を通して、すぐ必要な知識ではなくても、重要なところはスクラップしておくんだ。 そして、後で必要になった時、それを引っぱり出して調べる等している内に覚えていくもんだ。」
と言われた。
『おお、そういう物かもしれない』
と軽い衝撃を受け、それ以来コツコツとスクラップを続け、何かあるとそれを調べる様にしている。おかげでかなりの量になり、あまり整理していないので、見た目はグチャグチャだが、内容を比較的覚えているので引き出すのにはあまりくろうしない。
ある日、後輩のTが質問して来たので、スクラップした膨大な資料の中から、そのことに関連する記事を取り出して答えてやると、なんか『おおっ!』っといった表情をしている。
『感心してやがるな。 ここはKさんに言われたセリフで決めてみるか』
と思い、口を開こうとしたその瞬間、
「『物を捨てられない症候群』なんですね。」
と言われた。
さっきの表情は、資料の多さと、その煩雑さに呆れたものがにじみ出たものだったらしい。
『決めぜりふ』を奪われ、訳の分からない症候群にまでされてしまった上、呆れられてしまったのが眼から血が出る程悔しかった。
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